阪南大学は、経済学部、経営情報学部、流通学部、国際コミュニケーション学部、国際観光学部の5学部が、それぞれの特色のある教育を展開しています。学生は、自学部での授業やゼミ活動以外に接する機会が少ない状況であり、他学部でどのような学習活動をしているのかを知る機会がほとんどありません。学内のゼミ活動報告会を開催することで、様々な研究課題や学習姿勢を共有することにより、学生自身の視野を広め、学生生活を自省する機会として、複数ゼミでのゼミ研究発表会を開催しています。この学部横断のゼミ発表会は今年で6回目を数え、5学部のゼミがこれまで発表していましたが、本年度は、コロナ禍で発表できる4学部6ゼミ(学生数86名)での発表会を開催しました。この発表会を報告します。

ゼミ発表会の概要

今年度は大教室(400人収容)での対面型式の開催を予定しておりましたが、コロナ感染が急拡大しために急遽変更、非対面型式のオンライン(Teams)で開催しました。急な変更にも関わらず、学生はオンライン発表会へむけた諸準備に取り組みました。以下、開催スケジュールです。

開催日:2022年1月29日土曜日 13時~16時30分

開催スケジュール ※発表時間12分以内(出来れば質疑応答含む)+1分交代
  • 開会挨拶【小林】
  • 第1部【司会進行:李】
    桜井ゼミA(2年) 小林ゼミA(3年) 三好ゼミA(2年) 李ゼミA(2年)永田ゼミA(1年)
  • 第2部【司会進行:桜井】
    桜井ゼミB(2年) 小林ゼミB(3年) 三好ゼミB(2年)李ゼミB(3年)永田ゼミB(1年)
  • 第3部【司会進行:永田】
    桜井ゼミC(2年) 福本ゼミA(2年) 三好ゼミC(2年) 桜井ゼミD(2年) 福本ゼミB(2年)
  • 閉会挨拶【三好】
以下、桜井ゼミ(経済学部)、三好ゼミ(経営情報学部)、永田ゼミ(国際コミュニケーション学部)、小林ゼミ(国際観光学部)、李ゼミ(国際観光学部)、福本ゼミ(国際観光学部)、4学部6ゼミの発表報告です。

経済学部 櫻井ゼミ

 経済学部櫻井ゼミの2年生は、毎年、奈良県吉野町でフィールドワークを実施しています。この2年間はコロナのために満足なフィールドワークは実施できていませんでした。そうした中で、今年度は吉野町の上市地区と吉野山のまちあるきを実施できました。また、吉野町からは、上市地区の駅前開発や空き家の利活用などの取組を今後重点課題として取り上げるとのことで、そうしたテーマをゼミで学修しました。その結果を各グループで報告しました。

1.櫻井ゼミAグループ

2年:西本 美由紀、奥田 涼介、中島 杜和、三浦 光大、大浦 朋華、松本 竜将
テーマ:奈良県吉野町の現状と課題~四季折々の景観のまち

【報告要旨】
 吉野町は、人口約6千人で、主な産業は林業、製材業で、伝統産業として製箸業がある。また、吉野山の桜は観光地として有名である。しかし、吉野町は20年後に人口が50%の減少が見込まれており、高齢化率も60%にせまると予想されている。こうした現状に吉野町は総合計画で、高齢化や空き家問題への対応、観光産業の見直し、地場産業の継承、公共施設・インフラの老朽化対策を掲げている。空き家対策の一環として「吉野音楽街道」をフィールドワークで参加した。再生した空き家や古民家をコンサート会場として開催されていた。

2.櫻井ゼミBグループ

2年:田口 海陽、田村 奈知佳、岩崎 美友、井上 響介、福井 萌絵
テーマ:無人駅を救いたい〜大和上市駅の問題と活用方法〜

【報告要旨】
 吉野町の中心市街地に該当する近鉄大和上市駅は2021年から無人化した。そのため、ますます吉野町の中心市街地の衰退が見込まれる。無人駅は、利便性の低下、無賃乗車、ゴミのポイ捨てなどの問題を引き起こす。こうした問題解決を念頭に、大和上市駅の活性化と活用方法を検討する。そこで参考にしたのが、南海電鉄の九度山駅の事例である。九度山駅ではイートインスペースを作り、おむすび弁当を販売した。大和上市駅では、柿の葉寿司を使って、イートインスペースの開設を行うことで、無人駅のデメリットを解決しつつまちの活性化に役にたつように運営するという方法を提案した。

3.櫻井ゼミCグループ

2年:西田 光伸、新明 拓海、西林 龍生、片岡 優菜、杉原 武、寺口 遥華
テーマ:空き家の利活用と地域活性化in上市地区

【報告要旨】
 空き家は、全国で800万戸を超えて、近年は増加傾向が続いている。吉野町でも、中心市街地の上市地区をまちあるきしたところ、多くの空き家が見つかった。利活用の方法としては、移住者セカンドハウス、コミュニティベース、空き家バンクなどが現在の吉野町で実行されている。

