2022.7.15

【阪南経済NOW(2022) 特集Ⅵ】阪南大学経済学部の特色ある授業

教育プログラム
執筆者:細川 裕史

 Guten Tag(こんにちは)! 阪南大学でドイツ語を担当している細川裕史です。この記事では、経済学部に所属する教員として、経済学部生向けに開講されている特別な授業を紹介いたします。

「これから“も”資格の時代」

 「これからは資格の時代」と言われるようになったのは、いつからなんでしょうか? もう思い出せないくらい昔から言われていますよね。私は20年以上まえの学生時代にドイツ語を専攻していたのですが、その当時すでに、「ドイツ語ができる」ではなく「ドイツ語検定何級に受かった」と言えるようになれ、と教員から勧められたものです。いまでは私自身が(自分の英語力のひどさは隠したまま)、国際的に活躍したかったら「TOEICで何点とった」と言えるようになれ、と若い人たちに伝えています。
 ヨーロッパの言語に関していえば、現在は語学力をCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)ではかることが当たり前になっています。これは、A1(入門レベル)からA2、B1……とあがっていき、C2(母語レベル)まである基準です。資格試験もこの基準で設けられていて、たとえば、B1の試験に受かっていないと就職できない場合があるなど、資格の有無によって、現地での生活が大きく変わってしまうことになります。
  • ドイツのマーケットを楽しみたければA2レベルのドイツ語力がほしいところ

 もちろん、資格によって実力が測られるのは、語学力だけではありません。「経済学部で学んで身につけた知識や能力」も、さまざまな資格によって証明することができますし、より良い就職先を見つけるためには、それらの資格をとることが推奨されます。ぼんやりと「経済について詳しくなった」としか言えない人よりも、学生時代に勉強して「簿記何級に受かった」とか「宅地建物取引士の資格をとった」と言える人のほうが、客観的にみて、目標にむかって努力し成果をあげられる人物だと評価されることでしょう。

経済学部の教育プログラム

 阪南大学経済学部では「資格の時代」につよい人材を育てるためにいくつかの教育プログラムを設けています。具体的には、「1.法学検定プログラム」、「2.留学英語プログラム」、「3.公務員試験対策プログラム」、「4.実務講座」が用意されています。このうち、「法学検定」と「留学英語」については、このあとの「特集Ⅶ」と「特集Ⅷ」の記事で担当の先生が紹介してくれますので、ここでは「公務員試験対策」と「実務講座」を紹介しましょう。
 当学部は、「公務キャリアプロジェクトゼミ」(「特集Ⅱ」参照)を設けているように、公務員を志望する学生を積極的に支援しています。そして、このゼミ以外でも公務員試験に挑む人を支援するために開講されているのが、「公務員試験対策プログラム」です。具体的には、公務員試験の教養試験で出題される科目(数的推理、文章理解など)に関する知識を身につけることを目標とした科目を用意しています。
 「実務講座」としては、経済学と関係のふかい資格をとりたい、あるいは、様々な仕事に活用できる知識や能力を身につけたい人のための科目を設けています。資格取得に関しては「簿記」や「貿易実務」、「FP(ファイナンシャルプランナー)」について学ぶことができる科目が用意されています。仕事に活用できる知識や能力については、「データベース管理」や「パソコン統計分析」に関する科目で身につけることができます。
 これらの科目は、普通の授業のように、経済学部生であれば誰でも受けられます。こうしたプログラムを利用すれば、キャンパスライフを楽しみながら、就職に有利になる資格をとったり就職後に求められる知識や能力を手に入れたりできる、というわけです。阪南大学経済学部に来られたら、ぜひ、これらの科目をチェックしてみてくださいね。

もっと深く知りたい方は…

今年のオープンキャンパスのプログラム一つにて本記事をテーマにした模擬授業を行いますので、是非お越しください。スケジュール等の詳細については以下ページをご確認ください。