2025年6月18日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、大阪市平野区にある神谷機工株式会社を訪問し、代表取締役社長の神谷宗孝さん、他からお話をうかがいました。
神谷機工株式会社は昭和28(1953)年創業、工業用機械刃物や特殊切削工具のオーダーメイド製造・販売を手がける企業で、半導体、自動車、鉄鋼、木材加工など多様な産業分野に対応しています。平成25年(2013年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します
神谷機工株式会社は昭和28(1953)年創業、工業用機械刃物や特殊切削工具のオーダーメイド製造・販売を手がける企業で、半導体、自動車、鉄鋼、木材加工など多様な産業分野に対応しています。平成25年(2013年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミは今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業局、地方独立行政法人大阪産業技術研究所で構成
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します
【経済学部2年生 小山 智輝 さん】
神谷機工株式会社を訪問し、その事業内容を深く知ることで、単なる工具メーカーではない、日本の産業を根底から支える重要な存在であるという確信を深めました。特に印象的だったのは、彼らがオーダーメイドの切削工具に特化している点と、それが顧客の具体的な課題解決にいかに貢献しているかという点です。
既製品では対応できない特殊な素材の加工や、極めて高い精度が求められる切削作業において、神谷機工の技術は不可欠です。彼らは顧客からの細かな要望を丁寧にヒアリングし、その用途や環境に合わせた最適な刃物を、文字通り「一品一葉」で生み出しています。これは、一般的な大量生産とは一線を画す、まさに職人技と最先端技術の融合と言えるでしょう。半導体や自動車部品といった精密な加工が求められる分野で彼らの製品が活躍していることは、その技術力の高さを雄弁に物語っています。
また、訪問を通して感じたのは、神谷機工が単に製品を提供するだけでなく、顧客の生産性向上やコスト削減といった経営課題にも深くコミットしていることです。彼らの「刃物コンサルタント」というアプローチは、顧客との対話を通じて最適なソリューションを導き出す姿勢の表れであり、長期的な信頼関係を築く上で非常に重要だと感じました。
創業から70年以上にわたる歴史の中で培われた経験とノウハウ、そしてISO9001取得に裏打ちされた徹底した品質管理は、彼らが提供する製品の信頼性を保証しています。さらに、インドネシアへの海外展開は、彼らの技術が日本国内に留まらず、グローバルな製造業の発展にも貢献していることを示唆しており、その将来性にも期待が持てます。
今回の訪問を通して、神谷機工株式会社が日本の、そして世界の「ものづくり」の進化に不可欠な存在であり、その専門性と顧客志向の姿勢が、これからも多くの産業を力強く支えていくであろうと強く感じました。
既製品では対応できない特殊な素材の加工や、極めて高い精度が求められる切削作業において、神谷機工の技術は不可欠です。彼らは顧客からの細かな要望を丁寧にヒアリングし、その用途や環境に合わせた最適な刃物を、文字通り「一品一葉」で生み出しています。これは、一般的な大量生産とは一線を画す、まさに職人技と最先端技術の融合と言えるでしょう。半導体や自動車部品といった精密な加工が求められる分野で彼らの製品が活躍していることは、その技術力の高さを雄弁に物語っています。
また、訪問を通して感じたのは、神谷機工が単に製品を提供するだけでなく、顧客の生産性向上やコスト削減といった経営課題にも深くコミットしていることです。彼らの「刃物コンサルタント」というアプローチは、顧客との対話を通じて最適なソリューションを導き出す姿勢の表れであり、長期的な信頼関係を築く上で非常に重要だと感じました。
創業から70年以上にわたる歴史の中で培われた経験とノウハウ、そしてISO9001取得に裏打ちされた徹底した品質管理は、彼らが提供する製品の信頼性を保証しています。さらに、インドネシアへの海外展開は、彼らの技術が日本国内に留まらず、グローバルな製造業の発展にも貢献していることを示唆しており、その将来性にも期待が持てます。
今回の訪問を通して、神谷機工株式会社が日本の、そして世界の「ものづくり」の進化に不可欠な存在であり、その専門性と顧客志向の姿勢が、これからも多くの産業を力強く支えていくであろうと強く感じました。
【経済学部2年生 DINHTHUY DUNG さん】
今回、大学の授業の一環として、大阪にある神谷機工株式会社を訪問し、製造業の現場を見学する機会をいただいた。中小企業の魅力や働く人々の姿勢を直接感じる貴重な経験となりました。
