本特集では2019年3月2日から3月30日まで全5回(週1回)で、①2018年度キャプテン大野佑哉選手、②新キャプテン名良橋拓真選手、③新3年生山口拓真選手、④新2年生江口稜馬選手、⑤須佐徹太郎監督のインタビューをお届けします。

第2回:名良橋拓真選手

本特集第2回目は、2019年度の新キャプテンである名良橋拓真選手です。名良橋新キャプテンにも、前回の大野選手と同様、2018年の振り返りを始め、今シーズンのチームづくりについて語っていただきました。また、今年のチームづくりのテーマである「規律」についてもお話しして頂きました(このインタビューは2019年1月29日に行われたものです)。
−はじめに、2018年シーズンの感想をお聞かせください。
1年間通してリーグに出たのが初めてだったので、1年間フルに戦えたことがよかったくらいですね。それ以外は納得のいかないシーズンだったと思います。阪南としても難しいシーズンでした。インカレに行けなかったのも阪南としてかなり久しぶりのことだったので、2018年シーズンに関しては、ポジティブな印象は正直あんまりないです。

−どの辺りで2018年シーズンが阪南として難しいシーズンと感じましたか。
僕が阪南に入ってからこんなに勝てないことがなかったし、たとえ失点しても、そこからすぐに取り返して逆転できるというのが阪南だと思っていました。ですが、昨年は失点するとそのまま悪い流れになってしまいました。やはり1番気になるのは、自分がキーパーということもあるので、失点が多くあったことですね。

−では、2019年シーズンをキャプテンとしてどんなシーズンにしていきたいですか。
新4年生とスタッフ陣を含めて話している中に多く出てきたのが、ピッチ内・外ともに「規律」を高めていこうという話でした。ピッチ外のところがプレーにつながるところもあると思うので、学校生活をはじめ、日常生活での最低限のラインをもっと引き上げようとしています。それと、昨年は下級生が萎縮してしまうような雰囲気ができてしまっていたので、今年は下級生が思い切ってやれるような雰囲気を作れるようにしようとしています。

−現在、練習中に何か実践されていますか。
まだやり始めなのでできていないことの方が多いですが、簡単な声を出すとかは技術と違ってすぐに変えられるところなので、そういうところは新4年生を主体にやっていっているところです。

−2019年シーズンに向けて、名良橋選手個人が重点を置いている練習法は何かありますか。
2018年シーズンCBの元キャプテンでチームの核であった大野選手がいなくなったのもあり、2019年シーズンは自分の出番が増えると思います。自分の長所だと思っているシュートストップやシュートに対しての対応をさらに伸ばせるようにというのが1つあります。もう1つは、プロを目指していく中で、利き足でない足のボールコントロールがまだ自信を持てていないので、逆足でのキックとシュートストップというところを意識して臨んでいる、というのがあります。

−自分の持ち味を通して、チーム内での役割をどのように考えていらっしゃいますか。
プレー面で言えば、攻撃面でもキックを通して関わっていけるところです。キーパーは守備的役割だけだと思われがちですが、攻撃面でも関わっていくことが自分の役割だと考えています。それ以外では、声を出したり、誰にも臆せず意見を言ったりして、チームの雰囲気作りをしたり、選手から思うことがあればスタッフに伝えたりすることも自分の役目だと考えています。スタッフと選手の架け橋になっていけたらと思いますね。

−監督にも意見を言ったりすることがあるのですか。
監督は監督で芯を持っている方なので、それを曲げることは少ないですね。ですが、戦術的な面を含めその場で思うことや、チームのことも話しています。

−最後に2019年シーズンへの意気込みを教えてください。
タイトルも含めて、「強い阪南」を取り戻したいというのはチーム全体を通して思っています。大きな目標を立てるのもいいと思うのですが、目の前のこと、小さな目標を重ねていって結果的に大きな目標が達成できればいいかなということをチームで話しています。今の目標は大阪府の天皇杯予選を勝ち進んで本大会に出られるようにということと、開幕戦をいい形で迎えてしっかりと勝利することです。最終的には、リーグ優勝やインカレ、大臣杯でいい結果を残すというのが頭の中にはありますが、遠くを見過ぎて目標を見失うよりも、足元を見ながら1つ1つの目標を達成していきたいかなという風に思っています。

文・西山あや音(流通学部2年生)

名良橋拓真選手の1問1答

1 サッカー以外にやってみたいこと ミュージシャン。歌・音楽が好きだから。
2 好きな食べ物 焼肉。特に牛タン。
3 嫌いな食べ物 パクチー
4 サッカー以外の大学生活で好きなこと 読書
5 好きなサッカー選手 小笠原満男…背中で引っ張るところ。
キーパーだったら川口能活
6 その理由は 小笠原選手…背中で引っ張るところ。
川口選手…小さいから自分と重ねられるところがあるから。
7 こういう風にはなりたくないサッカー選手像 自分のことしか考えてないような人
8 その理由 サッカー選手は憧れられる職業だからこそ、人として立派でありたいから。
9 今までの人生で1番辛かったこと 大臣杯で負けたこと。
10 今までの人生で1番嬉しかったこと 中学の頃から好きだったミスチルのライブに行けたこと。(中3)

名良橋拓真選手 プロフィール

出身チーム 川崎フロンターレ( U-18 )
ポジション GK
生年月日 1997-05-19
身長/体重 178cm/73kg

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