今の時代、どの分野においてもデータが欠かせない時代となりました。サッカーも同じく、チーム強化において映像やデータ分析がますます重要な役割を担うようになりました。
 日本サッカーの発展へさらなる貢献を目指すサッカーゲーム分析会社Bepro Japan合同会社様は、現在50か国、2432チームを担当、33643試合の分析を行った実績があります。
 今回2023年度 第52回 関西学生サッカー連盟「関西選手権」(例年開催:6月~7月)において、阪南大学サッカー部の3回戦~決勝までの5試合を対象に分析をしてもらいました。
 そしてフィードバックも兼ねて、Bepro Japan合同会社 竹田様に阪南大学に来ていただき、大会における阪南大学サッカー部のチームパフォーマンスについて、定量的な形での評価や考察をしていただきました。

学生活動状況報告

 心に残ったことはXT(チャンスメイク)です。なぜなら、チャンスメイクについてデータとして現れるので自分の価値表現につながるためです。
 チームとしてこの分析データは、活かすことができると思います。ボール保持率などのデータを見た時に数値化されていて、一部リーグと戦う時はボール保持率がこのくらいだと守備の時間のほうが多いのだなと考えることで次の試合に繋げることができると思うからです。
 個人的にはクロスについて分析したいです。
 様々なスタッツについて数値化してあるためどれも自分のためにはすごくなると思います。特に個人的にはXTが自分のパフォーマンス向上につながると思います。なぜなら、XTはチャンスメイク(ゴールに繋がるプレー)で、自分はFW点を取るポジションのためパフォーマンス向上につながると思います。しかも、数値化までしているため多いな、少ないなとデータとしてわかるためやるべきこともわかりやすくなると思います。
流通学部 齋藤 遼太


 印象に残ったのは、関学と他の試合を比較してもハイプレスの数が一緒だったことに印象的でした。
 チームとしてこの分析データは、自分のチームの長所を理解することや、短所をチームでカバーし弱いところを補うことができたら失点やミスを減らすことができるので活かすことができると考えます。
 個人的には、コーナーキックからの得点を分析したいです。
 自分のパフォーマンス向上のために、走行距離、プレーエリア、パス、クロス成功率のデータが欲しいです。
流通学部 池田 陸

参加学生一覧

池田 陸、影山 塁飛、加藤 史羅、川中 浩夢、齋藤 遼太、鈴木 史哉、福田 研太朗、矢野 巧也

連携先コメント

Bepro Japan合同会社
竹田 英司 様

 学生たちが、7/13(木)の講義をきっかけにデータ分析、定性と定量、主観と客観などパフォーマンス向上に向け、さまざまなアプローチからの取り組みに興味関心が増すと良いですね。
 感想から、やはり自分のスタッツデータと映像があるとさらに前のめりになるのではないかと想像します。

教員のコメント

流通学部
上赤坂 佳孝 准教授

 これまでチームパフォーマンスの参考となる定量記録として、大会公式記録では、シュート数、セットプレー数(ゴールキック、コーナーキック、間接フリーキック、直接フリーキック、PK)、警告数(レッドカード、イエローカード、オフサイド)のみを扱っています。
 しかし支配率やボールに関わったエリアをヒートマップで表示や、パスの種類による成功率やシュート地点やシュートの場所、空中や地上に分類され、ボール奪取地点などさまざまなスタッツデータは、大会公式記録としてありませんでした。このように学生がこれまで記録としてみたことがない可視化されたデータ(数値、図)に触れることによって、これまで感覚で捉えていたことが客観的に捉える力につながると考えています。
 またこの可視化されたデータをパフォーマンス向上の為に、どのように活かしていくかを後期のテーマにします。