2019年10月28日(月)、経済学部三木ゼミ2年生は「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消の取組み」の一環として、株式会社中田製作所生産管理課の若手社員2名をお招きし「中小企業で働くことの魅力」についてのご講演をいただきました。なおこのご講演は「グローバルビジネス論b」(三木担当)の受講生も併せて聞かせていただきました。
 株式会社中田製作所は昭和52年創業、アルミ専門の精密部品機械加工メーカーとして高品質で魅力ある製品をお客様にお届けしています。納品先は液晶・半導体・産業用ロボット・医療機器など多岐に渡り、特に近年はアルミを含む幅広い金属材料に対する超微細加工技術の開発に成功。平成19年(2007年)と平成25年(2013年)には内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」優秀賞に選ばれるなど、大阪を代表するものづくり企業です。
 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

炭家 清花 さん (経営情報学部2年)

 今回一番印象に残ったのは「会社を自分たちで変えていける」という点です。普通、一般的な考えとして会社というのは大きな組織で、自分ひとりしかも若手が何を言っても変わらないだろうと思っていたからです。中小企業といってもそれは変わらないだろうし、社長の力がすごく強くなるだけだと思っていました。私の父は大企業に勤めており、課長職についていますが、社長に直接意見することもないし、自分がこうしたいああしたいと言っても変えることができないと言っていました。中小企業だけの大きな強みであると感じました。
 また、社員同士のイベントが思ったより多くあることに驚きました。仲良くなるイベントや家族を巻き込めるイベントを企画しているとおっしゃっていて、入社4年目でも企画を任され実行することができるのは会社の雰囲気や大きさによるものだと感じました。
 中小企業は「すぐつぶれそう」「安定していない」と思っていたのですが、中小企業には中小企業のいいところがあると気づくことができました。無理に敬遠せずに探したいと感じました。

森 大和 さん(経済学部2年)

 お2人のお話を拝聴し「仕事」に対しての考え方が私の中でより明確になりました。特に男性社員と社長さんの営業先での出来事についてのお話は、現場の内情を知らない私でも心を打たれるものがありました。このお話を通じて「仕事」と「人」に通じて、多くの考えをいただきました。モノやサービスの間には「人」が存在して「人」の「心(感情)」に「真心」を届けることこそプロフェッショナルの仕事だと教えていただきました。オールラウンダーが評価を得やすい現代で、1つの分野のエキスパートとして商品・モノ・サービスに付加価値を与え続ける職業を、純粋に格好いいと感じています。
 そんな「格好良さ」の中に、子供とのつながりを大切にしている面もあり、本当に素敵だと感じます。「職」であるだけではなく「人」も大切にする。人情味あふれる会社の雰囲気を心から尊敬します。私自身、このような会社で働きたいと願うとともに、関わる人に尊敬と真心を届けられる人間でありたいと決意しました。