ゼミで学んだことがいかに現実のビジネスで展開されているかを現場で学ぶシリーズ。
今回のテーマは「マーケティングとは顧客の課題解決」。
カテゴリーはビジネスホテルですが、大国町という(大阪ではマイナーな)地域の歴史を掘り起こすことから始めて、その活性化に資することを考えていると、ターゲットがビジネス客では無くなり、新しいターゲット(女性グループ、家族連れ)の課題を見極め、その解決と地域活性化をブレンドしたなら、他に類を見ない「あソビがアル」ネーミング通りのホテルができちゃったっというお話を、とても「愉快で楽しくてしょうがないのよ、このビジネス」って語る川井徳子オーナーに、ゼミ生全員が、そして私も魅了されたフィールドワークでした。

学生の声

小山 楓夏

 今回のキーワードの一つ目は「マーケティングとは顧客の課題解決をすること」です。このワードは、森下先生も普段からよくおっしゃっていることですが、改めてマーケティングをする上で重要な事だと再確認しました。
 そして、二つ目のキーワードは「遊び」だと思いました。最初、予習の授業でプリントを見た時に、遊びをテーマにしたお風呂や部屋がたくさんあることを知って、プリントを見るだけで楽しそうと感じたことが、実際にホテルに入った瞬間から、お菓子が置いてあったり、テーブルにプロジェクターから映像が映し出されていたことから楽しく感じました。
 川井社長の話がはじまると、すごくパワフルで、ホテルの経営のことを考えているのに、とても楽しそうに話している姿を見て、本当に来てくれる人を楽しませるという気持ちも伝わってきたので、たしかにそんな人が作っていたら行きたくなるホテルができると感じました。
 さらに1番驚いたのは、ビジネスホテルなのに、立地場所もホテルのコンセプトも、ビジネスマン向けではないと言っていたけど、本当にビジネスマン向けではなくて、コンサートに来た若者や、家族向け、そしてついでにインバウンドみたいなターゲットに驚きました。そして、成功している理由は、若者の利用が多いことから、頼まなくてもSNSでシェアしてもらえることで、リーチしていないターゲットの人にも情報がまわって、来てくれることの連続、繰り返しだと教えていただき、それは女性をターゲットだからこそだからこそできることだなと感じました。
 話を聞いていて、私も楽しくなるような内容なのに、しっかり考えられていることが多くて、とても勉強になりました。