活動の目的及び取り組む課題

当ゼミがこれまで研究してきた画像編集,プロジェクションマッピング,WEB配信,DVDオーサリング,ドローン撮影などのマルチメディア技術を活用し,船上を含むドローン空撮技術を持つ有限会社和歌山マリンサービスと連携して,船舶販売の活性化および和歌山マリーナシティの観光振興に取り組む。
具体的には,船上からのWi-Fiコントロールによるドローンを使った船舶PRビデオの撮影,和歌山マリーナシティでのプロジェクションマッピングイベント,さらに販促用DVD制作やWEB動画配信などを行う。

活動内容

 2016年4月25日、産学連携先の有限会社和歌山マリンサービスから担当の松下さんが来学され、ゼミの時間に業務内容や連携の説明を聞きました。連携内容はドローンによる船舶の撮影やプロジェクションマッピングを使ったイベント企画およびそのPR用映像の制作です。撮影は和歌山マリンサービスと本ゼミ双方が担当、映像制作・イベント企画は主に本ゼミが担当することになりました。
 8月2日に現地へ赴きドローンの飛行・撮影訓練を行ったのち、和歌山マリンサービス本社を訪問、社長にご挨拶するとともに今後の打ち合わせをしました。また同日、イベント開催予定の和歌山マリーナシティホテルにてホテルスタッフの方とミーティングを行いました。
 8月30日には和歌山マリンサービスの協力の下、和歌山マリーナシティホテルにおいて本キャリアゼミ初のイベント「2016プロジェクションマッピングショー”WAKAYAMA”」を開催、一応の成功を収めました。
 その後10月29・30日の大学祭において阪南大学後援会の依頼によるプロジェクションマッピングショー「HANNAN50 -seasons -」を開催しました。前回のマリーナシティでのプロジェクションマッピングにくらべ確実に映像レベルも投影技術も向上し、見学に来られた方々から高い評価をいただきました。その中に松原市役所の観光課の方がおられ、2017年1月15日に行われる松原市の新施設「まつばらテラス」の開所式でプロジェクションマッピングショーを開催してもらえないかというご依頼をいただきました。
 ゼミで検討した結果これを受けようということになり、ここに来て当ゼミの活動は急遽産官学連携にひろがりました。といっても、まだできあがってもいない建物、準備期間は1ヶ月余り、しかも極寒の1月半ばに本当に開催できるのか不安でしたが、とにかく失敗は許されません。全員がそれぞれの持ち場を精一杯必死でやり遂げました。タイトルは「Phoenix - 松原を輝かせよう」に決定。そして当日、計画通り松原の夜空にフェニックスが舞い、集まった300人余りの観客を喜ばせることができました。また当日はJ:COMのテレビ取材も受けました。
 なおこれらの詳細は本学のWEBページに、実写映像はすべてYouTubeにアップしています。
 まつばらテラスでのマッピングが終わってホッとしているとうれしい知らせが舞い込んできました、田上ゼミプロジェクションマッピングチーム、学長表彰受賞決定!この1年間の苦労が報われた瞬間でした。
 さらに今後の予定として、入学式にGYCホールでプロジェクションマッピングができないかという打診が学長室からありました。現在その準備に取りかかっているところです。

代表学生の感想

 今年のキャリアゼミではマルチメディア技術を駆使した、実物<リアル>と映像<バーチャル>をシンクロさせる映像手法でプロジェクションマッピングの企画を進めさせていただきました。企画を進めるにあたって、私はチームのリーダーを務めさせていただきましたが、2016年の2月から10月の大学祭までの約8か月間は、今まで経験したことがないことの連続で、上手くチームを引っ張っていけませんでした。
 特に大変だったのは、私も含めほとんどのゼミ生がCGアニメーションの初心者だったせいもあって中々思うようにできなかったことです。また準備の段階で様々なトラブルなどもあり大変でした。しかし他のメンバーや先生、様々な方々が支えてくれたおかげで無事に企画を成功させることが出来ました。
 上映終了後、見に来ていただいた人たちから大きな拍手を頂けて、今回の経験は私にとっても、ゼミ生にとってもかけがえのない宝物になるのではないかと思います。

経営情報学部3年生 竹内 壮磨

参加学生一覧

上田 那央美、大城 義秀、乙野 勝亮、木下 博慎、小林 優美、立花 千秋、田中 悠也、辻村 智明、徳山 優、長澤 祐太、藤浪 春香、藤原 祐弥、山口 萌、阿部 拳仁、伊東 北斗、今仁 真帆、井森 颯、甲斐 亮太、柿花 美緒、竹内 壮磨、辻村 梓、豊福 麗、鈍渡 優里、中川 春香、野崎 愛美、橋本 優希、原 祥真、東野 渉、日比 涼渡、平山 正樹、福田 千晶、牧 拓哉

連携団体担当者からのコメント

有限会社和歌山マリンサービス 松下 拓真 氏

 8月の和歌山マリーナシティホテルでのプロジェクションマッピングの成功と当社のプロモーションビデオ制作だけでなく、10月の大学祭でのプロジェクションマッピングさらに1月の松原市のプロジェクションマッピングと精力的に活動を拡大されてきたゼミ生諸君の頑張りには驚くばかりです。映像技術や上映技術の向上にも目を見張るものがあります。有意義な産学連携ができたと思います。

教員のコメント

経営情報 田上博司

 春のオープンキャンパス展示に始まり、夏の和歌山マリーナシティホテル、秋の大学祭、冬のまつばらテラスと、ゼミ生たちは超過密といってもいいプロジェクションマッピングのスケジュールをこなしてきました。マッピングの設営もCGも音楽も、さらにドローンによる撮影もすべて自分たちの手でやる、というのが当初からのコンセプトでしたが、はじめはマッピングどころか、CG制作もプロジェクター操作すらおぼつかないという状態でした。
 その学生たちが、季節を追うごとに成長し、ついには松原市から依頼を受けて、新施設の開所式で300人を超える観客から喝采を受けるまでに至ったことは、指導教員として大きな誇りです。また、イベントの陰で余り見えていませんが、和歌山マリーナシティや松原市職員の方々への売り込みやプレゼン・打ち合わせなど、マネジメントの面でも、有限会社和歌山マリンサービスのご協力のもと、彼ら・彼女らはよく頑張ってくれました。学長表彰はこれらの頑張りの結果だと思います。

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