訪問の最初には、社長が私たちを温かく迎えてくださり、とても安心感のある雰囲気でした。管理職の方ご自身が自己紹介をしてくださり、私たち学生にも名前や学校などを紹介する機会をくださいました。そのやりとりを通して、お互いに親しみを感じるとができ、企業との距離がぐっと近づいたように思えました。和やかで話しやすい空気の中でスタートできたことで、私自身もリラックスして見学に臨むことができました。
その後、実際に工場の中を見学させていただきました。工場内は油のにおいや金属の削りくずなどもあり、環境としては少し大変そうに見えましたが、それ以上に印象的だったのは、社員の方々が皆真剣な表情で、集中して作業していた点です。誰一人無駄な動きもせず、自分の持ち場で黙々と仕事に向き合っている様子に、仕事への責任感と誇りが感じられました。また、最新の機械と職人の手作業がうまく融合しており、技術と経験がどれだけ重要かを改めて実感しました。こうした製造現場を見ることで、「ものづくり」の世界に対する理解が深まり、表面的なイメージだけでは分からない魅力に気づくことができました。
見学後の質疑応答では、現場で働く社員の方がご自身の考えや経験を語ってくださいました。その中で特に印象に残ったのは、「自分は一つの機械だけでなく、会社にあるすべての機械の使い方を学びたいと思っている」と話していた点です。その姿勢からは、与えられた仕事をこなすだけではなく、自ら進んで知識を広げ、会社全体を理解しようとする強い意志を感じました。そうした努力や意欲が、社員一人ひとりの成長につながり、会社全体のレベルアップにも貢献しているのだと思いました。決して楽な環境ではないが、その中でも前向きに取り組む姿勢に感動しました。
今回の企業訪問を通じて、私は製造業に対する見方が大きく変わりました。訪問前は、「きつそう」「地味」といったイメージを持っていましたが、実際には高度な技術と熱意をもった人々によって支えられていることを知り、深い尊敬の気持ちを抱きました。また、社員の方々が自分の仕事に誇りを持ち、会社に対する帰属意識を持って働いている姿は、将来の自分の働き方を考える上でも大きなヒントになりました。就職先を選ぶ際には、知名度や規模だけではなく、実際の職場の雰囲気や社員の姿勢を重視すべきだと感じました。
今回のような企業訪問を通じて、学生が中小企業の現場や価値を直接知ることで、企業と学生の間にあるミスマッチを少しずつ解消していけるのではないかと感じました。神谷機工株式会社の皆様には、貴重な経験と温かい対応に心から感謝申し上げたいと思います。
訪問の最初には、社長が私たちを温かく迎えてくださり、とても安心感のある雰囲気でした。管理職の方ご自身が自己紹介をしてくださり、私たち学生にも名前や学校などを紹介する機会をくださいました。そのやりとりを通して、お互いに親しみを感じるとができ、企業との距離がぐっと近づいたように思えました。和やかで話しやすい空気の中でスタートできたことで、私自身もリラックスして見学に臨むことができました。
その後、実際に工場の中を見学させていただきました。工場内は油のにおいや金属の削りくずなどもあり、環境としては少し大変そうに見えましたが、それ以上に印象的だったのは、社員の方々が皆真剣な表情で、集中して作業していた点です。誰一人無駄な動きもせず、自分の持ち場で黙々と仕事に向き合っている様子に、仕事への責任感と誇りが感じられました。また、最新の機械と職人の手作業がうまく融合しており、技術と経験がどれだけ重要かを改めて実感しました。こうした製造現場を見ることで、「ものづくり」の世界に対する理解が深まり、表面的なイメージだけでは分からない魅力に気づくことができました。
見学後の質疑応答では、現場で働く社員の方がご自身の考えや経験を語ってくださいました。その中で特に印象に残ったのは、「自分は一つの機械だけでなく、会社にあるすべての機械の使い方を学びたいと思っている」と話していた点です。その姿勢からは、与えられた仕事をこなすだけではなく、自ら進んで知識を広げ、会社全体を理解しようとする強い意志を感じました。そうした努力や意欲が、社員一人ひとりの成長につながり、会社全体のレベルアップにも貢献しているのだと思いました。決して楽な環境ではないが、その中でも前向きに取り組む姿勢に感動しました。
今回の企業訪問を通じて、私は製造業に対する見方が大きく変わりました。訪問前は、「きつそう」「地味」といったイメージを持っていましたが、実際には高度な技術と熱意をもった人々によって支えられていることを知り、深い尊敬の気持ちを抱きました。また、社員の方々が自分の仕事に誇りを持ち、会社に対する帰属意識を持って働いている姿は、将来の自分の働き方を考える上でも大きなヒントになりました。就職先を選ぶ際には、知名度や規模だけではなく、実際の職場の雰囲気や社員の姿勢を重視すべきだと感じました。
今回のような企業訪問を通じて、学生が中小企業の現場や価値を直接知ることで、企業と学生の間にあるミスマッチを少しずつ解消していけるのではないかと感じました。神谷機工株式会社の皆様には、貴重な経験と温かい対応に心から感謝申し上げたいと思います。
