大阪府商工労働部との連携事業「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」⑱ 智頭電機株式会社を訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)

 2017年7月19日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、門真市にある智頭電機株式会社を訪問し、管理グループの白藤英隆グループマネージャー及び若手社員の皆さんにお話をうかがいました。  智頭電機株式会社は昭和28(1953)年創業、産業用機械設備の設計・製作で豊富な技術やノウハウを持ち、電池や電子部品関係の加工機など各種機械・装置をオーダーメイドで受注生産し、日本のものづくりを支える中小企業です。平成25年(2013年)には大阪中小企業顕彰事業実行委員会(注1)が実施する「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞するなど、大阪を代表するものづくり企業です。  経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。 (注1) 大阪中小企業顕彰事業実行委員会: 大阪府、大阪府商工会議所連合会、大阪府商工会連合会、公益財団法人大阪産業振興機構、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所で構成  以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

【経済学部2年生 藤田 健司 さん】

 先日私は、智頭電機株式会社に企業訪問しました。会社の第一印象は今まで訪問してきた企業と同じ印象の外見でした。しかし会社の中を見学すると、今まで訪問したどこの企業よりも中は広々としていて、こんな環境で仕事をしてみたいと思いました。
 会社説明を受けていく中で、智頭電機は工場で商品を組み立てる機械を開発していると伺いました。ということは、様々な企業からの注文や依頼が途切れることは、考えにくいです。さらに主要取引先の中に、誰もが知っている大手電機メーカーの名前があり、智頭電機の商品性能への信頼が伺えます。そして、その信頼を得るために5S活動や人材育成に力を入れているそうです。目標の中に「時代にふさわしい原価力」や「絶対的品質保証」があります。値段や品質を重視する智頭電機の経営方針は、時代に合っていると思います。
 会社説明が終わると、社内や実際に機械を開発している場を見学させて頂きました。デスクで仕事をしている人達は、注文の受注や機械の設計などをしていました。機械を組み立てている人たちは様々な作業を行なっていました。機械のパーツを作った後、誤差がないか調べる部屋と機械を見ました。もし髪の毛ぐらいの大きさの誤差があると作り直しと聞いた時に、いったい今までどれくらいの作り直しをしてきたのだろうかと思いました。
 社内見学後、智頭電機の若手社員との懇談会を実施しました。質問をしていく中で、社員たちの日ごろの仕事ぶりが、ある程度分かりました。大企業であれば、会社から求められたものを構想し開発しなければならないですが、智頭電機や他の中小企業は、自分でアイディアを生み出し構想し、商品を開発することが出来ます。これは、強みと言っても過言ではないでしょう。そして、会社の売り上げが良ければその分ボーナスも弾むらしく、職場環境や待遇も含め働きやすい会社だと感じました

【経済学部2年生 鈴木 麻友 さん】

 今回訪問した智頭電機株式会社は特に人材育成に力を入れていて、資格取得・自己啓発の支援も充実している会社です。若い従業員も多いことからたくさんの中小企業が抱えている「技術を受け継ぐ後継者がいない」という問題への不安も他の企業よりは少ないと感じました。
 今まで訪問してきた企業では女性の従業員が少ない印象がありましたが、智頭電機株式会社は女性の従業員がとても多く、製造や営業でも女性が活躍しているということに驚きました。中小企業で働いている女性は事務作業を主な仕事としているイメージを持っていたし実際訪問してきた企業でもそうでした。このことから女性は製造や営業をあまりしないという一般的な考えが広がったため、ものづくりに興味があってもそれを職にするという女性は多くはないと思います。智頭電機株式会社のような女性が活躍できる中小企業が増えればさらなる会社の発展にも繋がると思います。なぜなら男性と女性では物事をみる観点が異なると思うので、男性だけでは考えることのできない様々な発見があると思ったからです。
 私が智頭電機株式会社に魅力を感じた点は二つあります。一つ目は、会社理念でもある人材育成に力を入れているということです。従業員の成長を支えながらも色んなことに挑戦でき、挑戦してきたことが少しずつ自分の力となりできる仕事が増えていくということは仕事をすることへのやりがいを感じることができ、仕事へのモチベーションアップにも繋がると思いました。
 二つ目は、海外事業にも力を入れて取り組んでいることです。取引先に大手企業を持っているのに海外にも視野を広げることができるのは中小企業では多くはないと思います。海外のニーズに応える商品を作れるということはとても会社の強みだと思いました。海外からの需要・時代に合った商品は何かを考え、つくるということに取り組まれていることから会社の将来性についてもしっかり考えられていると思いました。
 今まで訪問してきた中小企業で私が感じた共通点は、お客さんと密接に関わることができるということです。これは中小企業ならではと感じました。お客さんの細かいニーズに対応し信頼を築くという仕事はとても簡単なことではないけれど、その中で生まれる仕事へのやりがいを見いだせることにすごく魅力を感じるし、私もそんな仕事に就きたいと思いました。

【経済学部2年生 岡嵜 維也 さん】

 今回の訪問で男女の平等化が進んでいると実感しました。智頭電機さんでは女性の方も設計などをこなしていました。これまで見学してきた企業では男性が設計や製造、女性が事務と、業務を完全に分けていました。おそらく今まで見てきたのが普通だと思いますが、これからは性別関係なしに業務をこなさなくてはいけない時代になっていくのではないかと感じました。そうなれば実力がなければ自分の居場所がなくなると思いました。社会に出て自分の居場所をつかむためにも、学生でいられるうちに自分の武器をいくつも身につけなくてはいけないという危機感を覚えました。智頭電機の社員さんとお話をすると工業関係とは無縁の学校を卒業している方が多く、それでも工業系の難しい業務をこなしていました。だから僕らもできないと思っているだけで何事もやったら実際できることは多いとも思いました。
 智頭電機さんの施設はとても清潔で今まで訪問したどの企業よりもきれいだと感じました。そんな智頭電機さんの業務としてはモーターや電池を生産する機械の設計、製造をして大手企業などと取引をしていました。正直なところ僕の最初の頃持っていた中小企業のイメージに近かったです。これまで訪問した中小企業の多くは得意な分野で大手に対抗しようとしていました。ですが智頭電機さんは大手に対抗するというよりも最先端の技術に対応し、よりよい製品を提供するスタイルだと僕は感じました。それでも国際規格を取得しているため他の大手企業と実力的には同等レベルだと思いました。
 今回訪問して一番若手社員が多いため精神的にも働きやすい環境だと思いました。資格取得にも協力的なので向上心があればいくらでも成長できる素晴らしい企業だと感じました。業績をあげることに精一杯の企業で働くより、自分ことを応援してくれる方がこの企業ために頑張ろうという気持ちもでてモチベーションが上がると思います。

ご参考