2025年度海外インターンシップ ベトナムクラスの7名が、9月14日(日)にホーチミンから羽田空港経由で関西空港に無事帰国しました。
 日本では得難い様々な経験を積むことにより、一回り大きな人間となって帰国したと思います。今回は参加学生の感想・気付きの第4回となります。

【経営情報学部3年 西本 玖海 さん】

 今回、私は約1か月間ベトナムのホーチミンにあるコンサルティング関連企業でインターンシップに参加しました。出発前の日本では大きな期待を抱き、「最高の思い出と経験になる」と思っていましたが、実際には想像以上に学びと困難が多く、それが自分の成長へとつながる貴重な体験となりました。

1つ目の困難:言語と文化の壁
 ベトナム人社員や学生との交流では、日本語を話せる方もいましたが、日常業務や移動時のやり取りは英語やベトナム語が中心でした。自分の伝えたいことをうまく表現できず、悔しい思いをすることも多々ありました。街中での買い物やタクシー移動でも意思疎通の難しさを感じましたが、自ら積極的に話しかけ、身振り手振りや翻訳アプリを活用することで徐々にコミュニケーションを取れるようになりました。完璧な会話でなくても「伝えようとする姿勢」が信頼につながり、次第に会社の方々とも打ち解けることができました。この経験から、伝える努力が信頼関係構築の第一歩であることを実感しました。

2つ目の困難:体調管理
 食生活の違いや水の扱い、街の空気などに体が慣れず、吐き気や腹痛で数日間体調を崩しました。どれほど体調が悪くても、食事は外に出てとらなければならず、水も買いに行かなくてはならない状況は大変で、自分の弱さと向き合う時間になりました。現地の社員や先生に相談したところ、無理をせず休むよう助言いただき、病院に行くことで完治できました。また、現地で主に使われているメッセージアプリを通じて社員の方々から体調を気遣う声をいただき、とても心強く感じました。この経験を通じ、自己管理の大切さを強く学びました。

3つ目の困難:業務に求められる細かさと制度
 模型作りやレイアウト設計では、見た目の美しさだけでなく1㎜単位の正確さが求められました。最初は不器用さが目立ち、先輩方との差に不安を感じることもありましたが、作業を観察し、正確さを優先して小さなことも妥協しない姿勢で取り組みました。失敗を繰り返しながらも徐々に手際が良くなり、最終的には完成度の高い模型を仕上げることができました。ベトナム人社員の皆さんが真剣かつ楽しみながら仕事に取り組む姿勢からは、与えられた業務を丁寧に遂行し、顧客に成果を届ける責任感の重さを学びました。


まとめ
 今回のインターンシップでは、困難を乗り越える過程で自分の弱点と向き合い、それを克服する方法を学びました。特に、異文化の中で自ら積極的に動く姿勢、体調を含めた自己管理の重要性、そして小さな作業も丁寧に行う責任感は、今後の学びや将来に必ず活かされると感じています。