ウチのゼミの売りの一つは多彩なフィールドワーク、校外学習活動。
今回は飲食店経営のほか、フェスティバルプロデューサー、劇作家、俳優、ユーチューバーなどなど、また行政からの引き合いも多く、多彩な活躍をみせる中立公平さんに「アフターコロナにおけるサービスビジネスの要諦」についてお話を伺いました。
会場は阿倍野にある彼の所有する「オーバルシアター」。「箱馬」や「平台」、かつて演劇ビジネスを手掛けた私にとって懐かしい空間で、学生同士のグループ討議も交えながら90分みっちり鍛えていただきました。
学生のコメントにもある通り、彼らの今年の最大最終目標である「(アフターコロナを見据えた)百貨店売り場全面改装の提案」へつながる多くの学びを得ることができ、2回生のこの時期からビジネスの最前線で戦う経営者のリアルな話を聞くことで、彼らの学びへの意欲はさらに高まっていったようです。
流通学部教授 森下信雄

学生コメント

中立さんのお話でのキーワードは「ファン」です。
先日のゼミで百貨店の取り組みとしてグループディスカッションを行った際に、スタッフにも「ファン」を作った方がいいという意見が出てきました。中立さんのお話の中でも「ファン」や「箱推し」という言葉が出てきていましたが、この百貨店にはこのスタッフが居て、私はこのスタッフが居るからこのお店で買いたい、足を運びたい!そう思わせるような接客スキルも必要だと同じゼミ生のみずきからの意見でありました。ファンを作ることでリピーターも増えるので、百貨店のかかりつけ医的存在としての意義もその部分で生きてくるのかなと感じました。
そして、百貨店のフロア提案の一つとして、各都道府県の観光スポットの一部をフロアで再現するというのを漠然ではありますが思いつきました。例えば東京の竹下通りをイメージしてクレープやそこでの有名なものを実際に販売し、背景なども竹下通りとそっくりなものを設置することで、まるで自分達がその場にいるかのような感覚を味わいます。また、そこに展示できるものはごく一部なため、その場所をより知りたいと感じれば実際に東京に訪れる方もいるかもしれません。これによりその土地の宣伝も一緒に行えるため、互いに一石二鳥なのかなと考えました。
人々は意外性に惹かれるため、デパコスや高級なイメージを持つ百貨店にも、こういうものがあるんだ!という新たなイメージを産むこともしていかなくてはならないのかなと感じました。
2年生 藤岡 桜子

※記念撮影時のみ、マスクを外しています。