2022.2.4

キャリアゼミ「愛媛県西条市の魅力をどのように発信するかを考えよう」最終報告会を実施しました

産学連携先:伊豫風土合同会社

 経済学部の三木ゼミ4年生は、2021年12月21日(火)に、連携先である伊豫風土合同会社(愛媛県西条市)代表の大須賀一仁さんをZoom会議でお招きし、キャリアゼミ「愛媛県西条市の魅力をどのように発信するかを考えよう」の最終報告会を実施しました。この事業は、大須賀さんが進めている「まちづくり」「地域振興」の本質を理解した上で、西条市の魅力発信について若者目線で提案・提言を行うことを目的としています。当初予定では西条市に何日か滞在して現地調査を行う予定でしたが、フィールドワークが日帰りしか認められないタイミングでの実施だったため、日帰りで時間に限りがある中でゼミ生が見聞きし感じた内容を中心に提案しました。
<提案内容の骨子>
  • 西条市は最適な観光スポットになりうるが、若者の認知度が低く、三木先生授業内アンケート調べで約8割がそもそも西条市を知らない
  • 若者に知ってもらうには、テレビでは不十分(最近の若者はテレビをあまり見ない)で、InstagramやTikTokを活用すべき
  • もっと「自然」を前面に出して西条市を売り出せないか
  • 西条に到着してからの交通手段の改善は急務
  • 西条に増えている素敵なカフェをめぐるツアーや、サッカーの長友選手(西条市出身)ゆかりの地を巡るツアーなどで若者を呼び込めないか
  • 伊予西条駅近くに土産物などを取り扱う「道の駅」のようなものを作れないか(伊予西条駅付近に観光客がお金を落とす場所や施設が現状少なすぎる。お土産物屋も少ない)
  • 現存する「少年自然の家」をもっと有効活用できないか
  • ユニバーサルツーリズム先進地として「体の不自由な方にも優しい観光地」を目指してはどうか
  • 空き家をリノベーションして宿泊施設にしてはどうか(移住体験に使える、駅前にはビジネスホテルしかない)

学生活動状況報告

 2021年10月29日、三木ゼミ6期生は「愛媛県西条市の魅力をどのように発信するかを考えよう」をテーマに、愛媛県西条市を訪問し、伊豫風土(いよふうど)合同会社代表の大須賀一仁さんをはじめとする西条市で地域振興に取り組む皆さんと交流し、大須賀さんが運営する「東予人(とうよじん)」のアクティビティであるカヌーやポタリング(自転車散歩)を通じて、愛媛県西条市の魅力を実際に肌で感じることが出来ました。私が特に印象に残っているのは、水の綺麗さです。伊予西条駅から徒歩での移動中に紹介していただいた「うちぬき水」や、カヌー体験をした川の水が、大阪では見ることの出来ない綺麗さで感動しました。また、自然だけでなく、現地の方々の温かさも感じることができ、西条市の魅力発信についての私たちの提案・提言が少しでも役に立ち、より多くの人に西条市の魅力を伝えることが出来ればと思います。
経済学部 本田 千尋

参加学生一覧

杉本 侑也、藤田 大翼、沢埜 柊太、今井 咲利佳、柳内 理沙、土井 瑞奈、本田 千尋、下河原 旭洋、山本 航平、緒方 稜人

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

伊豫風土合同会社
代表 大須賀 一仁 様

 10月には遠くからお越しいただき、また先日は最終報告をいただき、誠にありがとうございました。10月には、日帰りのハードなスケジュールでしたが、西条市の地勢を山側と海側から見ていただき、身近なフィールドでのアクティビティも体験いただきました。最終報告ではいろいろご提案いただきましたが、今私達が取り組んでいる内容の方向性が間違いではないということを確認できたという気持ちが半分、私達ではなかなか気づけないことを提案・指摘いただけたなという気持ちが半分でした。
 西条市の周辺には大学がなく、若者がなかなか地元に残ってくれないことから、若者の目に西条市がどのように映っているのかを理解する機会が少なく、今回ご訪問いただいたことは私達にとっても良い気づきの機会となりました。もし今後機会があれば「観光」特に周辺環境を活かしたアウトドアを軸に、どれだけ広義として捉えて紐付け、地域の経済活動にしていくか、数年前から内閣官房が提言している「地域商社」をキーワードに何か一緒に取り組めると面白いのではないかと思います。

教員のコメント

経済学部 三木 隆弘 教授

 限られた時間の中での活動、お疲れ様でした。このテーマについては、新居浜市(西条市の隣)出身のゼミ生がいることから、ぜひ現地で何泊かして、しっかり西条市の魅力を感じ、もっと深い内容に仕上げたかったのですが、コロナ禍の中様々な制限が入り日帰り強行軍になったのは本当に残念でした。ただ、日帰りであってもできることからやっていくということ、あくまでも現場・現物を確認するという姿勢を大事にすること、については徹底できたと思います。
 西条市は移住先として人気が出てきており、テレビで取り上げられたりしているのですが、若者への認知度は決して高くありません。おしゃれなカフェや、サッカー日本代表の長友選手(西条市出身)にゆかりのある場所を活用した訴求など、若者にもっと知ってもらう工夫をするべきという提案内容は、特に印象に残りました。皆さんはもうこの3月で卒業してしまいますが、私の両親が西条市の隣の今治市出身、妻の両親が西条市出身ということもあり、西条市とのご縁を是非後輩たちに引き継いでいければと思っています。