2018.12.6

大阪府商工労働部との連携事業「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」㊳ 株式会社アオキを訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)

 2018年11月14日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、東大阪市にある株式会社アオキを訪問し、代表取締役の青木理さん、企画・営業部長の大坪孝さんにお話をうかがいました。
 株式会社アオキは1961年創業。航空機部品の加工、アルミニウム・チタニウム・ステンレス・FRP複合材等の精密部品加工、金型加工、マグネシウム切削加工等を主な事業内容とするものづくり企業です。2007年には世界の主要航空機メーカーが参加するNadCap
(国際特殊工程認証システム)を取得。航空機業界で通用する技術力が精密部品加工等にも活かされています。平成20年(2008年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞、大阪を代表するものづくり企業です。
 経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。

(注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会:
大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業振興機構、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所で構成

 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部2年生 松本 華歩 さん

 今回訪問した企業は航空部品(金属、複合材)を主に扱う会社だ。創業百年を目指しており、また東大阪から世界へ宇宙へと様々な活動を行っている。有名な例として東大阪の中小企業が集まって【まいど1号】という人工衛星を2009年に打ち上げているが、このプロジェクトはアオキの2代目社長(先代)が中心となり成功させた。これを気にアオキはJAXAとも協力して着々と宇宙計画を進めている。
 なぜアオキは中小企業ながら宇宙にまで進出できるのか。それはアオキが製造している部品が世界的に見ても良い技術をもっているからだ。アオキが製造している主な部品は複合材航空機部品、金属航空部品、人工衛星部品、自動車製造置部品、の4つだ。この4つすべてに共通して言えることは、カーボンファイバー(CFRP)の加工に優れた技術を持っていることがアオキの強みであるということだ。工場見学の時に実際に航空機の外壁で使用されている部品を持ってみたが、とてつもなく軽い。同じ大きさの鉄と比較すると、1/7以下の重さだそうだ。この軽さが正確に実現できる技術こそがアオキの強みだ。またこの軽さで飛行機の外部のほとんどがおおわれている飛行機がある。やはり従来の飛行機よりも軽いため燃費が良くなり、遠くまで飛ぶことができるようになった。この技術は世界からも認められており(2007年に航空機業界の特殊工程認定機関PRIからNadcap認定を取得している)、宇宙へも仕事の幅を広げている。
 今後の目標について社長が語っていた内容の中で、私が最も驚いたのは、無人航空機への挑戦だ。現在JAXAと協力して垂直離着陸能力を備えた無人航空機を開発中とのことだ。ここにもアオキのカーボンファイバーを加工する技術が使われている。アオキはまだまだ活躍の場を広げそうだ。

経済学部2年生 桑山 楓香 さん

 東大阪市にある株式会社アオキを訪問した。アオキは設計製造や部品加工といった航空機にかかわる事業を行っている会社です。最も印象的なのがボーイング社の工場認定を取っているということです。お話を伺っているとその認定は本当にすごいものであると伝わってきました。ボーイング787の機体に使われているという複合材は強度が鉄の8倍と聞き驚きました。見た目はそのようにはまるで見えませんでした。軽くて丈夫な素材ならその機体に乗りたいと思いました。機体の重量が軽くなれば燃料の消費も抑えられ航空会社側から見てもよいだろうと感じました。
 若手社員との交流会は実施できませんでしたが、0.02ミリ以下の凹凸をも識別し、手作業で修正できる職人がいるそうでその技術は簡単には身につけられるものではないと思うので感動しました。「うちの社員は真面目」だと社長もおっしゃっており真面目で技術を身に着けたいという意欲があるからこそ身についたのだと感じました。
 社長のお話では社長ご自身の人生観やこれからの人生に役立つことを話していただきました。努力はやはりとても大切であるということを学べました。また中学生などの工場見学を積極的に受け入れているそうで社員教育にも力を入れているのだと感じました。
 無人飛行機は災害時の自衛隊の救助活動にとても役立つと聞きたくさん導入されればもっと助けられる命が増えるしとても画期的であると感じました。写真で見るよりも動画で見ると大きく、そしてドローンとは違った用途があり全国に配置できれば役に立つものなのではないかと思います。
 今回の訪問では、中小工業の職人技が私たちの生活を支えてくれているということを学びました。

ご参考