経済学部の三木ゼミ4年生は、2025年9月9日(火)・10日(水)の2日間、キャリアゼミ「関西に進出している中華系カフェの魅力と課題について」の一環として、大阪で店舗展開している中華系カフェ・飲食店を訪問しその特徴や魅力、ターゲット客層や来店客の特徴などについて調査しました。
タピオカミルクティーブームの終焉後も、ゴンチャをはじめとする中華系カフェブランドは依然として日本市場で拡大を続けています。近年では新たなブランドも関西へ進出し、独自のティーカルチャーやスイーツ文化を根付かせつつあります。本事業では、こうした中華系カフェの日本市場における魅力を再評価すると同時に、更なる市場拡大に向けての課題を明らかにすることを目的とします。
タピオカミルクティーブームの終焉後も、ゴンチャをはじめとする中華系カフェブランドは依然として日本市場で拡大を続けています。近年では新たなブランドも関西へ進出し、独自のティーカルチャーやスイーツ文化を根付かせつつあります。本事業では、こうした中華系カフェの日本市場における魅力を再評価すると同時に、更なる市場拡大に向けての課題を明らかにすることを目的とします。
【今回のフィールドワーク訪問先】
<9月9日(火)>
午前 美好年代(北堀江)
午後 Heytea(日本橋)・MIXUE(日本橋)
<9月10日(水)>
午後: 海底撈火鍋(心斎橋)・The Alley(梅田)
午前 美好年代(北堀江)
午後 Heytea(日本橋)・MIXUE(日本橋)
<9月10日(水)>
午後: 海底撈火鍋(心斎橋)・The Alley(梅田)
【学生の気づき(店舗別まとめ)】
① 美好年代(北堀江)
• ターゲット:若い女性を想定しているが、訪問時の来客はほとんど欧米人観光客
• 雰囲気:日本のカフェ文化に寄せ、おしゃれで映える雰囲気
• 人気度:訪問時はたまたま空いていたが、行列ができる時間もある。立地と雰囲気の良さで人気
• 課題:値段がやや高め。中国/台湾らしさが弱く、中途半端な印象になる可能性
• ターゲット:若い女性を想定しているが、訪問時の来客はほとんど欧米人観光客
• 雰囲気:日本のカフェ文化に寄せ、おしゃれで映える雰囲気
• 人気度:訪問時はたまたま空いていたが、行列ができる時間もある。立地と雰囲気の良さで人気
• 課題:値段がやや高め。中国/台湾らしさが弱く、中途半端な印象になる可能性
② Heytea(日本橋)
• ターゲット:主に中国人観光客
• 雰囲気:内装はおしゃれであるが、あくまでも中国らしさを強調
• 人気度:混雑していたが、そのビルが中国人団体バスの発着所になっているようで、休憩だけして商品を買わない客も多い。日本人客は少ない
• 課題:本国での価格に比べかなり高く(2~3倍)、日本人にとっては超高級飲料。現状では中国人客頼みの集客
• ターゲット:主に中国人観光客
• 雰囲気:内装はおしゃれであるが、あくまでも中国らしさを強調
• 人気度:混雑していたが、そのビルが中国人団体バスの発着所になっているようで、休憩だけして商品を買わない客も多い。日本人客は少ない
• 課題:本国での価格に比べかなり高く(2~3倍)、日本人にとっては超高級飲料。現状では中国人客頼みの集客


③ MIXUE(日本橋)
• ターゲット:中国人を想定
• 雰囲気:中国らしさを前面に出している
• 人気度:訪問時にはほぼ客がいなかった(通行人も少なかった)
• 評価:味や価格は良心的(安い)
• 課題:日本人に対してブランドの認知度アップが必要。立地改善も重要
• ターゲット:中国人を想定
• 雰囲気:中国らしさを前面に出している
• 人気度:訪問時にはほぼ客がいなかった(通行人も少なかった)
• 評価:味や価格は良心的(安い)
• 課題:日本人に対してブランドの認知度アップが必要。立地改善も重要

④ 海底撈火鍋(心斎橋)
• ターゲット:中国人観光客、若い日本人女性
• 雰囲気:中国らしさ全開。店員も中国人、内装も本場仕様
• 人気度:ランチ時間でも混雑。人気店
• 強み:リーズナブルな値段、充実したサービス(パフォーマンス、誕生日祝いなど)、立地の良さ
• 成功要因:食事+エンタメ性という「体験型サービス」で差別化
• ターゲット:中国人観光客、若い日本人女性
• 雰囲気:中国らしさ全開。店員も中国人、内装も本場仕様
• 人気度:ランチ時間でも混雑。人気店
• 強み:リーズナブルな値段、充実したサービス(パフォーマンス、誕生日祝いなど)、立地の良さ
• 成功要因:食事+エンタメ性という「体験型サービス」で差別化


⑤ The Alley(梅田)
• ターゲット:若者(10代~30代)、観光客も含む
• 雰囲気:台湾らしさを持ちつつ、日本のカフェ文化に溶け込む方向
• 人気度:訪問時は平日昼間でもそこそこの混雑。タピオカブーム後も一定の人気
• 強み:立地の良さ、タピオカという人気コンテンツ、雰囲気の良さ
• 成功要因:台湾の雰囲気を活かしつつ、日本に馴染んだスタイル
• ターゲット:若者(10代~30代)、観光客も含む
• 雰囲気:台湾らしさを持ちつつ、日本のカフェ文化に溶け込む方向
• 人気度:訪問時は平日昼間でもそこそこの混雑。タピオカブーム後も一定の人気
• 強み:立地の良さ、タピオカという人気コンテンツ、雰囲気の良さ
• 成功要因:台湾の雰囲気を活かしつつ、日本に馴染んだスタイル

⑥ 全般的な学び
• 成功の鍵は二極化
→ 「中国らしさを徹底して出す」か、「日本のカフェ文化に合わせてローカライズする」か、どちらかに振り切る必要がある
• 立地と価格設定が重要
→ どんなに味や雰囲気が良くても、立地が悪い・価格が合わないと日本人客には広がりにくい
• 観光客 vs. 日本人需要の違い
→ HeyteaやMIXUEのように観光客頼みの店舗は、日本人に浸透しにくい。一方、The Alleyや美好年代は日本人若者層に受け入れられていた
• 「体験価値」が人気を左右
→ 海底撈のように、食事だけでなくパフォーマンスや演出を提供する店舗は、特別感があり強い集客力を持つ
• 成功の鍵は二極化
→ 「中国らしさを徹底して出す」か、「日本のカフェ文化に合わせてローカライズする」か、どちらかに振り切る必要がある
• 立地と価格設定が重要
→ どんなに味や雰囲気が良くても、立地が悪い・価格が合わないと日本人客には広がりにくい
• 観光客 vs. 日本人需要の違い
→ HeyteaやMIXUEのように観光客頼みの店舗は、日本人に浸透しにくい。一方、The Alleyや美好年代は日本人若者層に受け入れられていた
• 「体験価値」が人気を左右
→ 海底撈のように、食事だけでなくパフォーマンスや演出を提供する店舗は、特別感があり強い集客力を持つ