CM・広告作りを通じての新しいコミュニケーション能力の養成

活動テーマ:広告の手法を通じて、社会の課題を発見する力・解決策を提案する力を養わせ
連携先:㈱電通


 「なぜ君たちは就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすのか?」この問いかけから、全ては始まった。
 広告表現の手法や、その表現を生み出す過程のノウハウを、自分の表現に活かせないだろうか?
 学生のリアルな悩みに寄り添いながら、マーケティングや広告表現のやり方を援用しながら、ジブンの「本質的な価値」の発見を促し、その本質的な価値を社会に伝わる形に変換するメソッドを開発できないだろうか?…こうしたことに取り組んでいる電通の調査プロジェクトに参加させてもらうことにした。
 とは言っても、プロの手法を学生が形だけ真似ても、一朝一夕にできるものではない。じっくり段階的に取り組む必要がある。

 そこで、当ゼミでは、まず、CM・広告の手法を通じて、社会の課題を発見する力・解決策を提案する力を養わせことを目標にする。学生たちに答えのない問題を体験させ、考えさせる。さらにはその手法をパッケージ化できないかも検討してゆく。

 すでに電通が開発している小学生向けプログラム「広告小学校」高校生向けプログラム「電通○○高校支社」の中から汎用性の高い要素を抜き出し、大学生用のプログラムが作成できないかを実施検証する。
 従来あった就職のための攻略法のようなものではない、全く新しい自己分析/自己発見のメソッドが開発可能かを探ってゆく実験をゼミ生対象に行ってゆく。

学生活動状況報告

 最初に電通の東京本社を訪れたときは、そのビルの巨大さや、最先端の内部施設などにまず圧倒されっぱなしで、肝心のクリエーティブ・ワークショップに入る前からドキドキしてしまいました。切れ者の人たちが集まる企業というイメージで身構えていましたが、私たちを迎えてくれたどの社員の方もフレンドリーに接してくれ、それはそれでまた驚きました。

 実際のワークショップでは次から次に「答えの無い」あるいは「答えが一つではない」問題が出され、脳みそをフル回転させました。頭の中のターボエンジンが熱くなる感じで、問題に答えているうちに不思議と快感がめばえました。
 特に45分でコピ−100本を書くという課題は、最初、「誰もが無理だ!」と思いましたが、電通の方々のナビゲートで進めるうちに見事に達成。一時間後には「誰もができる!」という風に考えが変わりました。

 また、わずか15秒や30秒に企業の商品メッセージを濃縮する技術は、自分という者を振り返る、自己発見に役立ちました。就職活動での自己アピールなどにも役立てたいと思います。

国際コミュニケーション 3年生 増井 大資

参加学生一覧

3年
石坂 将規、越智 甫、小松 裕征、島田 恵里奈、中島 美乃里、原 ほのか、藤川 加帆、増井 大資、松尾 莉奈、山本 未羽、渡邉 友香
2年
三原 良友、浅澤 沙紀、市川 佳織里、伊吹 成美、大西 千帆、黍原 健人、阪田 絵里奈、繁縄 大空、嶋 唯菜、清水 咲希、頭師 綾乃、大同 早希、中村 都、丸尾 征司、森川 真帆、渡部 百合子

ゼミ集合写真