「作業をしていると、時間を忘れて没頭してしまいます。気づいたら夜が明けていたこともあります。でも全然苦痛ではありません」と語ります。

ブランド名「RENE」は、“renewal(リニューアル)”の意味を込めたもの。ファッションの世界では今、モノがあふれる時代だからこそ、「もう一度価値を見つめ直す」ことを大切にしているそうです。
古着や使われなくなった服を一度解体し、新しい作品として再構築することも。「服が生まれ変わることで、新しい個性や価値を生み出せたら」との思いが込められています。
また、作品づくりだけでなく、日々さまざまなブランドの服を手に取り、インプットを重ねることも欠かしません。そこから得た気づきを、次の作品づくりに活かしています。

「昔は周りをまとめるタイプでしたが、今は自分の意見をしっかり伝えるようにしています。服づくりも同じで、“自分の感性”を大切にすること、自分の存在をきちんと示すことが大事だと思うからです」

個性を大切にしながら丁寧に作り上げた「RENE」の服は、リリースと同時に完売することも多いそうです。
「服づくりを通して、これからも“自分らしさ”を形にしていきたい」と話す牧原さん。

そして今後については、
「国際経営の視点からも学びを深めたいと思っています。ブランドを続けていくには経営の知識も欠かせないと感じています。でも、どれだけ学びが広がっても“服づくりが好き”という気持ちは変わりません。その軸だけはブレずに続けていきたいです」
と、力強く語ってくれました。

学びと情熱を両立しながら、ファッションの世界で自分のスタイルを築いていく牧原さん。これからの活動にも期待が高まります。