2020.10.20

MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)を訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)

 2020年10月7日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は東大阪市にあるMOBIO(モビオ)を訪問しました。
 MOBIOは、大阪府がクリエイション・コア東大阪に開設した、府内全域の中小ものづくり企業のための「ものづくりの総合支援拠点」です。 平成22年4月に大阪府ものづくり支援課もここに移転し、まずます充実したものづくり企業の支援を実施しています。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生としては5年連続の訪問であり、今後課題解決型ゼミとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」事業を推進していく上で必要となる、大阪の中小企業に関する基本情報を学ぶことができました。
 以下に、今回の校外学習における学生たちの「気づき」の一部を紹介します。

経済学部2年生 河村 英隼 さん

 今回私は大阪のものづくり企業の展示場であるMOBIO常設展示場(以下「MOBIO」)に見学に行きました。大阪のものづくり企業が作っている製品や、高い技術を持っていることを一度に簡単に知ることができる良い施設であると感じた。私たちの生活で身近に使われている物が様々な工夫がされてできているという発見もあり、少し興味が湧いた。
 まず初めに私が感じたことはたくさん企業の技術や製品が展示されていて、企業の立場に立って考えた時、非常に良い施設であると感じた。たくさんの製品や技術を入場無料で見に来られるようにしているため、気軽に何度でも足を運ぶことができ、取引も行いやすいのではないかと考えた。そして、同時に製品や技術を見ることができるという点では、企業の比較がしやすいと感じた。また、何よりも良い取り組みだと感じたのは、実際に製品や部品を手に取って見ることができることである。製品や部品に触れられることでその物の技術や工夫が伝わりやすかったと私は感じた。しかし、製品を触れられるようにしていない企業もあった。そのため、なるべく手に取って見られるようにMOBIOから企業に掛け合うともっと良くなるのではないかと思った。
 次に感じたのはMOBIOの方の企業の紹介が非常に分かりやすかったということである。MOBIOの方が企業一つ一つの特色などを理解して説明されているため、企業の方から話を聞いているのと同じくらい企業について知ることができると感じた。また、自由見学の際に私が少し気になって立ち止まって見ているとMOBIOの方が近くに来て、用途や使われている場所などを説明していただき、質問はないですかなどとおっしゃっていたため、気配りが非常に良いと感じた。
 最後に感じたことは、私が一人で見ていても企業について知ることができないということである。初めにMOBIOの方に案内していただいていた時は一つ一つの企業についてよく知ることができたが、自由見学の時に企業ブースを見ていてもあまり内容が伝わってこないところがあると感じた。
 これまで述べてきたが見学してみて改めてMOBIOはものづくり企業の情報を一気に知ることができ、非常に大手の企業にも中小企業にも便利な拠点であると感じた。そのため、SNSなどでMOBIOが行っていることをもっと発信していくと良いのではないかと感じた。

経済学部2年生 鈴江 亜衣 さん

 ゼミの初の課外活動として、東大阪にあるものづくりビジネスセンター大阪を訪ねた。7月に施設の概要をお教えいただいていたため、今回はその時にはわからなかった施設の様子を中心に見学した。
 各企業のブースが所狭しと並んでいて、担当者の方の説明がないとお目当ての企業のブースにたどり着くのは少し難しいのではないかと思った。並び方も、何かの規則性があるわけではないようで、複数の企業を比較したい人には、少し見学しづらいように感じた。また、各企業の展示ブースの華やかさに差があるように感じた。実際に触って製品を理解してもらえるようにせている企業もあれば、説明がたくさんの字で書かれていて、販売している製品はショーケースの中にあるため、見学に来た方にあまり力を入れていないように思われるかもしれない。展示の工夫について、すでにしているのかもしれないが、MOBIOのスタッフがある程度アドバイスをして、一目見て伝わりやすいようにしたほうがいいと思った。わたしは、製品についてわかりにくい企業は、この展示にそこまで期待していない企業のように感じてしまった。逆に、パンフレットと名刺を置いて、SNS等のQRコードも貼ってあって、実際に製品を触れたり、制作過程の映像が流れていたり、賞の受賞歴が書かれていたりする企業は、ここでの出会いを大切にしていそうだと感じた。
 企業ごとの説明を聞いている中で、説明をしてくれるスタッフの情報量に圧倒された。企業の所在地はもちろん、商品の機能や用途、社長さんや人事の事についても把握しているようで、とても詳しく説明してくださった。これは、MOBIOに来て、ビジネスマッチングを希望する人にとっては、それほどオープンな企業ということも伝わるし、信頼できるという印象につながると思った。また、出店する企業からも、自分の商品をここまで知ってくれていることで出店している価値があると思えるだろう。
 今回、施設見学をして、一番強く感じたのは、ものづくり企業にとってとても有益な施設だということだ。常設展に出展している企業にとっても、情報を収集して受発注先を探す企業にとっても、とても便利な設備やサービスがそろっているように感じた。しかし、まだまだ一般的な認識や知名度が低いと思ったため、そこが課題だと思う。今日の状況では全国からの訪問者を増やすことは難しいかもしれないが、全国規模で販売機会があるとなれば、新規の出展希望企業も増えると考える。