トルコボランティア記

国際コミュニケーション学部3回生 花井 翼

 8月28日から9月14日までの約二週間、トルコでボランティアに参加してきました。トルコをボランティア先に決めたのは、周りに誰も行ったことがない国に行きたい、という理由からでした。くわえて航空券がほかの国にくらべて安く、親日国であるということもトルコを選んだ理由のひとつです。

 未知の世界へ飛び込みたいと想いとはうらはらに、出発が近づくにつれ不安が募り、出発の2,3日前に大阪に台風が近づいていてきたときには、正直、欠航にならないかな、と少し気持ちが折れかけていました。ただ、いざ機上したあとは、現地に日本人はいるのだろうか、自分の英語力でやっていけるのか、という不安はありましたが、未知への遭遇にむけ気持ちが高ぶっていきました。

 トルコ到着後、すぐに自分の力を試すチャンスが訪れました。飛行機の到着はトルコ北部のイスタンブールで、ボランティア先は南部のメルシィンだったので、自力で現地まで向かわなければなりませんでした。イスタンブールからメルシィンまでは夜行バスで、なんと17時間。日本では考えられない移動時間でしたが、なんとか第一関門を突破することができました。(少し集合時間には遅れてしまいましたが)。

 ボランティアには日本人にくわえトルコ、ドイツ、スペイン、エストニアの人たちがメンバーとして参加しており、トルコだけではなくいろいろな国の文化や料理、歴史などについて交流がはかれるとてもよい環境でした。生活環境も自炊、テント生活を覚悟していたのですが、食事は毎回レストラン、寮は大学の寮ということで、申し分ありませんでした。
 ボランティア活動は、平日の午前だけで、作業内容は公共施設の整備ということだったが、実際にしたことは大きい石を運んだり、木を植えたり、と日本でいう現場仕事で、力仕事がメインだった。しかしボランティアメンバーやトルコ現地で働いている人たちと一緒に働くというのは特別で、なにかすてきな作業をしているような気持ちにさえなった。

 ボランティアの作業外活動では、各国の仲間たちとダウンタウンを散策したり、現地の大学の教授から講義をうけたり、と非常に充実した時間を過ごした。また、トルコでは日本では体験できないようなこともたくさんした。プライベートプールにいったり、クルージングで8時間船の上にいて、思い思いに船の上から海に飛び込んだり、とすべてが非日常的で素晴らしい時間でした。

 そんな貴重な体験のなかでもとくに忘れがたいのは、やはり現地の人々との交流です。ボーリング場の店長とはボールを投げるのをミスしたことがきっかけで仲良くなったり、お店の小さいおじさんと意気投合して写真を撮ったり、ショッピングモールに入っている映画館にいったときに従業員の子に日本で私も映画館で働いているといったらポップコーンを追加してくれたり、「まじかよー」と叫んでいたら、それに反応した人がおり、最後は一緒に叫んでフェイスブックを交換したり、宿泊先にいたキャプテン翼好きの高校生たちが夜ご飯をご馳走してくれ、その後夜な夜な話し込む仲となり、帰国後のツイッターでやりとりが続いていたり、とそのいちいちを書き切れないほどのすてきな出会いがたくさんありました。

 それ以上に約二週間という時間をともに過ごしたボランティアメンバーたちとの交流は、忘れることはもちろんできないし、ありきたりの表現ではありますが、ありきたりではない体験であり、私の人生を大きく変えてくれたものでした。言葉の壁はありましたが、皆が各国の文化や家族の話を包み隠さずにしてくれたことは、本当にうれしかった。

 わずか二週間という短い時間ではありましたが、とても密度の濃い時間で、別れる際は涙が出るほど悲しい気持ちになりました。ただ、別れが悲しいと感じることは、それだけ大切な時間を過ごしたという証であり、この出会いが私を成長させてくれたことは間違いありません。このボランティアを通じて世界に友達ができたということは、自分にとってこれから生きていくうえで強い自信になると考えます。
  • 地元紙でボランティア活動が紹介されました