留学便り11: 優しいカナディアンと時間通り来ないゲルフのバス

国際コミュニケーション学部 鎌田吉美(2回生)

 カナダのゲルフ大学に来てあっという間に2ヶ月が経ち、学校も1タームを終えました。カナダの人は早寝早起きなので、日本で生活をしている時よりも毎日時間が過ぎるのが早く感じます。

ゲルフの生活

 毎月バスパスが支給されるので学校以外にダウンタウンやモール、友達の家など、バスを乗り継げばいろいろな所へ行けます。バスに乗るときは、Hiから始まり降りるときは、Thank youというとYour welcomeやHave a nice dayと言われます。バス停や車内では現地の人と世間話をしたり、目が合うとニコッと笑顔がかえってきたり、とてもフレンドリーです。しかし、時間通りにバスがこなかったり、たまに運転手さんが道を間違えたり、コーヒーショップへ行ったり、と日本のようにきっちりはしていません。カナダに来て少し日本人はきっちりしすぎだし、冷たいなと思いました。カナダでは目があえば微笑むし、軽い会話を交わしたりもします。そして、車いすの人やベビーカーを押している人が乗ろうとすると、日本ではバスの運転手さんが椅子をあげて場所を開けたり、ベビーカーはたたんで乗車しないといけないけれど、ゲルフでは乗っている人がさっと席をあげ、みんなが場所を開けてあげます。私は日本もバスの形を変えて車いすの人やベビーカーを押す人が乗りやすいバスに変えるべきだと思いました。

 カナダの夏はそれほど熱くないだろうと思っていたのですが、日本の猛暑と同じくらい暑く、その暑さは9月半ばまで続きました。だんだんメープルリーフが色づき、秋の涼しさを楽しんでいるとすぐに、日本の冬の寒さがやってきました。カナディアンはこの気温を秋と言っているけれど、私は冬としか思えません。私が寒いというとカナディアンは涼しい、こんなの冬じゃないといいます。冬がやってくるのが少し怖いです。

ホームステイ

 私のホストファミリーはホストマザーと同い年の日本人の女の子です。ホストマザーは仕事、ボランティア活動、教会、自分の趣味にと、とても忙しくてアクティブな人です。しかし、毎日おいしいご飯を作ってくれて、私たちがいろいろな経験ができるように時間をとってイベントやトレッキングなどに連れて行ってくれます。ホストマザーがとても優しいおかげか、まだホームシックにもなっていません。
 アメリカ、カナダではサンクスギビングという収穫を祝う祝日があります。スーパーで冷凍のターキーを買い調理しました。ご飯は家族や親戚、友達が集まり、ターキー、グレイビーソース、クランベリーソース、パンプキンパイを食べます。主婦を休ませるためにそのメニューを3日ほど食べるそうです。日本でいうとお正月のような感じだと思います。

 そしてハロウィンが近づき、家は怖いデコレーションで飾られ、夜になるとライトアップされ、さらに怖くなります。ジャコランタンを初めて作りました。かぼちゃは固いのでくりぬくのは大変かと思っていたのですが意外と簡単にできました!ハロウィン当日は、夕方ごろ家にいると子供たちが様々なコスチュームを身に着けTrick or treat と言ってお菓子をもらいに来ます。みんなとてもかわいかったです。夜は友達とパーティーに行きハロウィンを楽しみました。

大学生活

 私のクラスは日本人が3人、中国人が2人、サウジアラビア人の夫婦1組の少人数クラスです。少人数のおかげか私たちはとても仲良しです。一緒に遊びに行ったりご飯を食べに行ったり、とても楽しいクラスです。授業はリーディング、ライティング、グラマー、リスニング、スピーキングの5つに別れています。私が難しいと思うのはリスニングです。会話などは聞き取れるようになってきたのですが、授業のリスニングは長いうえに難しい単語が多く使われ、難しさを感じます。さらに、リスニングでは、メモを取って後にクラスメイトとディスカッションをします。メモを取りながら聞くのはとても難しいです。そしてディスカッションでは、英語でさえわからないうえに、国によってスピーキングに癖があり、さらにわかりづらくなります。しかし、それはそれでまたおもしろいので、授業は楽しいです!先生も優しく、丁寧に教えてくれます。映画で見ていたようにコーヒーを片手に授業をします。生徒もコーヒーを片手に授業を聞くのでかっこよく思えます。
*この報告は、阪南大学【実学志向型総合的キャリアシステムの構築】事業の2015年度キャリアゼミ支援事業「共に歩むための他者理解 (CHOゼミ)」活動の活動報告の一部です。