2025年6月25日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、大阪市東成区にある大一電機株式会社を訪問し、代表取締役の紺谷彰良さん、専務取締役の紺谷美那子さん他からお話をうかがいました。
大一電機株式会社は、昭和33(1958)年設立、大阪市東成区玉津を拠点に、銅加工やロウ付け加工といった金属加工を主軸とし、電気接点や起重機用電磁ブレーキ、各種制御機器部品の製造・修理・販売を行う技術集約型設計・開発型企業です。取引先は鉄鋼メーカーや電力・電気機器メーカーが中心で、廃盤部品のメンテナンス対応も強みとしています。平成28年(2016年)には、大阪中小企業顕彰事業実行委員会 (注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
大一電機株式会社は、昭和33(1958)年設立、大阪市東成区玉津を拠点に、銅加工やロウ付け加工といった金属加工を主軸とし、電気接点や起重機用電磁ブレーキ、各種制御機器部品の製造・修理・販売を行う技術集約型設計・開発型企業です。取引先は鉄鋼メーカーや電力・電気機器メーカーが中心で、廃盤部品のメンテナンス対応も強みとしています。平成28年(2016年)には、大阪中小企業顕彰事業実行委員会 (注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
【経済学部2年生 藤川 愛子 さん】
1.はじめに
私たちは今回大阪市東成区にある大一電機株式会社に訪問しました。大一電機株式会社は昭和33年1月25日に設立されています。この会社の主な事業内容は大きく分けて4つあります。一つ目は、ロウ付け(ろう接)です。ロウ付けとは、金属を接合する技術の1つで母材を溶かさずに接合する方法です。ここではバーナーロウ付け、高周波ロウ付けをおこなっています。主に電車のパンタグラフや東京電力の施設内など、さまざまなところで使用されています。二つ目は、金属加工です。銅をはじめとする非鉄金属の機械加工をおこなっています。銅加工は柔らかさのゆえの変形や熱伝導率の高さによる熱の影響、切断面の伸びがあるためとても難しい作業とされています。三つ目は、起重機ブレーキ修理・モーター修理です。主に大型クレーンに使用されているブレーキの修理を行っています。改良や廃盤品の修理も行っており、使い古したものを修理しているところは少ないため大一電機株式会社でしかできない技術力です。4つ目は、産業部品製造や廃盤部品の制作です。電磁接触器、ローラーフィンガー、タイマーなどあらゆる工業製品を大一電機株式会社で製作しています。
2. 大一電機株式会社の強み
大一電機株式会社の強みだと感じたものは3つあります。まず一つ目は、高度な技術力です。特にロウ付け加工や銅加工において独自の技術と実績を持っているため「金属のプロ」としてお客様から評価をもらっています。また、「大一電機=安心・信頼」というブランドイメージももたれています。二つ目は、問題解決力に優れている点です。お客様のニーズに応じた特注品や小ロット生産に対応し、廃盤になった製品を図面から制作しています。このことにより機械全体を買い替えすることを避けコスト削減できることや壊れてしまったけどまだ使いたいと考えていた機械をもう一度使えるようにすることが出来ます。三つ目は、自社ブランドを大切にしている点です。自社ブランドを売っているため1つの大手会社との取引ではなく、自社の製品が欲しいと思ってくれる取引先を大切にしていました。なので、1社を売上の40%以上にしめないように工夫されていました。
3. 大一電機株式会社の雰囲気や環境
大一電機株式会社の平均年齢が37歳とやや若い社員が多く、経営者と従業員の距離感が近く、和気あいあいとした雰囲気がありました。また、10代から70代になるまで転職をせず長期で働く方も多い印象でした。大一電機株式会社では、年功序列制度はなく基本給に+職能給というものがあり、従業員の皆で評価をし合い優秀な人ほど職能給が高くなります。そのため若い従業員でも新しいことに挑戦しやすく評価を認められやすい環境でした。
4.まとめ
今回の企業訪問を通して、経営者自身から大一電機製品への強い思いが伝わりました。技術力は勿論、お客様のニーズに応じた特注品や小ロット生産に対応している点からお客様との信頼関係をもっとも大切にしていることを知りました。
また、従業員同士や上下関係の良さ、やりがいのある環境であり今後就職するにあたって参考にしようと感じました。
私たちは今回大阪市東成区にある大一電機株式会社に訪問しました。大一電機株式会社は昭和33年1月25日に設立されています。この会社の主な事業内容は大きく分けて4つあります。一つ目は、ロウ付け(ろう接)です。ロウ付けとは、金属を接合する技術の1つで母材を溶かさずに接合する方法です。ここではバーナーロウ付け、高周波ロウ付けをおこなっています。主に電車のパンタグラフや東京電力の施設内など、さまざまなところで使用されています。二つ目は、金属加工です。銅をはじめとする非鉄金属の機械加工をおこなっています。銅加工は柔らかさのゆえの変形や熱伝導率の高さによる熱の影響、切断面の伸びがあるためとても難しい作業とされています。三つ目は、起重機ブレーキ修理・モーター修理です。主に大型クレーンに使用されているブレーキの修理を行っています。改良や廃盤品の修理も行っており、使い古したものを修理しているところは少ないため大一電機株式会社でしかできない技術力です。4つ目は、産業部品製造や廃盤部品の制作です。電磁接触器、ローラーフィンガー、タイマーなどあらゆる工業製品を大一電機株式会社で製作しています。
