2020.11.25

大阪府商工労働部との連携事業「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」(56) 株式会社繁原製作所を訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)  

 2020年11月11日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、東大阪市にある株式会社繁原製作所を訪問し、代表取締役の繁原秀和さんにお話をうかがいました。
 株式会社繁原製作所は1968年創業。高精度な歯車加工技術と最新鋭設備を備え、レース用サーキットパーツや、自動車のエンジンやミッションの歯車部品を、板金から金型製作までの一貫体制で、試作・単品受注をベースに短納期で提供しています。またEV(電気自動車)向け減速機を開発するなど、高付加価値化を追求する技術開発型企業です。平成27年(2015年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
 経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。

(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業振興機構、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所で構成

 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部2年生 河村 英隼 さん

 今回私は大阪の金属加工などを行っている繁原製作所に企業訪問した。繁原製作所は歯車の加工技術を使った、電気自動車の部品などを作られている会社である。実際にEV部品を見せて頂き、社員の方ともお話しできたため非常に良い機会になった。
 私が今回の企業訪問でまず感じたことは休日の取り方や補助制度が整っているため、社員の方にとって非常に良い企業なのではないかということである。繁原製作所は週休2日制度やその他の休日を合わせると年間休日が120日あると聞いた。これは3日に1回休日があるということであるが私は良いと感じた。なぜなら、メリハリがつけられるからである。社員の方からすると、休日がしっかりあるため息抜きがしやすく、体を休められる。そして、仕事の効率も良くなると考えるため休日が決められているのは良いと感じた。繁原製作所は特に集中力が必要な作業も多くあるように感じたため、そういった面でも配慮が感じられた。また、補助制度においては資格取得補助制度などがあると聞いた。そして、工場内に資格取得専用の設備があり、社員の技術の向上に非常に協力的な企業だと感じた。
 もう一つ私が思ったことは、お客様を満足させることを企業全体で取り組んでいることが感じられたことである。繁原製作所は他の企業ではできない製品などを作ることができ、さらにその製品を短期間で作るということを意識している。また、お客様の要望を一歩超えるように心がけている。このように、お客様の期待に少しでも早く良い製品を作るという取り組みが取引先と長続きする企業なのではないかと感じた。
 最後に感じたことは企業として目指す目標が明確に定まっていることである。繁原製作所は大きな目標として人間中心のものづくり企業になるといった目標があり、目の前の課題として若い世代に技術が受け継がれるようにするというのがあると聞いた。このように、目標や課題がはっきりとあることで社員の方も努力しやすいため良いと感じた。
 今回の企業訪問で繁原製作所は様々な制度があり社員の方にとって良い企業であると感じた。また、今回の訪問を通して企業とはどういったものなのかが少し見えてきた気がした。

経済学部2年生 鈴江 亜衣 さん

 今回訪問した中小企業は、東大阪市にある繁原製作所という、ものづくり企業でした。金属加工・部品製作・歯車加工を行っている企業です。ほかにも、電気自動車の部品を開発して、鈴鹿サーキットなどで走らせているそうです。
 今回の訪問で、最も印象に残っていることは、社長の会社に対する思いです。今年社長に就任されたということで、新たに取り組み始めたことや取り組もうと思っていることなどがたくさんあり、より良い会社作りに励んでいることがわかりました。具体的な取り組みは、福利厚生として資格取得のサポート・家族手当・社内で車検が可能など挙げられました。そのほか、来年度から年間の休日を105日から120日に増やすように取り組むことや、残業の月40時間までに抑えるなど、社員の方々が働きやすい環境を整えることに努めているそうです。会社の経営理念も、お客様の満足、仕入れ先の満足、社員の満足の3つを掲げているが、1番に社員の満足を挙げるとおっしゃっていました。売り上げや給料が上がることは会社にとっても社員にとってもいいことだと思いますが、それで働けなくなってしまってしまっては意味がないので、それをサポートしてくれる制度があることはとてもすてきだと思いました。
 また、扱う製品についても、社長さんによる企業説明で強い思いが伝わった。繁原製作所にしかできない仕事をしていて、それに誇りを持っていることを感じました。繫原製作所は独自の技術ゆえに価格決定権があるとしり、そのような製品を作る企業が大阪にあることにとても驚きました。
 今回の企業訪問は、社長さんの会社に対する熱い思いを聞くことができた訪問だったと思いました。お客様も社員も社員の家族も、「人」を大切にしたいということを柱に、様々なことに取り組んでいるということを感じました。また、まだ準備をしている段階ではあるが、コロナウイルスの影響でラインが止まってしまっている状態だからこそできる大規模な設備投資を行っていると聞いて、この状況の中でも会社の将来のために動ける力はすごいと思いました。これらのことは、中小企業であるからこそ、すぐに動けたのではないかと思い、魅力の一つだと感じました。

経済学部2年生 村松 七音 さん

 事前にホームページを見た際、過去にレクサスLFAという国産スーパースポーツカーの部品供給を行なっていたことや、主に自動車やバイクのトランスミッションを製作していることが記載されておりワクワクしながら訪問に行った。実際に見学すると「ああ、だからここが選ばれるんだな」と感じる部分がいくつかあった。
 まずは社長の絶対的な自信である。企業説明の中で何度も何度も「他社では真似できない高精度の加工」というワードを出していた。たしかに一台数千万円するような機械を何台も導入するのは難しいだろうし、それを使いこなせる人材が勤めているところは少ないはずである。そして相手の要望に寄り添い、より良い提案をして取引をしてきた実績が自信につながっていると思われる。
 次に現場の雰囲気である。作業を行なっている方たちはみなこちらを気にすることなく集中しており整然としていた。挨拶もないのは寂しい限りであるが、それだけのことが求められているのだろう。
 そして可能な限り取り組む姿勢である。専用の工具がなければ長い納期が必要になるところを短い納期で製作したり、自社の技術を駆使して電気自動車用の多段減速機を開発しEVレースに出場したりなど、要望をより良い形で実現させ将来性のあるものまで作り出している。
 これらの理由からこの企業の凄さが伝わってきた。最近ではベテランから若手の社員へ技術を伝えるためにパナソニックに勤めていた説明力のある人材の採用や、技能検定などの活用をして人材育成に力を入れているとのこと。加えて福利厚生も手厚く家族手当や資格の取得支援、仕出し弁当があり、さらには社内にて車検の取得も可能であるそうだ。車に興味がある人には魅力的である(もっとも、そのうちの一人が私である)。
 実際の企業に訪問するのはまだ2社目であるが、福利厚生や設備にしっかりとお金をかけている企業はいいところではないのかと感じている。魅力的な企業であるため機会があればまたお話を聞きに行ってみたい。

ご参考