2025年度海外インターンシップ ベトナムクラスの7名が、9月14日(日)にホーチミンから羽田空港経由で関西空港に無事帰国しました。
日本では得難い様々な経験を積むことにより、一回り大きな人間となって帰国したと思います。今後、何回かに分けて参加学生の感想・気付きを紹介します。今回はその第1回となります。
日本では得難い様々な経験を積むことにより、一回り大きな人間となって帰国したと思います。今後、何回かに分けて参加学生の感想・気付きを紹介します。今回はその第1回となります。
【ベトナムクラスのスケジュール(基本パターン)】
8月16日(土) 伊丹→羽田→ホーチミン移動(ANA)
8月17日(日) 日本語を学ぶ学生との交流会、フーンライ(社会的に恵まれない若者たちに
知識・能力を身に付け、将来仕事に就けるようにワーキング教育をする
トレーニングレストラン)でのオリエンテーション
8月18日(月) 午前:オリエンテーション
9月13日(土) ホーチミン→羽田→関空(9/14(日)朝着)
8月17日(日) 日本語を学ぶ学生との交流会、フーンライ(社会的に恵まれない若者たちに
知識・能力を身に付け、将来仕事に就けるようにワーキング教育をする
トレーニングレストラン)でのオリエンテーション
8月18日(月) 午前:オリエンテーション
午後:派遣先企業にて研修開始(~9月12日(金)、4週間)
9月13日(土) ホーチミン→羽田→関空(9/14(日)朝着)
【経営情報学部3年 細川 愛 さん】
参加動機
私が1ヶ月のベトナムインターンシップに参加した理由は、大学生活で最も実現したい夢が海外生活を体験することだったからです。4年という貴重な時間の中で日本を離れ、多くのことに触れたいと思いました。その中で、大学で経営やデザインの講義を受講したことから、マーケティングや広告にも興味を持つようになりました。学ぶほどに、人々の心を動かす仕組みや表現の魅力に惹かれ、さらに「海外ではどのような広告が展開されているのか」という好奇心も芽生えたことから、海外生活を体験できるインターンに挑戦することにしました。
インターン概要
参加期間は8月16日から9月14日の約1ヵ月間で、8月18日よりインターンシップ研修を開始しました。大学の先生と相談の上、配属先が決定され、今回私が研修先として配属されたのは設備関連企業です。内容は主に営業であり、テレアポ(電話によるアポイント業務)、客先訪問、リスト整理を担当しました。
取り組み
テレアポ業務では、言語の壁と初めての営業架電ということもあり、1件ごとに時間がかかり、会話を円滑につなぐことが難しかったです。担当の方から頂いたマニュアルにパターンを追加し、独自の追記を行った結果、日ごとに件数を増やすことができ、最終日が近づく頃には1日に60件以上架電できるようになりました。
また、新規顧客リストの作成にあたり、重複を抽出して「重複企業」と「一部条件外」の二つに仕分けました。その上で該当企業にマークを付けましたが、その後の上司確認により、企業名の表記ゆれや既にアポイント済みの企業が含まれていることが判明しました。結果として重複を十分に整理できないまま提出することになり、情報管理の難しさを痛感しました。この経験から、表記の差異や既存情報を踏まえた確認作業の重要性を学びました。
客先訪問では、上司に同行し、企業紹介の説明や施工現場の様子を確認する機会を得ました。また、ビジネスマナーを実践する良い機会となり、実際に名刺交換や会議マナーを経験できたことは、社会人としての基本を体得する貴重な学びとなりました。
これらの経験から、品質への責任感と情報の正確さが、組織全体の成果に直結することを強く意識するようになりました。
振り返り
今回のインターンシップでは、「有意義なインターンにする」という思いを抱えながら取り組むことを目標としていました。しかし就職活動に生かせるように、将来「良い経験だった」と語れるようにと意識するあまり、業務に対するハードルを自分で高くしてしまっていたと感じます。特にその壁を感じたのはテレアポ業務であり、同じ業務を担当しているインターン生と、1日の架電件数や話の切り出し方など業務の工夫について意見交換を行いました。
