2019年7月22日(月)、経済学部「グローバル・ビジネス論a」において、特別講義として高槻市にある「株式会社浜田」の村越まり様、武内季樹様、飯尾梨紗さん(飯尾さんは本学経済学部三木ゼミOG)にお越しいただき「リサイクル業の就職先としての魅力について」という内容でご講演をいただきました。
 株式会社浜田は1969年創業、産業廃棄物の分別処理を中心に、ゼロエミッションリサイクル、解体工事、各種処理装置の販売などを行う環境ソリューション企業です。No.1環境ソリューション企業であることはもちろん、お客様にとって、環境で困ったら真っ先に相談しようと思える「環境ソリューションのファーストコールカンパニー」を目指しています。それを実現するために時代を先読みし、数多くの新商品・新サービス・新規事業を創出しています。
 この特別講義は、2017年度の三木ゼミ3年生(飯尾さん含む)が社会連携事業(産官学連携事業)として推進した「リサイクル業の就職先としての魅力をどのように発信するか」からの継続取り組みとして、学生にとって決して印象が良いとはいえない「リサイクル業」に対する理解を深め、もっと身近なものとして関心を持ってもらうことを目的に実施されました。
 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付きの一部を紹介します。

国際コミュニケーション学部 2年 山地 聖菜 さん

 今日、浜田様の「リサイクル業の就職先としての魅力について」のお話を聞いて、リサイクル及びリサイクル企業のイメージが大きく変わりました。初めの印象は捨てられたゴミを分別し、それをリサイクルする単純な作業内容だと思っていましたが、実際はただ作業をするだけではなく、企業から出る廃棄物をどのようなものへリサイクルできるか、もっと効率のよいリサイクル方法がないかということを企画・提案するもので驚きました。コンサルタントに近い立場で、お客様(企業)のお困りごとを解決していくのはとても魅力的に感じました。浜田で働く魅力について「ものを売るのではなく、お客様の悩みを解決・相談して、新たな方法を提案していくので、セールス営業よりも面白い」という言葉が最も印象に残りました。私も職種に関わらず、誰かの悩みやお困りごとを解決したい、役に立ちたいという思いがずっとあり、実際にその思いにつながるような活動をして貢献していきたいと今日改めて実感することができました。
 新たな気づきとして、世の中には仕事に関しても何か小さいことに関しても知らないことがたくさんあると感じました。リサイクル会社でもそうだけれど、いくつもの支えあう会社が周りにたくさんあり、そのような存在1つ1つがなければ成り立たないものであるということです。自分の好きなこと・興味のあること以外にも、知らないことや自分の興味範囲外のことにも視点を向けて、視野を拡げてくことが大事だと感じました。

経済学部 3年 匿名希望 さん

 今回の講義を通して、就職活動に向けての考え方が変化しました。リサイクル業についてこの講演を聞くまではマイナスのイメージが大きく、良いイメージがあまりなかったのですが、私が単純にこの業種を知らなかっただけだったのだと理解できました。工場作業がメインであり、少し営業があるくらいに思っていたのでご講演を聞いて驚きました。実際には企業にリサイクル方法を提案したり、物をリサイクルするための研究をしていたりと、様々な活動をされていて、リサイクル業について興味が湧いてくるような内容で大変面白かったです。特に、セールス営業「買ってください」ではなく「お困りごとはありませんか」という、セールスとは別の視点で営業されているところが印象に残りました。
 これから就職活動を行っていく上で、企業の労働環境は業種ではなく企業体質という点を理解し、飯尾さんがおっしゃった「楽しそうに会社説明をしているか」「一緒に働きたいとえるか(を想像する)」を参考にして、就職活動を頑張りたいと思います。
 就職活動において、その業界を知ること、調べることが重要であると、今回の講演で学ぶことができました。

国際コミュニケーション学部 2年 松崎 朱里 さん

 今回のご講演内容で最も印象に残ったことは「知ってもらうことの大切さ」である。
 正直、あまり良いイメージがなかった、ゴミに関わる仕事が、たったの90分にも満たない時間で、プラスのイメージに変わった。実際、今回お話してくださった本学OGの飯尾さんが、ゼミ活動の一環として会社を訪問した前と後では結果が真逆になり、訪問前は全員が「リサイクル業で働きたくない」と回答していたのが、訪問後は全員が「働きたいと思った」と回答したと知った。訪問してもらいさえすれば、知ってもらいさえすれば、そこまでイメージをがらっと変えることができるのに、汚い・くさいなどのイメージから人手不足になっているのはもったいない。
 どうにかしてこの事態を食い止めることはできないものか、今回のように授業の一環として学校に足を運ぶことができれば、それは大きな成果につながるであろう。
 しかし現状それは厳しい。自分がまだ知らない、もしくは知っているが悪いイメージを抱いている職種は山ほどあると思う。自分の「選択肢」を増やすためにも、自ら知ろう・行動しようと思う。
 また、普段の生活でもまだ関わりのない人、顔見知りの人、そんな人たちに、自分を知ってもらおう、そして自分も相手のことを知ろうとすることに努めよう、と思った。「知ってもらうことでイメージアップができる」のだから、行動するほか選択肢はないであろう。

ご参考