2025年5月28日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、東大阪市にある株式会社カツロンを訪問し、管理部の水野碧茂さん及び若手社員の皆さんにお話をうかがいました。
株式会社カツロンは昭和24年創業、プラスチック異形押出成形を専門とする老舗メーカーです。建築・土木・自動車・医療など多岐にわたる分野へ製品を供給し、独自の三次元ハイブリッド成形技術は国内外で特許を取得。少量多品種・短納期に対応する柔軟な生産体制と高い技術力で、東大阪を代表する樹脂加工メーカーとして高い信頼を築いています。平成19年(2007年)には第40回『グッドカンパニー大賞』特別賞を受賞、また『元気なモノ作り中小企業300社2007年版』に選ばれるなど、大阪を代表するものづくり中小企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
株式会社カツロンは昭和24年創業、プラスチック異形押出成形を専門とする老舗メーカーです。建築・土木・自動車・医療など多岐にわたる分野へ製品を供給し、独自の三次元ハイブリッド成形技術は国内外で特許を取得。少量多品種・短納期に対応する柔軟な生産体制と高い技術力で、東大阪を代表する樹脂加工メーカーとして高い信頼を築いています。平成19年(2007年)には第40回『グッドカンパニー大賞』特別賞を受賞、また『元気なモノ作り中小企業300社2007年版』に選ばれるなど、大阪を代表するものづくり中小企業です。
経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。
以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。
【経済学部2年生 西田 裕咲子 さん】
株式会社カツロンでは、主にプラスチックの異形押出成形に特化しており、建築、土木、自動車、医療、アパレル、家電など、さまざまな業界に製品を提供しています。単なる素材加工業者ではなく、顧客の課題に応じて共同開発を行い、独自技術によって製品化を実現する「提案型の技術集団」という側面を持っています。
カツロンの特徴
カツロンの最大の特徴は、異形押出技術の高さにあります。通常、押出成形は単純なパイプ形状やシート製品に用いられますが、カツロンでは「三次元ハイブリッド製法」という独自技術を開発しています。これは押出と射出の長所を組み合わせた製法であり、金型の精密設計と材料の多様性によって、複雑で立体的な形状も連続的に成形できる点が画期的です。
この技術により、従来の成形方法では困難だった構造物や、より高付加価値の部品の製造が可能になっています。また、同社は製造工程の多くを内製化しており、金型設計から試作、生産までを一貫して対応しています。これにより、試作スピードが飛躍的に向上し、顧客の要望に素早く応えることができます。こうした機動力は、多品種少量生産のニーズが高まる現代のものづくりにおいて、大きな競争優位性となっています。
環境への配慮について
カツロンは、環境マネジメントに関する国際規格「ISO14001」の認証を取得しており、環境への配慮を企業活動の中核に据えています。この認証は、法規制の順守や安定供給の確保など、顧客に安心を提供するための重要な取り組みとして位置づけられています。
社会貢献と地域連携について
カツロンは、2025年5月にプロ野球球団「オリックス・バファローズ」とオフィシャルパートナー契約を締結しました。この契約は、カツロンの経営理念「楽業偕悦」(皆で力を合わせて仕事に取り組み、関わるすべての人々と喜びを分かち合う)という精神が、オリックス・バファローズのチームワークや努力、ファンとの絆に通じることから実現しました。
訪問を終えて
異形押出成形という高度な技術に長年取り組み続けてきた姿勢に感動しました。三次元ハイブリッド製法や金型の内製化など、独自の工夫で他社との差別化を図り、顧客のニーズに柔軟に応えている点が非常に印象的でした。
さらに、品質や環境への配慮、プロ野球チームとの連携など、技術だけでなく社会との関わりも大切にする企業姿勢に共感を覚えました。「楽業偕悦」という理念のもとで、社員の方々が誇りを持って働いている姿からも、企業文化の良さを強く感じました。今後もこうした中小企業が日本のものづくりを支えていくのだと実感しました。
カツロンの特徴
カツロンの最大の特徴は、異形押出技術の高さにあります。通常、押出成形は単純なパイプ形状やシート製品に用いられますが、カツロンでは「三次元ハイブリッド製法」という独自技術を開発しています。これは押出と射出の長所を組み合わせた製法であり、金型の精密設計と材料の多様性によって、複雑で立体的な形状も連続的に成形できる点が画期的です。
この技術により、従来の成形方法では困難だった構造物や、より高付加価値の部品の製造が可能になっています。また、同社は製造工程の多くを内製化しており、金型設計から試作、生産までを一貫して対応しています。これにより、試作スピードが飛躍的に向上し、顧客の要望に素早く応えることができます。こうした機動力は、多品種少量生産のニーズが高まる現代のものづくりにおいて、大きな競争優位性となっています。
