活動の目的及び取り組む課題

 少子高齢化及びそれに伴う人口減少により、日本のあらゆる産業は国内市場だけでは将来の成長性と収益性を確保できない状況にある。食品産業もその例外ではなく、大企業のみならず多くの中小企業が海外にチャンスを求めている。しかしながら、実際には中小企業にとって海外販路開拓は容易ではない。この活動においては、香港フードエキスポに出展することにより海外市場に活路を見出そうとする食品関連中小企業を、実際に現地(香港フードエキスポ)でサポートする事により、その食品関連企業が海外展開する上での課題を出展社側及び見学者側両方の立場で見極め、その解決方法を提言にまとめ報告する事を目的とする。

活動内容

 大阪府環境農林水産部流通対策室のご協力の下、香港フードエキスポに出展する大阪府ブースに説明員として入り、見学者の対応をする。又見学者としても日系食品関連企業のブースを見学する。併せて、香港進出済み日系食品産業の見学を実施する。これらを通じ、出展社及び見学者両方の立場で課題を見極め、大阪の食品産業が海外展開をする上で克服すべき課題を提示し、その解決策を提言する。

【中間報告】代表学生から活動状況

 私たち三木ゼミは、8月9日〜14日に夏季海外研修(場所:香港・広州)を実施しました。
 その3日目に、食品関連の展示会である「香港フードエキスポ」に参加しました。その大阪府ブースで、スタッフに与えられたデラウェアという小粒のブドウを、展示会に来られているバイヤーさんに試食してもらいアンケートに回答してもらうお手伝いをしました。今まで座学でしか英語を学ばなかった私たちにとって、実際に英語を喋ることは、これからの英語の勉強に対する意識を変える経験になりました。
 また、ゼミメンバーを4人ずつに分けてグループ活動を行いました。香港でたくさんの場所に自分たちで訪れたり、日本の外食チェーン店を訪れたりして、「日本の外食産業はどうしたら上手く海外進出できるのか」という課題について調査をしました。自分たちで知らない街に足を運んだことは、これからの英語への意識の他に、挑戦する勇気を持てたことや、物事の考え方を変えられるとても貴重な経験になりました。 
 この夏季海外研修のたくさんの経験は、私たちにとってとても刺激になり、これからの行動を変えられる経験になりました。

経済学部 2年 二階堂 秋華

参加学生一覧

荒木 凜太郎、飯尾 梨紗、石原 夏帆、佐野 宏太、武村 勇汰、二階堂 秋華、森永 弘佳

連携団体担当者からのコメント

大阪府環境農林水産部 流通対策室 池野 利孝氏

 香港フードエキスポの大阪府市共同ブースで、来場客を対象にぶどう(デラウエア)の試食とアンケートを実施していただきました。学生の皆さんの頑張りと三木先生のご助言にあらためて感謝申し上げます。
ぶどうの魅力もさることながら、学生の皆さんの「人」の魅力、グループ全体の楽しそうな雰囲気が、通行人の足をとめてくれたのだと思います。途中、人だかりができ、警備員の制止が入り、実施規模の縮小を余儀なくされましたが、学生の自発的且つ柔軟な発想で、4人の作業を2人の作業に落としこむ改善が生まれ、困難を見事に乗り切ることができました。
 母国語の異なるアンケート回答者を相手に、目線だけではなく全身でコミュニケーションをはかり、準備したぶどう8kgを使い切り目標としていたアンケート回答100件を達成し、大阪のぶどうに対する海外バイヤーの意向をつかむことができました。
 後期には今回のキャリアゼミの事前研修で指導を担当した企業への成果報告会もあると聞いています。引き続き頑張ってください。 

活動日程

5から6月:連携先企業の選定
7月:かね善との事前打合せ
8月:香港フードエキスポへの参加。香港進出済み日系食品産業の見学
10〜11月:克服すべき課題及びその解決策のまとめ
1月:かね善への報告

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