緒方 稜人 さん(経済学部2年生)

IR関連の視察、配車アプリの実用性を海外研修で学んだ。

(1)IR関連

大阪がカジノを含むIRを誘致していることに対して賛否両論が飛び交っている。今回私が、シンガポールで実際にIRはどのようなものなのかを自らの目で見て感じたのは、IRは観光客で大変賑わっていたことだ。カジノのセキュリティも万全で、21歳未満は入場できず、もし仮に21歳未満でも入場してしまうと10,000シンガポールドルの罰金がある。現地の人は入場料金があるので、易々とカジノに入場することはできない。あとカメラでの撮影が禁止されているのでSNSでカジノ内の画像や動画が流出することはない。カジノの収益で全体を補うというのは、事前に学習しており分かっていたがそれだけではないと思う。USSや水族館であるエンターテイメント施設等やレストランやショッピングモールにも、観光客の姿が多く見られた。私だけかもしれないが、海外に来て金銭感覚が狂いその施設でたくさん買い物をして帰国してからお金の使い過ぎに気付く人もいると思うので、観光客からの収益には大変期待できると考える。

(2)配車アプリ・タクシー関連

この海外研修ではGrabを使い、タクシーを呼び移動した。シンガポールやタイでも配車アプリ普及していてクレジットカードを登録していれば、現在地も行先もアプリで登録できるので、タクシーが来て目的地に連れて行ってくれるのでとても便利なアプリだ。日本のタクシーのように実際に走った距離分のお金を請求されるわけではなく、現在地から目的地までの距離をアプリが計算して金額を出してくれ、高速などの有料道路を通行すればそこに高速料金が追加されるので、海外での移動で勝手に道が混雑しているからと遠回りされ料金をぼったくられるいう心配がなく、気軽に使用できた。日本のタクシーはほとんどが4人しか乗車できないような車ばかりだが、シンガポールとタイでは、バイクの後ろに乗せたりハイエースがあったりなど車種がたくさんあって、車の種類によって金額が違うのでその場に応じた人数の車を呼ぶことができるので、少人数でも大人数でも臨機応変にできる。ハイエースの内装はとても個性的な車が多かった。このアプリが日本でも普及すれば、外国語を話せないドライバーでも外国人観光客を気軽に乗せることができるようにもなると考える。2020年に東京オリンピックが開催されるが、公共の交通機関で全ヵ国の言語で案内標識を作ったりするのは不可能で、必ず電車やバスの乗り方が分からない人達がいると思うので、そんなときに配車アプリがあればタクシーも利用されることが多くなると考える。

(3)日本と海外のサービスの違い

この海外研修で日本のサービスはとても素晴らしいものだと感じた。一番感じたのはシンガポールのホテルだ。その日は到着して寝るだけなのに、身に覚えのないゴミがすでにゴミ箱に入っていたり、部屋に付いていた冷蔵庫にはいつのものかわからない開封済みのドリンクが置いていて、それがこぼれてとても綺麗とは言えないものだった。さらにホテルにあったタオルは黄色く黄ばみがあり、汚れもあった。日本なら客にクレームをいれられるのは確実だなと思う。接客も提供する食べ物を投げたり、とても雑な接客を受けたりした。事前に先生がおっしゃっていたので覚悟はしていたが、まさかここまでだとは思いもしなかった。日本で自然に常識だと勝手に思っていたことが、すごく有難みのあることだと感じた。しかし、ブランド店やホテルのルーフトップバーは良い接客態度だと感じた。他がひどくてそう感じただけかもしれない。やはり良い接客をすればした側もされた側も決して悪い気分にはならないと思うので海外でも頑張ってやってほしいなと感じた。だから、日本にIRができればサービスでは確実に一番になれると感じた。それを受けた観光客はまた行ってみたいなと思いリピート率も確実に上がっていき、IR事業は成功する確率が高いと思う。

杉本 侑也 さん(経済学部2年生)

