臺灣留學報告 −高雄便り①− 国際コミュニケーション学部:川口 奏

高雄到着!

 関西国際空港から約3時間で高雄国際空港に到着、人生で初めての台湾。緊張と期待でいっぱいでした。料理は口に合うのか、もし合わなかったらどうしよう、現地の人達と仲良くなれるのかなど色々な不安がありました。多くの不安を抱えながら大学に到着すると、学校のことや台湾での生活の過ごし方など様々な部分でサポートしてくれるチューターが迎えてくれました。私のチューターはとても明るくて、日本語がすごく上手なのですぐ仲良くなれました。学校に着いてから、学校での決まりや寮での決まりを親切に教えてくれました。

授業スタート!

 授業を決める時に、チューターや阪南大学に留学していた4年生のアドバイスを受けながら決めました。始まって一週間は準備期間で授業に一回参加して合わなければ訂正することができます。すごく良い制度だと感じました。私も実際、いくつかの授業に参加してから履修を変更しました。

外国語に囲まれた生活

 日本で習っていた中国語の発音と台湾で使われている発音(台湾華語、以下、中国語と表記)が違うので最初は知っている単語でも聞き取るのが大変でしたが、一か月くらいで慣れ始めました。発音だけでなく、大陸で使用される発音表記ピンインも台湾では使われておらず、台湾式の発音表記を一から覚えなおさなければなりませんでした。漢字も簡体字と繁体字の違いがあり、書かれても全く意味が分かりませんでした。
 最初は戸惑いましたが、毎日勉強したおかげで今ではもうどっちも使えるようになりました。なるべく携帯でメールを打つ時も台湾式の発音表記方法で打つように心掛けています。
 あと台湾に来て、強く感じたことは、やはり英語をもっと勉強しておけばよかったということです。中国語の授業でも先生が日本語を話せないから英語で説明されたり、英語の授業でも中国語で英語の説明をして後から私たちに英語で説明してきたりするなど、基本どの授業でも英語をつかいます。

韓国語学習?

 ちなみに学べる言語は中国語・英語だけではありません。クラスに韓国語がすごくできる子がいて、その子とは韓国語で会話をしています。中国語や英語だけでなく私が趣味で3年くらい勉強している韓国語もレベルアップできたらなと思います。

寮での生活

 寮での生活は思っていたより快適です。各自一つずつ机、大きいクローゼット、少し小さい引き出し、靴箱があります。生活するのには十分な空間です。トイレとシャワーは別々に設置されています。寮での決まりごとは、門限は11時まで、週に二回部屋の点検があり、部屋を綺麗にしていなかったり、パソコンのコンセントがつながったままだったりすると、一時間の掃除の罰があります。他にもいろいろ決まりごとがありますが、普通に生活していればほとんど問題ないことばかりです。
 また寮では日本と台湾とのハーフである学生が幹部を務めており、日頃から寮生活だけでなく、日頃から日本人には分かりにくい発音やニュアンスなどを丁寧に解説してくれています。
 台湾に来て、2週間。大型台風に見舞われ、大学や街の木々がぽっきりと折れ、寮も停電、浸水被害に遭い、途方に暮れる思いでしたが、この寮の幹部学生に助けられました。

一人旅

 10月の終わりに両親が台北に来るということで、初の海外で一人旅をしました。とても心配でしたが、チューターが台北出身なのでどう行けばいいのか詳しく教えてくれました。緊張してHSR(日本で言う新幹線のようなもの)に乗り込んだものの、乗り込むと安心してしまい熟睡。目が覚めたら台北駅の前の桃園駅に着いており、びっくりしました。実際行ってそこで気づいたことは一人でも大丈夫ということです。
 台北駅は路線が多くて複雑だ、と聞いていたので心配でしたが迷うことは一度もありませんでした。大阪で例えるなら、難波駅と梅田駅を混ぜた感じでした。九分、士林夜市、松山駅にある夜市、台北101など時間がある限りたくさん回りました。両親は中国語が全く分からないので通訳したりして台湾に来てから約二か月でどれくらい成長したか確認できた旅にもなりました。今までより更に勉強に対して意欲がわきました!
  • 台北の町並み

現地学生との交流

 日本語の勉強の本を見せてもらったとき衝撃を受けました。社会人が使うような難しい言葉だったり、日本経済新聞が問題文に出ていたり、レベルがすごく高いなと思いました。現地の学生は、みな考え方がしっかりしており、向上心が旺盛で、いい刺激をもらっています。

充実した留学生活

 まだまだ書き足りないくらい楽しい台湾留学を楽しんでいます。留学を決めたとき、前年に半年留学していた先輩に資料を見せてもらったとき、制服着用、朝の清掃など、少し厳しい学校だと感じましたが、実際に来てみてこんなに楽しい学校だとは思いもよりませんでした。学校では半学期に、いったいいくつあるのかと思うほど多くの行事が予定されています。しかも一からすべて学生が企画して実行しています。暇を感じる暇がないほど充実した生活を送っています。
 阪南大学から台湾留学に行く人が少ない現状は、すごくもったいないなと思います。今後、留学者が増えることを期待しています。
  • 学科対抗バスケットバール大会の様子