森下ゼミでは様々な業界で卓越したマーケティングを展開している現場を訪問し、その凄さを体感しています。
 今回はホテルソビアル大阪ドーム前へお邪魔し、川井徳子社長によるマーケティング、事業経営についての講話、そして永島毅人事課長から就活へ臨む心構えについての講話など盛りだくさんの内容で、今後のゼミ活動に役立つ有意義な時間を共有することができました。
 学生の声(川井社長から企画提案の課題が出されました。)をご覧ください。

学生の声

 ビジネスにおいて「4P」・・・製品(product)、価格(price)、場所(place)、販売促進(promotion)の重要性を実感しました。どのビジネスにおいても売れる仕組みは同じだということを改めて理解しました。アイディア次第で売れる商品をつくれる。だれもしていなかったことを見つけていくことが売れる商品をつくる要素になることがわかりました。 また顧客の問題解決がマーケティングにおいて大切だということも授業やゼミを通して学んできましたが、今回のフィールドワークで実際の現場でも応用されていることだということを知ることができました。 以前はモノを作れば売れていたが、今はモノを作っても売れない時代になりました。そこでただモノを売るのではなく、消費者に体験を売るマーケティングが主流になりました。 ただホテルに宿泊するために泊まりにくるのではなく、コンセプトルームのようにただ寝るという行為以外のものを消費者以外に体験してもらうというようなことが実際の現場で使われていることを学びました。 そして宿泊者へ向けたイベントやプロモーションをホテルのスタッフが考えるということに驚きました。スタッフのやりがいという部分も大切にしていると感じました。 今回のフィールドワークを通してこれまでゼミや授業で学んできたことが実際に応用されていることを知ることできました。

アイデア・・・ 木津勘助に関わるスポットにスタンプラリーを用意し、スタンプを集めた人に景品としてお米をプレゼントする。スタンプを集めつつ木津勘助についても知ってもらえる機会になる。一合程度であれは簡単に持ち帰ることができるし、海外から来た観光客もお土産として持って帰ることができる。
森下ゼミ3回生 石井 奏百
 川井徳子社長のお話を聞いて、様々な仕事をしながらマーケティングを学び、ここまで事業を大きくされたことにすごいなという印象がとてもあります。どの職種も大体マーケティングが関わっている中で、初めはなにも分からないところから仕事をしながら自然に身に付いていくのもすごいなと思いました。将来人に雇ってもらうよりかは、自分で事業などをしたいと思っていた自分にとってはすごく行動力があり、素晴らしいと思いました。
 今日の話を聞いて、キーワードは、永遠のテーマでもある"課題解決"だと思いました。ホテル業界の人々にとっては苦しいコロナ禍をイベントで少しずつ改善させ、今では、海外のお客様がたくさん泊まりに来るような空間を保ててるのもすごく、コンセプトルームなどでこの部屋に泊まりたいからこのホテルにするっていうなど、旅行の寝る部屋のためにではなく、ホテルで過ごす空間のおもてなしがすごいと思いました。朝食が美味しそうなのと、近辺の木津市場の魚介を使った料理を召し上がれたりと、地域との関わりもあり、こんなところにホテル?って言う駅近のホテルであり、近辺には、沢山の観光地に囲まれていて、すごい良い立地でこのようなサービスが受けられるホテルに泊まってみたいと思いました。
 私自身旅行に行くときに観光地ももちろんですが、宿泊先を重視することが増えました、例えば、今年の夏休みのゼミ旅行では、大人数で楽しめるコテージを探し、バーベキューができる場所、今流行りのサウナができる場所。私にとっては最高でした。
 海外の観光客が泊まりに来る機会が多いのであれば最近は、洋室ばかりですが、畳の和室があるコンセプトルームを作るのも良いと思います。海外の人々は、布団をひいて寝ると言うことは絶対にないことだと思うので、せっかく日本に来たのならば日本らしいものを少しでも味わってもらうためにそのような空間を作るのも良いと思いました。
森下ゼミ3回生 上村 茉里安
 私が提案したいことは2つあります。1つは「ラジオ体操」です。朝食の前後にラジオ体操タイムを設け、ホテルスタッフと宿泊者で一緒になって行います。ラジオ体操には、心身を目覚めさせる効果や血行を良くし、自律神経を整えしっかりと動ける体作りをサポートしてくれる効果があります。朝食が6:30から、チェックアウトが10:00で午前中から活動する宿泊者とそれに伴い朝から働くスタッフの方々に、ラジオ体操を行うことで気持ち良くその日一日を過ごしていただけると感じました。
 またみんなで仲良く体操をすることで、少しでも交流を深められるとより良い空間で、ホテル内でも過ごすことができるのではないかと考えます。参加への強制はしませんが、参加者にちょっとした嬉しい特典を提供することで、参加を促すのも良いかもしれません。(・ペットボトルのお水orお茶1本(・クッキーやチョコなどのお菓子 等
 海外のお客様も多いと聞き、アメリカ発祥のラジオ体操ですが、今では日本特有の文化としても根強いため、日本の文化を少しでも味わってもらえる機会を作ってみてもいいのではないでしょうか。
 もう一つは漫画(アニメ)ルームです。コンセプトルームとしての提案です。海外からのお客様が多いということでしたが、日本の漫画やアニメが世界各国で非常に人気で、その日本の作品を好きな国内外の方をターゲットに、新たな新規顧客を増やします。漫画ルーム、言うなればコラボルームですね。作品とコラボをして、その作品をイメージした部屋を作ります。(漫画の一部のシーンを壁紙にするなど)
ホテルは一般的には旅行や仕事など別の目的を達成する手段として使われますが、上記のような仕掛けがあれば「ホテルに来ること自体が目的となり、戦略の幅が広がります。わざわざここへ足を運ぶ(目的をホテルにする)というように、手段から目的へといった提案をさせていただきました。
森下ゼミ3回生 藤岡 桜子