そこで気づいたことは、私は挑戦せずに避けてしまう姿勢があるということでした。この気づき以降、「失敗も学びに変える挑戦」という意識に切り替え、実際に行動して失敗することで学べることがあると理解しました。この経験を通じ、インターンの場を有効活用して前向きに取り組めるようになりました。
今後への活かし方
こうした経験を踏まえ、社会人になった際も挑戦から逃げず、失敗を学びに変える姿勢を持ち続けたいです。特に営業のように成果が数字に直結する業務においては、苦手意識にとらわれるのではなく、「まずやってみる」ことで改善の糸口をつかむ姿勢が不可欠だと感じました。
加えて、現地で働く日本人の方から「海外で営業するにはコミュニティへの積極的な参加や人との交流を大切にすることが重要」と教わり、海外での仕事の仕方や姿勢についてリアルな学びを得ることができました。これらの経験を基盤に、完璧を求めすぎず、失敗を前提に挑戦する感覚を持ち、行動から学び続ける社会人を目指したいです。

【経営情報学部3年生 三野 妃加 さん】
インターン概要
私は、ベトナムで行われたインターンシップに参加し、日本のアニメ関連グッズの販売、フォトブースの運営、カフェ&イベントスペースの運営、サウナ施設の運営などに携わりました。その中で私は主にアニメグッズ関連の販促業務を担当し、特にカフェのSNSアカウントに投稿するための動画制作を行いました。目標は週に3本の動画投稿です。
取り組みと工夫
初日から動画制作を開始し、ちょうどアニメグッズの福袋販売が始まる時期であったため、販促用動画2本と、人気作品のぬいぐるみを使った動画1本を制作。しかし改善点も多く見つかりました。
• 動画の長さ:視聴数の多い動画は20〜30秒程度であることが分かり、最初に作った動画(1分以上)を短縮し、30秒程度に修正しました
• BGM:編集に使用したソフトでは制限があり、当初は楽曲選びに苦労しましたが、指示を受けて適切な方法でアニメ関連の楽曲を挿入するよう工夫。
• 制作スキル:動画に加えて宣伝ポスター制作も担当し、未経験だったCanvaを使用することになりました。
Pinterestやサンプル資料を参考にしながら知見を増やし、単調にならないデザインを心掛けました。
Pinterestやサンプル資料を参考にしながら知見を増やし、単調にならないデザインを心掛けました。
• 3週目にはガチャマシンを導入することとなり、グッズの分類・在庫数の確認を行った上で、カプセル商品を紹介するディスプレイPOPの作成を任されました。
グッズは自ら撮影し、透過加工やレイアウトを工夫しました。特に透過加工は無料アプリをいくつも試したが精度が不十分であったため、最終的には手作業で丁寧に仕上げることで完成度を高めました。
グッズは自ら撮影し、透過加工やレイアウトを工夫しました。特に透過加工は無料アプリをいくつも試したが精度が不十分であったため、最終的には手作業で丁寧に仕上げることで完成度を高めました。
振り返り
今回のインターンシップは、自分のデザインセンスや提案力が問われる経験となりました。単に指示されたことを行うのではなく、プラスアルファで付加価値を生み出すために試行錯誤を重ねました。また、自分自身は普段グッズを集める習慣がなかったため、購買者目線で販促を考えることに難しさを感じました。
制作した動画は8本にのぼったが、実際に投稿されたのは2本のみであり、その効果を検証する機会は得られなかったです。ポスターやガチャPOPも一部は未使用のままインターン期間が終了しました。しかし、採用の有無にかかわらず最善を尽くしたこと、成果物が必ずしもすべて活用されるわけではないという現実を学べたことは大きな収穫となりました。
今後への活かし方
今回の経験から、限られた環境やリソースの中でも工夫を重ねる姿勢の重要性を実感しました。また、自分の制作物が必ずしも表に出るわけではなくても、その過程で培ったスキルや考え方は将来必ず役立つと感じています。今後はさらに柔軟な発想と実行力を養い、社会人として成果につなげていきたいと思います。