環境への配慮について
カツロンは、環境マネジメントに関する国際規格「ISO14001」の認証を取得しており、環境への配慮を企業活動の中核に据えています。この認証は、法規制の順守や安定供給の確保など、顧客に安心を提供するための重要な取り組みとして位置づけられています。
社会貢献と地域連携について
カツロンは、2025年5月にプロ野球球団「オリックス・バファローズ」とオフィシャルパートナー契約を締結しました。この契約は、カツロンの経営理念「楽業偕悦」(皆で力を合わせて仕事に取り組み、関わるすべての人々と喜びを分かち合う)という精神が、オリックス・バファローズのチームワークや努力、ファンとの絆に通じることから実現しました。
訪問を終えて
異形押出成形という高度な技術に長年取り組み続けてきた姿勢に感動しました。三次元ハイブリッド製法や金型の内製化など、独自の工夫で他社との差別化を図り、顧客のニーズに柔軟に応えている点が非常に印象的でした。
さらに、品質や環境への配慮、プロ野球チームとの連携など、技術だけでなく社会との関わりも大切にする企業姿勢に共感を覚えました。「楽業偕悦」という理念のもとで、社員の方々が誇りを持って働いている姿からも、企業文化の良さを強く感じました。今後もこうした中小企業が日本のものづくりを支えていくのだと実感しました。
【経済学部2年生 DINHTHUY DUNG さん】
私は大学のゼミで、株式会社カツロンを見学する機会をいただきました。カツロンは「ものづくりの街・東大阪」にある、プラスチック押出成形を専門とするメーカーです。建築資材、自動車部品、アパレル、医療、教育など、さまざまな分野で使用されるプラスチック製品を製造しています。
たとえば手すり、ウィンドウモール、ターフパーキングなど、私たちの日常に溶け込んでいる製品が作られていることを知り、とても驚きました。
工場見学の様子と印象
まず、社員の方から会社の歴史や仕事内容、製品についての説明があり、その後、実際に工場内を見学しました。工場では主に機械が稼働し、社員は機械の調整や材料の投入、監視を担当していました。整然として清潔な職場環境で、安心して働けそうな印象を受けました。
印象に残った製品:遮断棒
見学の中で特に印象に残ったのは、「遮断棒」です。これは電車の踏切前にあるポールで、車が線路に侵入するのを防ぐ役割があります。
この遮断棒は柔軟性と強度を兼ね備えた設計で、万が一車が衝突しても破損しにくく、事故防止や修理コスト削減につながります。実際に手で曲げてみると、すぐに元の形に戻る様子に感心しました。
失敗から学ぶ企業文化
さらに感動したのは、カツロンが「失敗作」を隠さずに見せてくれたことです。多くの企業は成功例だけを見せがちですが、カツロンでは材料配合の失敗や成形不良のサンプルを展示し、試行錯誤のプロセスを大切にされていました。
その姿勢から、ものづくりに対する誠実さと創造力、そして諦めない精神を感じました。
環境への配慮
また、カツロンはリサイクル可能な材料を使用し、廃棄物を減らす工夫もされていました。使い終わったプラスチックを再利用するなど、環境へのやさしさを実践されています。便利な製品を作るだけでなく、持続可能な社会を意識している点に共感しました。
見学を通じての学び
この見学を通して、製品の裏にある人の工夫と努力を知り、ものづくりの奥深さを実感しました。社員の方々が誇りを持って働いている姿にも心を打たれました。
私自身も、将来は人の役に立つ仕事をしたいという思いを一層強くしました。今回の企業訪問は、とても貴重な経験となりました。
たとえば手すり、ウィンドウモール、ターフパーキングなど、私たちの日常に溶け込んでいる製品が作られていることを知り、とても驚きました。
工場見学の様子と印象
まず、社員の方から会社の歴史や仕事内容、製品についての説明があり、その後、実際に工場内を見学しました。工場では主に機械が稼働し、社員は機械の調整や材料の投入、監視を担当していました。整然として清潔な職場環境で、安心して働けそうな印象を受けました。
印象に残った製品:遮断棒
見学の中で特に印象に残ったのは、「遮断棒」です。これは電車の踏切前にあるポールで、車が線路に侵入するのを防ぐ役割があります。
この遮断棒は柔軟性と強度を兼ね備えた設計で、万が一車が衝突しても破損しにくく、事故防止や修理コスト削減につながります。実際に手で曲げてみると、すぐに元の形に戻る様子に感心しました。
失敗から学ぶ企業文化
さらに感動したのは、カツロンが「失敗作」を隠さずに見せてくれたことです。多くの企業は成功例だけを見せがちですが、カツロンでは材料配合の失敗や成形不良のサンプルを展示し、試行錯誤のプロセスを大切にされていました。
その姿勢から、ものづくりに対する誠実さと創造力、そして諦めない精神を感じました。
環境への配慮
また、カツロンはリサイクル可能な材料を使用し、廃棄物を減らす工夫もされていました。使い終わったプラスチックを再利用するなど、環境へのやさしさを実践されています。便利な製品を作るだけでなく、持続可能な社会を意識している点に共感しました。
見学を通じての学び