2. 大一電機株式会社の強み
大一電機株式会社の強みだと感じたものは3つあります。まず一つ目は、高度な技術力です。特にロウ付け加工や銅加工において独自の技術と実績を持っているため「金属のプロ」としてお客様から評価をもらっています。また、「大一電機=安心・信頼」というブランドイメージももたれています。二つ目は、問題解決力に優れている点です。お客様のニーズに応じた特注品や小ロット生産に対応し、廃盤になった製品を図面から制作しています。このことにより機械全体を買い替えすることを避けコスト削減できることや壊れてしまったけどまだ使いたいと考えていた機械をもう一度使えるようにすることが出来ます。三つ目は、自社ブランドを大切にしている点です。自社ブランドを売っているため1つの大手会社との取引ではなく、自社の製品が欲しいと思ってくれる取引先を大切にしていました。なので、1社を売上の40%以上にしめないように工夫されていました。
3. 大一電機株式会社の雰囲気や環境
大一電機株式会社の平均年齢が37歳とやや若い社員が多く、経営者と従業員の距離感が近く、和気あいあいとした雰囲気がありました。また、10代から70代になるまで転職をせず長期で働く方も多い印象でした。大一電機株式会社では、年功序列制度はなく基本給に+職能給というものがあり、従業員の皆で評価をし合い優秀な人ほど職能給が高くなります。そのため若い従業員でも新しいことに挑戦しやすく評価を認められやすい環境でした。
4.まとめ
今回の企業訪問を通して、経営者自身から大一電機製品への強い思いが伝わりました。技術力は勿論、お客様のニーズに応じた特注品や小ロット生産に対応している点からお客様との信頼関係をもっとも大切にしていることを知りました。
また、従業員同士や上下関係の良さ、やりがいのある環境であり今後就職するにあたって参考にしようと感じました。
【経済学部2年生 西田裕咲子 さん】
大一電機株式会社では、非鉄金属加工やロウ付け加工、起重機ブレーキ加工、産業部品製作、金属加工製品の製造、販売などを主に行っている企業です。1958年の創業以来、主に産業機器向けの電気接点や電磁接触器、ブレーキ装置などを手がけ、日本のインフラや産業設備を支える製品を提供しています。特に、銀ロウ付け加工や、銅など導電性の高い金属部品の製作に強みを持ち、特注品などにも柔軟に対応する「金属加工のプロ」として業界から高い評価を得られています。
大一電機の企業理念と環境配慮について
大一電機株式会社は、「技術を通じて社会に貢献する」ことを企業理念に掲げ、長年蓄積された加工技術の継承と、顧客の課題に寄り添った製品開発に力を入れています。特に既存機器の補修や廃番部品の再製作など、他社では対応が難しい分野にも積極的に取り組み、機械の延命やコスト削減にも貢献しています。
このような姿勢は製造業の現場から高い信頼を集め、電力会社、鉄道、重機、クレーン関連の企業を中心に、多くの納入実績を持っています。
また、製品の品質と安全性を高めるため、過電流監視機能を持つ制御盤などの設計も行っており、IoTやスマートファクトリー化への対応も進めています。こうした製品は、工場の保守管理や安全対策の面でも重要な役割を果たしています。
大一電機の実績と評価について
大一電機株式会社は経済産業省から「地域未来牽引企業」に選定されており、大阪府の「ものづくり優良企業賞」も受賞するなど、地方から日本の製造業を支える存在として認められています。社員数は31名で、そのうちの約3分の1は外国人を雇っており、中小規模ながら、高度な加工技術と柔軟な対応力で、大手企業とも対等に取引を行っている点などが特徴です。
大一電機を訪問してみて
長年にわたり培われた金属加工技術の高さに感動しました。現場では熟練の職人が手作業で精密な作業を行っており、製品一つひとつに対するこだわりと誇りが感じられました。また、少人数ながらもチームワークが良く、顧客の要望に柔軟に対応する姿勢が印象的でした。今後も高品質なものづくりを通じて、次世代の技術者育成と地域産業の発展に貢献する企業として、社会に貢献し続けてほしいと感じました。
大一電機の企業理念と環境配慮について
大一電機株式会社は、「技術を通じて社会に貢献する」ことを企業理念に掲げ、長年蓄積された加工技術の継承と、顧客の課題に寄り添った製品開発に力を入れています。特に既存機器の補修や廃番部品の再製作など、他社では対応が難しい分野にも積極的に取り組み、機械の延命やコスト削減にも貢献しています。
このような姿勢は製造業の現場から高い信頼を集め、電力会社、鉄道、重機、クレーン関連の企業を中心に、多くの納入実績を持っています。
