2014.8.7

永田ゼミ(専門演習アプローチ) 第2回ビブリオバトル

永田ゼミ(専門演習アプローチ) 第2回ビブリオバトル

 国際コミュニケーション学部2回生の貞廣佑子です。永田ゼミ(専門演習アプローチ)で開催した第2回ビブリオバトルについて報告させていただきます。

 本日のバトラーは以下の5名です。

①鵜飼 亜須佳:百田 尚樹『幸福な生活』祥伝社、2011
②古市 美鈴:是枝 裕和, 佐野 晶『そして父になる』宝島社、2013
③小川 聖矢:林 修『いつやるか?今でしょ』宝島社、2012
④大林 佳織:山田 宗樹『百年法 上』角川書店、2012
⑤大原 あゆみ:菅 広文『京大芸人』幻冬舎、2014

 一番手は鵜飼さんの紹介してくれた『幸福な生活』です。5分間ぴったりの完璧なスピーチで、本の内容もよく理解でき、おもわず聞きほれました。なかでも、各章すべて最後の1ページにたった1行だけのオチがあるとのことで、「最後の1ページの1行で鳥肌が立つ」という表現にとても心惹かれました。どんなものなのか是非読んでみたい、という気にさせられました。なおこの本の作りは「世にも奇妙な物語」に似ているとのこと。「世にも奇妙な物語」はとても好きな番組なので、私もきっと好きになる本だと思いました。言葉に詰まることがほとんどなく、スムーズな話の展開で、非常に良いスピーチだったと思います。トップバッターにふさわしい、素晴らしいビブリオでした。
 二番手は古市さんの『そして父になる』です。この本の映画は、テレビでもたびたび話題になっていたので、知ってはいました。ただ、映画は観ていないし、内容もあまりよく知りませんでした。まさか、これほど複雑で深刻な内容だとは思いもよりませんでした。生まれたばかりの子供が取り違えられたのが意図的だったというところがとても気になるポイントでした。また、本のタイトルである「そして父になる」という表現にとても深い意味が隠されているではないかと感じました。この本を読むと、家族との時間を考えさせられるということなので、私も読めば家族に対する思い何か変化が生まれるのかもしれないと思いました。
 三番手は小川君が紹介してくれた『いつやるか?今でしょ』。まず、表紙からしてとてもインパクトのあるもので、本を読まない人でも思わず手に取ってしまうのがなんとなくわかる気がしました。なぜなら著者は書名からもわかるとおり、テレビでも有名になった林先生だからです。これだけでもどんな内容なのかとても気になりました。この本は、自分の強みを見つけるという点において、ともて参考になる本だそうです。ちなみに、本に取り上げられている内容に科学的根拠があるわけではなく、林先生自身の経験則であることがいっそう興味をかきたててくれました。なお小川君は普段あまり本を読まないということで、同じくあまり本を読まない私にとっては共感する部分が多いものでした。

 四番手は本日のチャンプ大林さん。大林さんが紹介してくれたのは『百年法 上』です。私は単行本が好きではないので、見た目だけでは絶対に手に取らない本だと思いました。しかし、ストーリー設定を聞き、とても興味が湧きました。それは不老不死の薬があり、永遠の若さを手に入れられるが、法的に認められた命は100歳まで、という2048年の世界。スピーチの進め方も、序盤ではあえて難しそうという印象を与えつつ、中盤からはインパクトある本の内容で一気に皆を魅了し、最後には聞き手に問いかけをして、完全に本の世界に引きずり込むという展開で、とても素晴らしいスピーチでした。終わってからのディスカッションでも、一番の盛り上がりを見せました。「自然に老いて死を迎えるか、不老不死の薬で若いまま生き100歳で死ぬ方が良いか。」という問いに対して、若いままで死を迎えるという生き方に賛同する人が多かったのですが、果たしてこの本を読み終わったらどのような考え方になっているか、とても気になります。あと「人間のリアルな汚さを感じずにはいられない」という言葉がとても印象的でした。
 最後は、大原さんの紹介してくれた『京大芸人』です。正直、ロザンの菅さんが本を出しているとは思ってもいなかったので、驚きました。ロザンは仲が良いと聞くので、菅さんの宇治原さんに対する思いが存分に語り尽くされている一冊になっているのではないかと思います。本の中でしばしば思い出に対して菅さんのツッコミが入っているというのも、芸人らしい面白い作品だと感じました。この本には宇治原さんの勉強法が書かれていて、これを読めば京大に受かる、というのが一番の売りだとか。大原さんも受かると感じたそうです。これは、菅さんが一番伝えたい部分であり、是非誰かに実証してほしいと思いました。

ビブリオバトルを終えて

 5分間という長いような短いような、なんとも微妙な時間の間に、聞き手の興味をいかに引き出すことが出来るか。発表前にあれこれ考えていた話の展開も、実際に話し出してみるとうまくまとまらず、あの話を言い忘れていた、などと終わってから浮かんでくることが沢山ありました。今回は、自分が今まで読んだ中で一番面白かった本を紹介したので、自分の思いをまとめる点ではさほどの難しさは感じませんでしたが、自分の思いをわかりやすく聞き手に伝えるという点では、その難しさを痛感しました。
 今回初めて実際にビブリオバトルを体験しましたが、実際にチャレンジしてみるととても楽しく、いままでにない貴重な経験をとなりました。是非またやってみたいと思いました。