【経済学部2年生 西田裕咲子 さん】
神谷機工株式会社は、工業用機械刃物・特殊切削工具のオーダーメイド製造販売を手がける老舗の中小企業で、丸鋸やスリッターナイフ、超硬・PCD工具などを製造し、製造業の多様なニーズに応える製品を提供している企業です。
神谷機工の特徴
神谷機工の主力製品は、丸鋸、スリッターナイフ、超硬メタルソー、PCDエンドミルなどの高精度な工業用刃物です。製品の多くは受注生産方式で、顧客の仕様や素材、加工条件に応じて最適な工具を設計や製造する「オーダーメイド体制」が特徴です。特に、半導体、EVバッテリー、建材、断熱材など、加工が難しい素材に対応できる高精度工具の提供で評価を得ています。また、「刃物コンサルタント」が在籍し、製品の単なる販売にとどまらず、再研磨や再生によるライフ延長・コスト削減など、現場の課題を解決する提案型の営業活動も強みとしています。
品質面と品質方針について
品質面においても高い水準を維持しており、2003年にはISO 9001の認証を取得。品質方針として「品質マニュアルの徹底」「継続的改善」「法令遵守」を掲げています。刃物の精度や耐久性においても、国内外の顧客から信頼を得ており、独自の再研磨技術や長寿命化のノウハウは、同社の競争優位性を支える重要な要素となっています。
今後の海外展開について
海外展開に関しては、インドネシア法人の設立のみならず、アジア圏含めた欧州や北米向けに販売拡大を図っており、現地の製造業見本市への出展やパートナー企業との連携によって販路を拡大しようと考えています。加えて、社内ではDX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革にも積極的です。大阪府のDX推進プロジェクトにも参加し、工場の5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動や育児休暇制度の整備など、社員が働きやすい職場づくりを推進しています。社員一人ひとりが自分の役割を理解し、改善提案を実行できる風土が根付いており、それが同社の持続可能な成長を支えています。
神谷機工を訪問してみて
他企業と比べると安全面や効率への配慮が徹底されており、社員の方々の仕事に対する真剣な姿勢や、製品一つひとつに対するこだわりから、ものづくりに対する高い意識と丁寧な作業に感動しました。社員の方々の説明もわかりやすく、製品だけでなく「課題解決型の提案」を重視している点に強い企業理念を感じました。また、若手社員の育成や海外展開にも積極的で、伝統と革新のバランスがとれた会社だと思いました。
神谷機工の特徴
神谷機工の主力製品は、丸鋸、スリッターナイフ、超硬メタルソー、PCDエンドミルなどの高精度な工業用刃物です。製品の多くは受注生産方式で、顧客の仕様や素材、加工条件に応じて最適な工具を設計や製造する「オーダーメイド体制」が特徴です。特に、半導体、EVバッテリー、建材、断熱材など、加工が難しい素材に対応できる高精度工具の提供で評価を得ています。また、「刃物コンサルタント」が在籍し、製品の単なる販売にとどまらず、再研磨や再生によるライフ延長・コスト削減など、現場の課題を解決する提案型の営業活動も強みとしています。
品質面と品質方針について
品質面においても高い水準を維持しており、2003年にはISO 9001の認証を取得。品質方針として「品質マニュアルの徹底」「継続的改善」「法令遵守」を掲げています。刃物の精度や耐久性においても、国内外の顧客から信頼を得ており、独自の再研磨技術や長寿命化のノウハウは、同社の競争優位性を支える重要な要素となっています。
今後の海外展開について
海外展開に関しては、インドネシア法人の設立のみならず、アジア圏含めた欧州や北米向けに販売拡大を図っており、現地の製造業見本市への出展やパートナー企業との連携によって販路を拡大しようと考えています。加えて、社内ではDX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革にも積極的です。大阪府のDX推進プロジェクトにも参加し、工場の5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動や育児休暇制度の整備など、社員が働きやすい職場づくりを推進しています。社員一人ひとりが自分の役割を理解し、改善提案を実行できる風土が根付いており、それが同社の持続可能な成長を支えています。
神谷機工を訪問してみて
他企業と比べると安全面や効率への配慮が徹底されており、社員の方々の仕事に対する真剣な姿勢や、製品一つひとつに対するこだわりから、ものづくりに対する高い意識と丁寧な作業に感動しました。社員の方々の説明もわかりやすく、製品だけでなく「課題解決型の提案」を重視している点に強い企業理念を感じました。また、若手社員の育成や海外展開にも積極的で、伝統と革新のバランスがとれた会社だと思いました。