産学連携先:株式会社大丸松坂屋百貨店 梅田店

 大丸梅田店さまとのコラボレーションにより、森下ゼミ2回生が1年にわたって展開してきたキャリアゼミ。
 今年は「コロナ禍における都心消費のあり方」をメインテーマとして、座学とフィールドワークを実施。その成果発表会をコーディネーターをお願いした同店 宝積健太郎さまを本学にお迎えし、実施しました。

学生活動状況報告

 自分たちの発表に対して、大丸の新入社員が考えるアイデア並のクオリティだったと言ってもらえて、本当に頑張った甲斐があったと感じました。さらにアイデアを考え、それを店舗のどこに設置するかを考えなければいけないと思って考えたのではなく、報告書の構成を組んでいくにあたって自然的に出てきた背景を埋め込んだので、そこを褒めて頂けて嬉しかったです。
 自分たち以外の報告で私が、1番いいなと感じた班はC班(なんば担当)で、特別な日に行くのではなく、気軽に行ける百貨店というコンセプトがまず凄くいいと感じ、その為にプリクラ機を置くのがとても今の若者に適した案だと感じました。
 この大丸さんのプレゼンを通して、今までの自分の視野の狭さを実感したとともに、その視野を広げることができていると感じました。視野が広がることにより、物事を考える時に最善の案が多く出てくるため、この活動を行えて良かったと感じています。
流通学部  細山田 希乃花

ゼミ集合写真

参加学生一覧

倉本 望未、和田 昌也、石井 育実、稲葉 渚、井ノ口 倫瑠、大西 朱里、加川 亮輔、櫛田 元希、高山 大諒、田本 ひかる、永田 優夢、新田 大斗、橋本 塁、濱田 綾夏、林田 帆乃華、原 良拓、細山田 希乃花、増原 魁記、山崎 陽世

連携団体担当者からのコメント

株式会社大丸松坂屋百貨店 梅田店
営業推進部 戦略担当マネージャー
宝積 健太郎 様

 講義とフィールドワークを通じて「今後の都心消費に適応した売場や取組み」をゼミ生の皆さんから提案していただきました。
 就労人口減、住居の都心回帰、働き方や価値観の変化などコロナ禍よりも長期に及ぶ底流が原因となり、都心という「場」はこれからも大きく変化していくと思います。
 以前の都心は「働く場所」、「買物をする場所」、「混んでいて並ぶのが当たり前の場所」でした。それらの要素も残しつつこれからの都心は「集う場所」「遊ぶ場所」「住む場所」「くつろぐ場所」「刺激と情報を得る場所」に変化していきます。
 ゼミ生の皆さんの提案は「ファミリー層への対応」「イベント」「コワーキングスペース」「フードコート」「キッズルーム」「プリクラ」などほぼ全てがこれから強まる変化を捉えたものでした。これからを生きる皆さんだからこそ、私のような職業人よりも敏感に流れを察知していることに驚くと共に焦燥感も憶えました。
 いくらでも情報が手に入る時代に、現場に行って見聞きし体験したものほど重要な情報はこれからもないと思います。整理し事象の背景まで深く考えることで、情報を応用可能な「一般事実」にまで高めていける。情報を集めずに考えることは「思いつき」ですし、応用せず模倣するだけなら「コピー」です。
 皆さんが学業やその後の社会生活を通じて「事象の背景まで深く考える力」を育んでいただけたなら、私にとってこれほどの喜びはありません。

教員のコメント

流通学部
森下 信雄 准教授

 森下ゼミでは例年、2回生ゼミのキャリアゼミは大丸梅田店様とのコラボレーションをお願いしていますが、年を経るごとにゼミ生が作成する報告書の内容並びにプレゼンテーションのレベルが上がってきていることを実感します。
 今年度もコロナ禍の影響を受け、活動期間も短縮されて十分なリサーチができたとは言い難いですが、6つのチームそれぞれに個性的な「都心消費」のコンセプト、アイデアを提案し、良い評価をいただいたことにゼミ担当教員として大いに満足しています。
 特に、学生コメントにも引用した「西宮北口チーム」の提案は、大丸の新入社員並みの内容と高い評価をいただき、また「梅田Aチーム」の提案は、ビジネスプランとして大いに参考となる内容と、これも高評価をいただく結果を残せました。
 彼らが3回生となる来年度は、また違った業界でキャリアゼミを経験し、さらに有為な人材として社会に通用するようにゼミを運営していきたいと考えています。