2021.10.20

公益財団法人 大阪観光局 理事長 溝畑 宏 様よりご講演をいただきました (経済学部 グローバルビジネス論b)

 2021年10月18日(月)、経済学部「グローバルビジネス論b」(三木担当)では、公益財団法人 大阪観光局 理事長 溝畑 宏 様をTeamsでお招きし「IRがもたらす大阪の未来」という演題でご講演をいただきました。

溝畑 宏 様 ご略歴

1985年 自治省入省
2002年 大分県企画文化部長
2004年 株式会社大分フットボールクラブ 代表取締役
2010年 観光庁長官
2015年 大阪観光局理事長

 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部 2年 後藤 蓮太郎 さん

 今回の溝畑理事長のご講演で、最も印象に残ったことは大阪のこれからについてとことん考えて行動しようとしてくれている人たちがいるのだなと思ったことです。
 このコロナ禍で先を見据えて計画を立てたり行動したりと、未来に希望を持てている人たちが素晴らしいと思いますし、自分にはできていないことなのですごいなと思いました。自分は大学に今いけないこととコロナ禍での自粛を言い訳に行動することをやめてしまっていました。ですが、質疑応答の時間に少しお話させていただいた際に、溝畑さんからは話してる感じにも熱意が溢れていて僕の尊敬できる人の1人になりました。今目標を自分は見失ってしまっているので、溝畑さんのようにまずは何かに没頭してみようと思いました。
 さらに溝畑さんは講義の冒頭で我々学生にこれを気をつけて生活するとよいと言っていて、一つ目に日本をどんな国にしたいか、二つ目に地域をどうしていきたいか、三つ目に所属している場所をどうしていきたいか、四つ目に自分のやりたいことや好きなことを問い詰めていく、五つ目に今日やるべきこと、できることは何かを問い詰めること、以上の五つの事柄をあげていました。率直に徹底されているなと感じましたし、それを徹底して生活できている溝畑さんは本当に素晴らしい人だなと思いました。やはり自分はまず四つ目を詰めていくべきだなと感じました。
 自分は小中高と、何かしら部活に所属していて何かに熱中しながら歳を重ねてきました。ですが、大学生になってサークル活動ができない状況になると、熱中できる場所、熱中できることがなくなってしまいました。ですが今回の授業を受け、視野を所属クラブだけではなくもっと広く持って生活してみようと思いました。これは今の自分にとってはとても大きい気づきになり、とても参考になりました。

経済学部 2年 谷口 実優 さん

今回の講義は、元観光庁長官の溝畑さんによるIRについての話だった。その講義の中で私が一番印象に残っている言葉がある。それは多様性だ。溝畑さんはこれからの大阪には多様性をもっと理解していくことが大切だと言っていた。大阪万博開催に向けて外国人の受け入れを多くしたり、案内標識や看板に他言語表記を増やしていく取り組みをしている。大阪を国際観光文化都市ナンバーワンとして、様々な価値観を受容し共存共栄する都市にするのがたくさんある目標のなかのひとつであるのだ。
 私もこの多様性と言う言葉は、とても大切だと思う。世の中には様々な人種がいて様々な言語を話す人がいる。また、沢山の違った思考を持つ人がいる。みんな同じ考えではないのが当たり前であり、理解するために時間はかかるが認め合いながら共生していくことはこれからの世の中にとっても、大阪府自体でも重要なことであるのだ。
 私には私と似た考えを持つ友達がいる。だが、それとは逆に真逆と言ってもいいほど考えや意見が合わない友達がいる。考えが合うからその友達のことが好きとかではなく、意見や考えが合わなくても、分かり合えてるならばその友達とはずっと仲良くすることができると私は思っている。その友達の意見を否定するわけでもなく、違った意見を持っていてその友達の意見を新たな考えとして受け入れたり、私の意見を聞いてもらったり、そうするだけでも仲は深まると思っている。友達の中でも意見が合わない、考えが合わない、価値観が合わない人は沢山いる。だが、そのようなことで嫌いになったり、仲を割くようなことをしてはならないのだ。人はみんな違って当たり前であるからだ。私の意見に無理して合わしたりする人よりも、私と違う意見を持っていたとしても発言をしてくれたりする方が私としては嬉しいのだ。違いがあっても、認め合うそして共存、共生していくことがなによりも大切である。
 大阪府で、多様性を理解し受容し共存、共栄していくと発言していたので私はそれを応援したいと思う。今よりももっと他文化理解を深め、他文化知識を得て、様々な人の価値観を尊重し合っていい街にして行って欲しいと思う。なによりも、いい街だと言うことを私は誇りに思いたいと思った。これからどんなことが起きるのか、どんな街になるのか楽しみが増えた気がした。九〇分と言う短時間ではあったがとてもいい時間で、学ぶことや新たな知識、住んでいる街のこれからのことを知れてよかったと思う。観光分野に興味があったため、大阪府への期待が大きくなった。もっと様々なことを知りたいと思った。それに加えて、今よりもっと多様性を理解しようと思った。

経済学部 3年 斉藤 太郎 さん

 今回はいつもの講義とは違い外部からお越しいただいた大阪観光局理事長の溝畑さんの講演を聞く内容だった。学生生活をしている中では出会えることのできない存在の人の話だけあって学ぶことが数多くあった。
 まず、溝畑さんが学生である我々にしてもらいたい五つのことを教えていただいた。①この国をどのように変化させたいか②この街をどのように変化させたいか③この大学をどのように変化させたいか④自分は今日何をするのか⑤夢は何か、以上五つだ。最初に聞いたときは正直簡単に理解することはできなかった。しかし、溝畑さん自身がこの五つに沿うように説明をしていただいていたので、講演でもあり実演でもあったため理解することができた。
IRが良いか悪いかは実際に造ってみないと日本でどのような効果を発揮するのかは不明だと考えているのが私の意見ではあるのですが、それ以前に私は本気で日本、大阪を世界に負けない街にすることを目標に仕事をしている溝畑さんの熱量に感銘を受けた。そのため講演の内容も素晴らしかったのですが、私自身、溝畑さんのエネルギーが溢れる人間性が今回最も印象に残った。
大学の授業にしても講演にしても、私たちと年代が違う人の話を聞くときはおもしろいことはそんなになかった。熱量込みで話し方の上手さに学ぶことはあった。そのため、最後の質問で私は就活などで聞かれそうな「趣味はなんですか」という質問を溝畑さんに投げてみた。すると、私の一つの質問に五個も答えを即興で答えてくれ、なおかつ楽しそうに答えていただいた。この会話の早さでここまで答えを用意できるのは普段から話をできるエピソードを持っているからだと感じた。エピソードができるということは行動を起こしているからだ。私も行動を起こせる人間になりたいと感じた。