また、製品の品質と安全性を高めるため、過電流監視機能を持つ制御盤などの設計も行っており、IoTやスマートファクトリー化への対応も進めています。こうした製品は、工場の保守管理や安全対策の面でも重要な役割を果たしています。
大一電機の実績と評価について
大一電機株式会社は経済産業省から「地域未来牽引企業」に選定されており、大阪府の「ものづくり優良企業賞」も受賞するなど、地方から日本の製造業を支える存在として認められています。社員数は31名で、そのうちの約3分の1は外国人を雇っており、中小規模ながら、高度な加工技術と柔軟な対応力で、大手企業とも対等に取引を行っている点などが特徴です。
大一電機を訪問してみて
長年にわたり培われた金属加工技術の高さに感動しました。現場では熟練の職人が手作業で精密な作業を行っており、製品一つひとつに対するこだわりと誇りが感じられました。また、少人数ながらもチームワークが良く、顧客の要望に柔軟に対応する姿勢が印象的でした。今後も高品質なものづくりを通じて、次世代の技術者育成と地域産業の発展に貢献する企業として、社会に貢献し続けてほしいと感じました。
【経済学部2年生 山村 一斗 さん】
今回は大一電機株式会社へ訪問見学を行いました。。大一電機株式会社の創業からの歴史やこれから取り組んでいく事業など、過去10年間の業績、現在取り組んでいる事業内容のような様々なことを詳しく教えてもらいました。会社の中や別の場所にある工場を実際に見学させてもらいました。
大一電機株式会社の行っている事業は複数あり、異なった金属同士を接合する「ろう付け」を行っています。これは非常に珍しく、大阪でも10社に満たないと説明されるほどです。ろう付けは「電車のパンタグラフ」や「電信柱」のトランスを大一電機が製造しています。
大型クレーンに使用される起重機ブレーキやモーターの改良や修理も行っています。これらの部品を搭載している機会はサイズも大きく値段も高いので買い替えるとなると、とてもコストがかかります。なのでこれらの部品を修理する大一電機株式会社のような会社がいると需要が絶えません。そして関西にこれらの事業を行っている会社が数社しかないのも需要が絶えない理由です。
社長や従業員たちから様々な話を聞きました。社長から今後の目標を聞くと現在は売上高が8,9億のところを10億までもっていきたいと仰っていました。」そのために製品の販売場所を全国展開していき、需要を増やしていくためにAIなどを取り入れていきたいと述べていました。そして男性職員の半数が外国人であることも知りました。ベトナムやブラジル。ミャンマーなどの国の人たちが働いてグローバルな環境が整っていることが分かりました。
給与の面では他では見られない制度が行われていました。手当は食事手当や子供手当など様々なモノがあります。昇給制度がありますが上司からの評価だけではなく周りで働く従業員からの評価も反映されます。賞与も一般的なものとは異なり、「360度評価」と呼ばれる制度が採用されておりこれも周りからの評価で決まります。賞与は会社の売上から予算が決められ船員で分けることになるので働く従業員の意欲の向上につながります。
大一電機株式会社を訪問して年齢の近い従業員と接してわかることや今までに見ない会社の制度など様々なことが知れて貴重な体験になりました。
大一電機株式会社の行っている事業は複数あり、異なった金属同士を接合する「ろう付け」を行っています。これは非常に珍しく、大阪でも10社に満たないと説明されるほどです。ろう付けは「電車のパンタグラフ」や「電信柱」のトランスを大一電機が製造しています。
大型クレーンに使用される起重機ブレーキやモーターの改良や修理も行っています。これらの部品を搭載している機会はサイズも大きく値段も高いので買い替えるとなると、とてもコストがかかります。なのでこれらの部品を修理する大一電機株式会社のような会社がいると需要が絶えません。そして関西にこれらの事業を行っている会社が数社しかないのも需要が絶えない理由です。
社長や従業員たちから様々な話を聞きました。社長から今後の目標を聞くと現在は売上高が8,9億のところを10億までもっていきたいと仰っていました。」そのために製品の販売場所を全国展開していき、需要を増やしていくためにAIなどを取り入れていきたいと述べていました。そして男性職員の半数が外国人であることも知りました。ベトナムやブラジル。ミャンマーなどの国の人たちが働いてグローバルな環境が整っていることが分かりました。
給与の面では他では見られない制度が行われていました。手当は食事手当や子供手当など様々なモノがあります。昇給制度がありますが上司からの評価だけではなく周りで働く従業員からの評価も反映されます。賞与も一般的なものとは異なり、「360度評価」と呼ばれる制度が採用されておりこれも周りからの評価で決まります。賞与は会社の売上から予算が決められ船員で分けることになるので働く従業員の意欲の向上につながります。
大一電機株式会社を訪問して年齢の近い従業員と接してわかることや今までに見ない会社の制度など様々なことが知れて貴重な体験になりました。