1.IR

 シンガポールに行って、初めてIRに行ったが、とてもワクワクする場所だと思った。シンガポールにはマリーナベイサンズとリゾート・ワールド・セントーサの2つのIRがありそれぞれの良さがあると感じた。マリーナベイサンズは、有名ブランド・カフェなど大人向けの施設・店舗が多くあると感じた。カジノの規模もとても大きく、一部エリアは1階から3階まですべてカジノエリアになっている。あの規模のカジノがあれば儲かるだろうと思った。
 リゾート・ワールド・セントーサは、どちらかといえば、子ども・家族向けの施設が多いと感じた。セントーサのIR内にはユニバーサル・スタジオ・シンガポールも入っていて、子どもでも十分に楽しめるIRだと思う。カジノエリアはあまり見ることができなかったが、あまり大きくないと聞いたので、リゾート・ワールド・セントーサは、カジノがメインではなく、その他の施設・同じ島の中にあるアトラクションを楽しむのがメインなのかなと感じた。
 最初は、シンガポールに2つもIRが必要なのかと思っていたが、それぞれのIRでターゲットや目的が違うから共存しているのかなと感じた。

2.配車アプリ・タクシー

 配車アプリのGrabをシンガポール・バンコクで使った感想は、とても「楽」だと、感じた。自分の一番近いスポットを現在地にして、目的地もアプリ上の地図から検索でき、簡単に設定できた。さらに車種もさまざまあり、通常のタクシーの「Just Grab」から大きいバンサイズの「Grab Van」まで、たくさん人数がいても、値段は少し変わるが、対応できることは素晴らしいことだと思う。
 車内も、運転手さんは行き先などすべて、車内スマートフォンに反映されているので荷物を載せて席に着いたら、行き先の名前を確認するだけで出発してくれるので、言葉がわからなくても場所の名前さえわかれば通じるのはいいところだなと思った。
 運賃は、私自身タクシーを乗ったのが初めてで、価格がわからなかったが、思っているよりも安く済んで満足する値段だった。タイでは大きい車種のものを呼び、なおかつ長めの距離を走ってもらったので、値段はシンガポールの倍近くにはなったが、6人で乗っているので6分割されると思うととてもいい値段で乗せてもらえたと思う。
 一つだけ難しいなと感じたのは、タイの場所指定が難しかった。シンガポールでは場所の表記などすべて英語で記載されていたが、タイでは、メインがタイ語なのでアプリ上でもタイ語で場所の表記がされてしまっていたので、別の地図アプリと場所を一致させて確認するのが面倒だった。今後のアップデートで、言語指定ができ、英語もしくは日本語で表示されると、観光の時にスムーズにタクシーを呼べるのかなと感じた。

3.日本との違い

 今回の海外研修で一番感じたのが様々なところでの日本との違い。僕が感じた日本との違いはフリーWi-Fiの多さの違いだ。
 まずフリーWi-Fiは、日本ではまだ、たまにあるくらいだけれど、シンガポール・バンコクともに空港やショッピングモール・カフェなどに行った時には必ずと言っていいほど設置してあった。特にシンガポールでは、このフリーWi-Fiがあったおかげで楽しめました。日本の場合、携帯を所有している人のほとんどは、携帯電話会社とのキャリア契約をしているので、関係ないのかもしれないが、海外では、プリペイド携帯を使っているせいで、フリーWi-Fiの需要が高い。このフリーWi-Fiは僕たち観光客でも利用ができるのでとても便利だと思った。しかし、電波があるだけで、回線の速度自体がそこまで早くないところが多く、繋がるときはしっかりと繋がってくれるが電波が悪いところなどは歩いてエリアを変えないといけないのでそこは改善すべき点・回線強化すべきかなと感じた。そして、モノによっては登録をしログインしてからでしか使用ができないWi-Fiもあったので、それは少し心配になった。
 日本にも、現在海外の方が観光に来ていたり、これからIR導入・2020年東京オリンピックなど、海外の方がもっと日本に来る機会が来ると思うので、たくさんのエリア・ショップで導入したらいいと思った。
 海外研修を通して、初めてのことだらけで、緊張もしていたが、とても楽しく過ごすことができたし、海外はとても魅力的だなと感じました。行けてとてもよかったです。

沢埜 柊太 さん(経済学部2年生)

