2022.12.23

株式会社ジェイエイシーリクルートメント 大阪支社 海外進出支援室 加藤 将司 様よりご講演をいただきました (経済学部 グローバルビジネス論b)

 2022年12月19日(月)、経済学部「グローバルビジネス論b」(三木担当)では、株式会社ジェイエイシーリクルートメント 大阪支社 海外進出支援室の加藤将司様をお招きし、「海外で働くとは?」というテーマでご講演をいただきました。

加藤 将司 様 ご略歴

上海師範大学卒業後、大手情報サービス会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で 20 年目。2005 年にベトナムで求人媒体の立ち上げ、2008 年にベトナム人留学生紹介事業立ち上げなどを経て、2012 年 12月より、JAC Recruitment Vietnam の Managing Director、2018 年 5 月より現職

ご講演の内容(大項目のみ)

  1. 日本に久しぶりに帰って来て感じること。
  2. この20年間、日本以外で起こったこと。
  3. 海外で働くとは?(ある若者のはじめの一歩)
  4. 海外と日本で一番違うところとは?
以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

【経済学部 2年 田中 大智 さん】

1.はじめに
 今日はJACから加藤さんにお越しいただき、海外での仕事の魅力についてお話をいただきました。そのお話の中で関心を抱いた日本で働くことと海外で仕事をすることについての違いをまとめていきます。
2.お話の中で感じたこと
 私が今回の講演の中で関心を抱いたことが2つあります。まず1つ目が体裁やロジック、一貫性よりも好奇心が大事だという事です。至極当たり前の事のように感じますが、やはり多くの日本人はある程度の好奇心があっても周囲からの目線などを気にして行動に移せない場合が多くあるように私は感じます。実際、私もそうです。ですが、そこから勇気を持って一歩目を踏み出すことで何か新しい学びなどが得られるのではないかと思いました。
 そして2つ目が俯瞰的な視点を持つことが大事だという事です。私は今まで海外で仕事をすると海外の事を知れてそこから1つ知識が増えると思っていました。しかし、実際はそれだけではなく「海外から見た日本」という俯瞰的な視点で日本の事をもっと深く知れるという事が今日の講演の中で分かりました。
3.最後に
 今回の講演では海外で働くことの魅力について知ることができました。今まで私は何かをする為や成し遂げるために海外に行くという考えだったのですが、自分の中に多様な視点や新しい価値観を持つことは人生も豊かになります。自分も勇気を持って一歩踏み出してみようかなと思いました。

【経済学部 2年 安田 花音 さん】

1.はじめに
 「グローバル人材という言葉が古くなりつつある。」私はこの言葉に大変驚愕しました。昨今の社会需要はグローバルという言葉に敏感です。日本市場の未来性が見込めないと感じた様々な企業が、次のステップへ踏み出すために世界に目を向けました。これら、グローバル社会になりつつある日本で、人材促進をするべく生まれた“グローバル人材”という言葉が、過去の流行語になりつつあるというのです。私たちは、早すぎる世界にどのように立ち向かっていくべきなのでしょうか。
 本レポートでは、グローバル人材が進化した形のあり様を、本講義で気づいた学びから独自の視点で述べたいと思います。
2.単色の中で生きる日本人
 本授業でお伺いした言葉の中に、「日本は静かで秩序がある。そして“単色”である。」という言葉に大変興味を持ちました。私はまだ海外に行ったことが無いので、今生きている日本の社会がとても色鮮やかに見えます。日本企業の世界進出やIR事業の促進、このような話題が飛び交う我が国は、今でも先進国であると信じていました。しかし、これら事業展開を振り返ると、どれも諸外国がすでに行ってきた真似事であり、誰かがすでに成し遂げた事柄です。日本はこのような真似事が上手く、先陣を切るのが下手な国であると感じました。
 海外の方は運やタイミングを大切にします。日本は準備と計画を重んじます。双方は両極端に捉えられがちですが、私は運やタイミングの上に準備と計画があると考えます。人は突然訪れる“出会い”という運やタイミングによって価値観を共有し、仲を深めていきます。特に大学生は共通した授業が無く、席も決まっていません。偶然近くにいた人と話したことで波長が合い、友人になるなどよくあることだと感じます。その後、遊ぶための計画を立て、準備し、さらに交友関係を深めていきます。すべての人の出合いは運なのです。これら人間の基本的理屈である事柄を、現在の成人日本社会は掴もうとしていません。結果、単色と表されるほど不変な国柄が誕生したのだと感じました。今は、単色で留まっていますが、いずれかは無色透明、世界から相手にされないほど存在感の無い国に変化してしまうのではないかと、今の日本を見ていて考えます。
 無色透明な日本にならないために、私たちが変わる必要がある。しかし、グローバル人材という言葉は古いと言われる。変わる必要性を感じているのに、変わるための目標があやふやになっているというのが現在の若者です。目標とすべくグローバル人材も諸外国が成し遂げてきた過去の産物であり、私たちには出来事にすべきことなのかもしれません。講義中、私は将来どうあるべきか悩んでいましたが、加藤氏のお言葉で「ルールは守らず、破らない」という言葉をお伺いしました。とても衝撃を受けました。ルールは守るべき掟であると、幼少のころから習ってきたからです。しかし、それはある種の模範解答的な言葉であり、教養を積んだ者には、解釈の方向転換をする時が来たのかもしれないと考えました。模範解答は手に持ちつつ、頭には模範解答の更新版を作成し続けることが、今後の日本であるべき社会人像であると考えました。

3.おわり
 本授業では、加藤氏が様々な格言を用いて講義を行ってくださいました。私が好きな言葉に「君こそは常にチャンスの最前線にいなさい。」という言葉があります。運とタイミング。既存の価値観にと囚われない世界線で戦える人間でありたいと感じます。