4.櫻井ゼミDグループ

2年:橋中 咲季、河原 湧太、永田 名保恵、上田 樹、増本 栞汰、村川 武
テーマ:観光地の活性化と地域再生

【報告要旨】
 吉野山は桜の観光地として全国的に有名である。しかし、抱えている問題として、桜の季節以外の観光客が少ないこと、交通の便が悪いことが挙げられる。実際に、まちあるきをしたところ、そうした点が明らかであった。そうした現状において、吉野山の着地型観光の提案を試みた。特に、吉野町は吉野杉が有名で、吉野山にも多くの杉・桧が存在する。その木材を利用して、DIY体験を数日にかけて行うことで長期間の滞在観光客を呼び込むことができる。また、交通の不便さは、こうした長期の滞在にはメリットとなる。また、宿泊施設は、グランピングなど自然を活かした施設を拡充する。

経営情報学部 三好ゼミ

経営情報学部三好哲也ゼミでは、ITスキルを伸ばすとともに、その活用力を向上することを目指して企業との共同プロジェクトに取り組んでいます。今年度の5学部ゼミ発表会では、2年生ゼミで「ITに関する基礎学習」テーマにして、取り組んだ内容を以下の3テーマで報告しました。

1.三好ゼミAグループ 

2年:井野 亮、松井 廉、中根 龍哉
テーマ:端末間通信のしくみ ~ラズパイを用いた通信ソフトウェアの開発~ 

三好ゼミAグループの発表では、情報通信を実現するために多数のルール(プロトコル)が規定されていることを紹介した上で、利用しているスマホやPCは、割り当てられたIPアドレスを基づいてローカルネットワークやインターネット上の機器と通信していることを紹介しました。IPアドレスを利用して、実際にどのように通信を行っているかについて、具体的な例を通して説明しました。
リモートアクセスする際に利用するサービスとして、コマンドベースのサービスであるSSHとGUIで端末にアクセスするVNCの利用方法を説明しました。さらに、端末間の通信を行う簡単なプログラムの作成について説明しました。今回の発表では、手のひらサイズのPCであるラズベリーパイを用いて端末間通信のデモをする予定でしたが、準備が整わずパワーポイントのみの発表になってしまいました。実際に実装しながら通信の仕組みを基礎から学習した内容を発表させていただきました。

2.三好ゼミBグループ

2年:酒井 真后、古味 優翔、元塚 大智
テーマ:ワンボードコンピュータの汎用IOとその活用について

今年度の2年生三好ゼミでは、ITの基礎の理解を目標にして、ワンボードコンピュータへのOSのインストール、リモートアクセス、簡単なプログラム制作などの演習を通して関連知識を学習しました。ワンボードコンピュータとしては、汎用利用が可能なラズベリーパイを用いました。三好ゼミBグループでは、ラズベリーパイを用いたIoT機器作成の基礎として、GPIO制御プログラムについて発表をしました。ラズベリーパイにはGPIOという汎用入出力のピンがあります。このピンは、外部の周辺機器への電力の提供および周辺機器からの入力の受信や周辺機器への出力(スイッチング)ができるインタフェースになっています。GPIOの入出力をプログラムで制御することで、家電のON/OFFを種々の条件で処理するスマートホームの実現やビジネスの自動化を進めることが可能であることを紹介しました。このようなことがプログラムで実装できることを理解するために、プログラムによるGPIO制御の例としてLED点灯できるプログラムの紹介を行いました。

国際コミュニケーション学部 永田ゼミ

1.永田ゼミAチーム

1年:林美羽/日向正樹/平田聡/平谷隼/福島梨音/福島瑠菜
テーマ:SDGs的マスク生活-アフターコロナのマスク生活-

【発表要旨】
コロナ禍によるマスク生活は私たちの生活を大きく変えました。コロナ収束後は、マスク着用に対して、さまざまな意見をもつ人が現れると予想できます。そこで、私たちはマスク着用に対する人々の意識を探るためにアンケートを実施し、その結果を分析することでアフターコロナのマスク生活を予測しようと考えました。アンケート結果でとくに注目したのが、コロナ収束後もマスク生活を続ける理由として、「ないと不安になる」「コンプレックスを隠せる」「顔を隠せる」など、他者の前ではマスクを着けたままにしておきたいという心理が生まれてきている点です。このことからコロナ収束後は、単純にコロナ発生以前の社会に戻るのではなく、新しいコミュニケーションの形ができあがっていくことが予測されます。SDGSの掲げる「誰一人取り残さない社会」を作るために、いまからアフターコロナ社会に生じる変化を予測し、自分と異なる認識を持つ人を否定するのではなく、異なる意見を尊重しながら自分自身の立場を表明していく備えをしておくことが重要であると結論づけました。