この見学を通して、製品の裏にある人の工夫と努力を知り、ものづくりの奥深さを実感しました。社員の方々が誇りを持って働いている姿にも心を打たれました。
私自身も、将来は人の役に立つ仕事をしたいという思いを一層強くしました。今回の企業訪問は、とても貴重な経験となりました。
【経済学部2年生 馬場 凰生 さん】
株式会社カツロンを訪問し、社員の方々から直接話を伺う中で、企業としての姿勢や職場環境、人間関係、事業内容など、多くのことを学ぶことができました。
企業説明と印象
企業説明では、終始リラックスした雰囲気で進み、冗談を交えながらも分かりやすく説明していただいた点が印象的でした。特に、過去に失敗した製品も包み隠さず紹介されていたことから、企業としての誠実さやオープンな姿勢が感じられました。
製品は非常に多岐にわたっており、さまざまな分野で必要とされていることに納得がいきました。
職場環境と社風
職場は非常に清潔に保たれていました。社内清掃は毎日実施され、月に一度は社員がローテーションで担当しているとのことでした。社内だけでなく、地域の清掃活動にもボランティアとして参加されており、社外への貢献意識の高さも感じられました。
また、喫煙所の整備など分煙環境も整っており、働きやすさへの配慮がなされていました。
事業基盤と将来性
取引先は300~400社と多く、製品の多くが「必要不可欠」なものであるため、安定した受注が見込めると感じました。また、再生素材を使用した製品も取り扱っており、環境への配慮を重視した事業展開が進められています。
このような点からも、将来性のある企業であるという印象を受けました。
社内の人間関係
工場内では、すれ違う社員の方が挨拶をしてくれるなど、礼儀や人間関係を大切にしている文化が根付いていました。若手社員の方からは「社員同士の関係が良く、週に数回一緒に食事に行くほど仲が良い」との話があり、働く上での楽しさや一体感があることが伝わってきました。
イベントも定期的に実施されており、社員同士のつながりを大切にしている様子がうかがえました。
人材育成と働きがい
若手社員の方へのインタビューでは、自分が関わった製品が実際に使われているのを見ることがやりがいにつながっていると語っておられました。営業部門では売上目標に向けて、新規顧客の獲得や品質向上に努める姿勢が見られました。
製造部門では作業手順が整備されている一方で、営業部門にはマニュアルが少ないとのことでしたが、それぞれが自主的に試行錯誤しながら成長している様子から、自主性を重んじる社風が感じられました。
まとめ
カツロンは安定した事業基盤を持ち、職場環境や人間関係にも恵まれた企業であると感じました。特に社員同士のつながりの強さや、ものづくりへの真剣な姿勢、地域との関わりといった面に、企業としての魅力が表れていました。働きやすく、やりがいを感じられる職場であるという強い印象を受けました。
企業説明と印象
企業説明では、終始リラックスした雰囲気で進み、冗談を交えながらも分かりやすく説明していただいた点が印象的でした。特に、過去に失敗した製品も包み隠さず紹介されていたことから、企業としての誠実さやオープンな姿勢が感じられました。
製品は非常に多岐にわたっており、さまざまな分野で必要とされていることに納得がいきました。
職場環境と社風
職場は非常に清潔に保たれていました。社内清掃は毎日実施され、月に一度は社員がローテーションで担当しているとのことでした。社内だけでなく、地域の清掃活動にもボランティアとして参加されており、社外への貢献意識の高さも感じられました。
また、喫煙所の整備など分煙環境も整っており、働きやすさへの配慮がなされていました。
事業基盤と将来性
取引先は300~400社と多く、製品の多くが「必要不可欠」なものであるため、安定した受注が見込めると感じました。また、再生素材を使用した製品も取り扱っており、環境への配慮を重視した事業展開が進められています。
このような点からも、将来性のある企業であるという印象を受けました。
社内の人間関係
工場内では、すれ違う社員の方が挨拶をしてくれるなど、礼儀や人間関係を大切にしている文化が根付いていました。若手社員の方からは「社員同士の関係が良く、週に数回一緒に食事に行くほど仲が良い」との話があり、働く上での楽しさや一体感があることが伝わってきました。
イベントも定期的に実施されており、社員同士のつながりを大切にしている様子がうかがえました。
人材育成と働きがい
若手社員の方へのインタビューでは、自分が関わった製品が実際に使われているのを見ることがやりがいにつながっていると語っておられました。営業部門では売上目標に向けて、新規顧客の獲得や品質向上に努める姿勢が見られました。
製造部門では作業手順が整備されている一方で、営業部門にはマニュアルが少ないとのことでしたが、それぞれが自主的に試行錯誤しながら成長している様子から、自主性を重んじる社風が感じられました。
まとめ
カツロンは安定した事業基盤を持ち、職場環境や人間関係にも恵まれた企業であると感じました。特に社員同士のつながりの強さや、ものづくりへの真剣な姿勢、地域との関わりといった面に、企業としての魅力が表れていました。働きやすく、やりがいを感じられる職場であるという強い印象を受けました。