1.IR関連

 シンガポールのマリーナベイサンズとセントーサ島にある2つのIRを見学し、印象に残った点が2つあります。それは、2つのIRのターゲットが大きく異なっていた点と治安が悪くなかったという点です。
 まず1つ目についてですが、初めに見学したマリーナベイサンズにはブランドショップが多く並んでおり、子ども向けの施設といった印象は全く無く、大人向けの施設だという印象が残りました。セントーサ島のIRでは、飲食店が多く、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールや水族館などのテーマパークもあり、子連れでも気軽に行くことが出来るというふうに感じられました。
 次に2つ目の治安について。夏季海外研修前の私はIRについて治安が悪いといったマイナスなイメージしか持っていませんでした。しかし、実際にIRを見学してみて治安が悪いと感じた場面は一切ありませんでした。こういった場面が無かった訳には、シンガポールが依存症などの問題を事前に対策したからだということを実感することが出来ました。
 今回2つのIRを見学してみて、大阪にIRが作られることで外国人観光客の増加などによる経済効果が期待出来ると感じました。しかし、大阪には既にUSJや水族館も存在しているため、大阪にIRを作る際には、これまで日本に無かったような施設を作るべきであると思いました。

 シンガポールとタイの2カ国で配車アプリ「Grab」を実際に使用した感想として、運賃が非常に安かったということが真っ先に思い浮かびました。運賃は混み合っているときなどで変動はあるみたいですが、18kmの距離を配車アプリ「Grab」でなら日本円に換算して約713円で移動することが出来ます。上記と同じルートでタイのタクシーに乗った場合は約1000円請求されました。また、日本で3km足らずの距離をタクシーで移動した場合は960円もかかり、改めて海外タクシーの運賃の安さを実感しました。
 運賃が安いという点以外では、運転手のサービスが良かったことが印象に残りました。運転手がフレンドリーであったり、タイでは行き先の入場券を私達の代わりに買ってきてくださるなど運転以外のサービスが良かったと思えます。
 運賃が安い、すぐに車が来るなど良い点が多かったのですが、1つ悪い点を挙げるなら、運転手が道を間違えるという点が挙がります。シンガポールでは、このような場面は無かったのですが、タイでは何度かありました。
 今回、配車アプリを利用してみて日本でも配車アプリをシンガポールやタイのように更に広めていくべきだと思いました。大阪や東京の都市では公共交通機関が多いため移動は楽ですが、地方で観光などをする場合は車が無いと大変です。配車アプリを広めることは観光客のためだけではなく、日本の高齢者のためにもなると私は考えます。

2.配車アプリ・タクシー関連

 シンガポールとタイの2カ国で配車アプリ「Grab」を実際に使用した感想として、運賃が非常に安かったということが真っ先に思い浮かびました。運賃は混み合っているときなどで変動はあるみたいですが、18kmの距離を配車アプリ「Grab」でなら日本円に換算して約713円で移動することが出来ます。上記と同じルートでタイのタクシーに乗った場合は約1000円請求されました。また、日本で3km足らずの距離をタクシーで移動した場合は960円もかかり、改めて海外タクシーの運賃の安さを実感しました。
 運賃が安いという点以外では、運転手のサービスが良かったことが印象に残りました。運転手がフレンドリーであったり、タイでは行き先の入場券を私達の代わりに買ってきてくださるなど運転以外のサービスが良かったと思えます。
 運賃が安い、すぐに車が来るなど良い点が多かったのですが、1つ悪い点を挙げるなら、運転手が道を間違えるという点が挙がります。シンガポールでは、このような場面は無かったのですが、タイでは何度かありました。
 今回、配車アプリを利用してみて日本でも配車アプリをシンガポールやタイのように更に広めていくべきだと思いました。大阪や東京の都市では公共交通機関が多いため移動は楽ですが、地方で観光などをする場合は車が無いと大変です。配車アプリを広めることは観光客のためだけではなく、日本の高齢者のためにもなると私は考えます。

3.その他

 今回の夏季海外研修はIRを自分の目で直接見る、配車アプリを体験するなど多くのことを学べた研修でした。また、日本と海外の接客に違いに気づくことが出来た研修でもありました。
 海外の接客は店にもよりますが、コンビニエンスストアでは接客中に笑顔があまりない、店員同士が雑談を続けているなどといったことがよく見られました。逆に日本のコンビニエンスストアでは接客中に店員同士で雑談していることは無く、お客の立場の方が上であることを前提で接客している印象があります。こうしたことから、海外の接客は日本と比較し、店員とお客の立場が公平であるように感じられました。
 この他にも、商品の扱い方が日本の方が丁寧であったことなど、改めて日本の接客のレベルは高いということを実感出来ました。

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