産学連携先:株式会社Heart Full-Power

 サービス業は目に見えないものを扱うがゆえに、その市場への訴求が難しいという側面があります。この活動では、訴求が難しいサービス業の中でも特に理解してもらいづらい「目に見えないから実証できない」けど「知らないだけで本当は困っている人がたくさんいる」内容を取り扱う、「魂の救済」を事業とする企業について、その内容をどう理解してもらうい広めていくかを考えます。この活動を通じ、目に見えないものをどのように訴求することが効果的なのかを、学生・若者目線で検討し提言することにより、そのノウハウを習得します。

学生活動状況報告

 科学的に証明ができない現象に困っている人を助ける活動をしている株式会社Heart Full Powerの津江さんから実際に内観記入シートを使い、私たちが知らない現象について体験しながら学ぶことができました。この事業はまだまだ周知されておらず、私たちの中にも胡散臭いなと感じた学生もいました。この事業を多くの人に知ってもらい、困っている人たちにどのように届けるかを考え、周知ステップとして提案しました。私たちがまず感じたのは、世の中の大多数がこの現象についての理解がないという問題点です。この問題点を解決するためには、困っている、困っていないに関わらず多くの人に知ってもらうことが大切だという意見に至りました。その中で私たちが考えたのは映像媒体での周知です。YouTubeやTikTokなどを使い周知していくというものです。また、既存のSNS(Facebook)を活用し、初めて見る方にも分かりやすい投稿をするというものでした。提案後は、Facebookがポップになり、分かりやすいものに変化していました。他にも、オンラインサロンへの導入として、ウェブサイトの作成など、多くの人に知ってもらえるような活動が増えてきていると感じました。自分たちの提案からいい方向に改善され、多くの人に理解されることを切に願います。
経済学部 岩根 仁志

参加学生一覧

松本 華歩、桑山 楓香、山下 拓人、岩根 仁志、西野 有咲、森 梓、小谷 彩斗、杉岡 舞音、仲村 優輝、松本 幸

ゼミ集合写真

  • ※写真撮影時のみマスクを外しています

連携団体担当者からのコメント

株式会社Heart Full-Power
代表取締役社長 津江佳希 様

 三木ゼミ生の皆さんからいただいた提案内容については主要メンバーで共有し、また真摯に受け止めました。私たちが普段当たり前だと思っていて気付かないことを指摘していただいたと思っています。特に「本当に困っている(必要としている)人に知ってもらうためには、普通の(必要としていない)人にも広く知ってもらう必要がある」「津江社長以外のメンバー(特に女性)が積極的に広報に参加した方が良い」という内容は、早速採用させていただきました。11月に提案いただきましたが、12月にはメディアグループを設立することでSNSでの広報を強化し、また2月には白金サテライトをオープンしメンバー主体のイベント等を開催しています。また、皆さんには私たちの活動を理解していただけたと思いますので、今後も私たちのサポートをお願いできればと思います。ありがとうございました。

教員のコメント

経済学部 三木 隆弘 教授

 1年間(実質半年間)の活動、大変にお疲れ様でした。今年度はコロナ禍の影響で、当初予定していた海外フィールドワークを中心としたテーマが実施できなくなったため、急きょ遠隔会議中心の活動内容となり、その点は残念でしたが、連携先に対しては大変満足いただける提案内容に仕上がりました。自分たちが提案した内容が実際に改善内容として取り入れられ実現していくという経験は、今後の社会人生活を考えた時には大きな自信につながると思います。最初は「目に見えない・形のないもの」に対し、私も含め全員が半信半疑でしたが、最後は津江社長を巻き込んで大盛り上がりの遠隔会議となったことは、良い思い出にもなったと思います。