森下ゼミでは様々な業界で卓越したマーケティングを展開している現場を訪問し、その凄さを体感しています。
 今回は、マスメディアでも度々取り上げられているビヨン・ハイバーグさんがプロデュースする「タワー・ナイブズ」。
 通天閣直下と東京スカイツリー(両方とも「タワー」)に店を構え、日本文化の象徴のひとつと言える包丁・ナイフに関する商品・サービスがワンストップ&勢揃いで提供している話題の店舗。
 インバウンド客でごった返すお店に訪問し、スタッフの皆さんの素晴らしいコミュニケーションによる価値共創の現場を体験しました。
 以下、学生のコメントをご覧ください。

学生の声

タワーナイブスさんのお店の中に常に人がたくさんいたのが印象的でした。さらに、日本人よりも外国人が圧倒的に多かったです。そして、インバウンドによる外国人に対応するために、英語だけではなく多言語に対応していて接客の凄さを体感しました。包丁ならではの実演や自身で体験できたり、どのスタッフの人でも説明できるほどの知識量があったりと、無駄がない動きや話でタワーナイブスさんの包丁の良さが伝わりました。また、立地が新今宮・天王寺付近で、観光名所の通天閣が目の前にあり、新世界に位置することで観光客が入店しやすいところにお店があって、それをベースにしたマーケティング戦略が考えられているのがわかりやすかったです。タワーナイブスさんでは、初めから最後まで包丁を作ることができ、その包丁がいい物だからこそたくさんの客がいて、いろいろな人が繰り返し使い続けることで買っていく客足が減ることなく、お店の商品のウリや良さがSNSを通じて伝わっていくのが理解できました。包丁は切るだけではなんでもいいが、そうではないからこそ買っていく客がいる、ということが包丁の魅力につながっているということも理解できました。個人のニーズに合わせることで、その人に合うものが出来上がるのも魅力の一つであり、お店を訪れれば包丁の良さが必ず伝わると感じました。接客一つでエンターテイメントに変わるおもしろさがあるなと感じました。良い体験ができました。
冨永 恵美理
 
今回、タワーナイブズへ行ってその場特有のモノや温かいサービスを肌で感じることができました。僕は今回、若い男性店員さんに2つの質問をしましたので、その中からキーワードを挙げたいと思います。チラシでの広告やテレビCMなどによる広告を出していないのに、ナゼ外国人客が多いのはなぜか?を聞き、次の質問で、その男性店員さんがどのような思いでこの場所で働いているのかを聞きました。ズバリキーワードは「たった一回きりの出逢いをどのように楽しんでもらって、より思い出を濃いものにできるか」といったものです。前提として、店員さん全員喋ることが大好きで凄くおしゃべりだそうです。その上で、外国人と接する機会で、日本に住んでいない人がほぼの中で、自分の人生でそのお客様と出逢うのはたった一回かもしれない。そういった考えの上で、商品を購入してもらうというよりもその場所しか感じれないモノと、温かくアットホームな接客をする事でその外国人客が周りの友人にオススメしてそのつながりで別のお客様に来てもらう事が多いらしいです。そういった考えで働くっていうのはとても楽しそうに感じましたし、なによりお喋りが好きな上でやりがいという大切なモノを誇りに思いながら働いているんだよって教えてもらいました。この人の考え方や働き方も素敵で、なによりトークが上手いなと思いました。一見何も難しいことを考えてなさそうでいて、心からお客様一人一人一期一会を大切にして働いてる事がわかり、それを聞いた僕は、社会人にでてサービスを提供する側になった際には、今日聞いた店員さんの話や思いを心に刻みこれからに活かしていきたいなと思いました。
山口 楓賀