活動テーマ:IR(統合型リゾート)に関する若者目線での提言(副題:「IR」聞いた見た知った)
産学連携先:大阪府・市IR推進局


 IRについては、カジノ(ギャンブル)のイメージが強く、大阪府民の間でも反対意見が多いという報道がなされている(賛成30%、反対57%、読売新聞社2017年11月調査)。しかし実際に諸外国のIRを見たことのある人は極めて少数と考えられ、ギャンブルのイメージだけが先行している可能性が高い。
 この取り組みは、海外のIRを実際に見学し、また関連部局より説明を受けることにより、IRに対する正しい理解を深め、若者目線で大阪のIR誘致に対する提言を行う。

学生活動状況報告

 私たちは、「IR」についてほとんど知らない状態でこの連携事業をスタートしました。IRについて理解するために、Web情報などを調べる以外に、以下の取り組みを実施しました。
  • 大阪府咲洲庁舎での勉強会(2018/5/16)
  • J:COMチャンネル「ジモト満載 えぇ街でおま!」出演 (2018/6/26)
  • シンガポールIR視察(2018/9/10~13)
  • 溝畑局長授業内ご講演(2018/10/1)
  • 夢洲視察(2018/10/24)
 これらの活動を通じてIRについて理解を深めることで、私たちがIRについて大きな誤解をしていたこと、マスコミが流す情報は偏っていること、IRに関する正しい情報を発信する必要があること、IRが大阪にできれば大阪の若者や中小企業にとってはチャンスになり得ること、がわかり、その内容を2/8(金)に大阪国際会議場で実施された「新しいものに出会える・大阪IR 京阪神5大学提案・研究発表会」で成果発表を行いました。

経済学部 2年生 松本 華歩

参加学生一覧

松本 華歩、桑山 楓香、山下 拓人、岩根 仁志、西野 有咲、森 梓、小谷 彩斗、杉岡 舞音、仲村 優輝、松本 幸

ゼミ集合写真

連携団体担当者からのコメント

大阪府・大阪市IR推進局
推進課長 井谷 宣明様

 若者目線でのIR(統合型リゾート)に関する提言をいただき、非常に有意義な連携をさせてもらえたと感じております。2018年5月の当局との意見交換会から始まり、6月のメディアへの出演、10月の誘致予定先の夢洲への視察、2019年2月の提案・研究発表会と、約1年間、大阪府市が誘致を目指しているIRに関して研究を重ねていただけました。その発表については、実際にシンガポールのIRを見学され、自分たちの目で見たことや感じたことを盛り込んだ内容となっており、私たちにとっても気付かされる部分がたくさんありました。今後も、自分たちの街「大阪」に関心を持ち続けていただけたらと思います。

教員のコメント

経済学部 三木 隆弘 教授

 一連の活動お疲れさまでした。実質的なキックオフミーティングであった、5月の大阪府咲洲庁舎での勉強会でいきなりテレビ取材(ニュース放映)が入ったり、その後6月にJCOMの生放送に出演したりと、派手な内容でスタートしましたが、それに浮足立つこともなくしっかり提言にまでまとめきってくれて良かったと思います。9月の海外IR視察は、台風による関空の封鎖で実施そのものが危ぶまれましたが、皆さんの「シンガポールだけの強行日程になってもいいから行く!」という意思を尊重しました。その結果、2月の「新しいものに出会える・大阪IR 京阪神5大学提案・研究発表会」では、贔屓目抜きでダントツの提言内容に仕上がっていました。やはり自らの眼で「現場・現物」を確認することによって、他大学に比べ提言内容に圧倒的な迫力が加わっていたと思います。今後の学生生活や社会人生活においてもこの「現場・現物主義」を大事にしてほしいと思います。お疲れ様でした。