2.永田ゼミBチーム 

1年:原菜摘/原川彩/原田伊織/布川優太郎/福沢彩桜/日笠歩直
テーマ:人と人、人とモノとをつなげるマッチングアプリ

【発表要旨】
世の中に「マッチング」していないモノがたくさんあると感じたため、マッチングアプリの調査を始めました。そもそもマッチングアプリは、基本的には出会いの少ない、もしくはよい出会いの場に恵まれていない男女に機会を提供するものです。私たちは「出会い」というマッチングアプリの原点にもどり、現在すでに存在するさまざまな種類のマッチングアプリ、なかにはマッチングアプリと呼ばれていないものも含め、調査しました。その結果、多種多様なマッチングアプリが存在することがわかったのです。そして、マッチングアプリをうまく利用すれば、最近話題になっている牛乳の大量廃棄や給食向け野菜の廃棄などを防ぐことができると考えました。さまざまな需要と供給とを結びつけるプラットフォームになりうるマッチングアプリは、SDGsとの親和性が高いといえます。表面化していない社会のさまざまな問題点を洗い出し、セーフティネットとしての役割をもたせることで、SDGsのかかげる17のゴールへの到達が可能になるといえます。SDGsがかかげる「誰一人取り残さない社会」を生み出すために、多様化する需要と供給をつなぎ持続可能な生活を推進するマッチングアプリの創出が有効であると考えます。今後は、社会のセーフティネットを担うプラットフォームとしての役割を果たすようなマッチングアプリについて研究を進めていきたいと考えています。

国際観光学部 小林ゼミ

1.小林ゼミBチーム

3年:井上 千鶴菜、南 彩乃
『第13回関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画案に応募予定作品』
ツアータイトル:「歴史と現在から未来を考えよう」‐イタリア10日間の旅‐

【発表要旨】
卒業間近又は卒業後の大学四年生をターゲットに、10日間のイタリア卒業旅行を企画しました。近年話題になっている2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標であるSDGsをテーマにしました。イタリアは世界で初めて環境問題を義務教育にするなど積極的に取り組んでいます。数千年の歴史をもつ世界遺産や街並みのなかでも日常的に環境対策を行っています。過去と現在が混在する場所が多いイタリアから私たちが社会に出た時、すなわち未来で何が出来るのかを考えます。学生から社会人になる私たちに区切りをつけるそんなツアーを作成しました。
【感 想】
合同ゼミ発表会に参加させていただいたのは昨年に続き2回目です。今回は残念ながらリモートでの参加ということになりましたが、普段は関わることがない他学部の方たちと交流出来てとても刺激になりました。内容はもちろん、発表の仕方からも学ぶことが多かったです。こんな状況ですが、お互い出来ることは頑張っていきましょう。合同ゼミ発表会の開催、そして参加させて頂きありがとうございました。

2.小林ゼミAチーム

3年:白藤 佑佳、高原 奈央
『第13回関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画案に応募予定作品』
ツアータイトル:「愛にあふれる国でつくる2人だけのおとぎ話」‐ドイツ・スロベニア10日間の旅‐

【発表要旨】
私たちは、国名にLOVEという言葉が含まれているスロヴェニアとグリム童話で有名なドイツで、2人だけのおとぎ話をつくる旅行プランを企画しました。ターゲットはマンネリ化したカップルと花婚式(結婚4周年)を迎える夫婦にし、花で紡ぐ夫婦愛をテーマにしています。旅行中は、中世の王様・王妃になったかのように感じでもらうためドイツの民族衣装を着たり、古城ホテルに宿泊したりします。花をモチーフにしたオーダメイドのアクセサリーを作ることで旅の思い出が形として残り、夫婦、カップル共に円満につながると考えました。おとぎの国ドイツならではのメルヘンチックな体験や2人の愛が再確認できる愛に関する場所を旅程に多く組み込みました。また旅の追体験として、マイセンでのビールジョッキ作りを体験してもらいます。この旅行のハイライトはスロヴェニアのブレッド湖に浮かぶ教会の鐘を2人で鳴らし永遠の愛を誓う事です。私たちはこの旅行企画でおとぎの国を感じる場所や特徴ある古城ホテルに徹底的にこだわりました。観光地とターゲットをテーマに沿って掛け合わせ、自分たちならではのストーリー性ある旅行プランになったと思います。
【感 想】
 今回の発表会を通してとてもよい経験が出来ました。他学部の学生と普段ほとんど絡むことがないのでどんな活動や研究を行なっているか知らなかったので発表を通じて知ることが出来て良かったです。反省点としては私達がわかっていても相手には伝わっていないことがあるのだと理解し、一番伝えたいことをもっと強調しないといけないと感じました。今回の発表を生かし、もっと良いプランにしていきたいと思います。

国際観光学部 李ゼミ

李ゼミ活動概要

李ゼミでは、「競争力のある観光事業の発展による地域貢献~宿泊施設における体験型宿泊プランの企画提案~」を活動テーマにし、以下の取り組みを行っています。
福井県あわら温泉地域の旅館や兵庫県赤穂温泉の吞海楼、(株)関電アメニックスが運営するホテルエルシエント京都を対象に、ホテル・旅館のサービスの特徴や集客戦略を学び、魅力ある宿泊プランの企画提案を行います。
今回の4学部発表会では、兵庫県赤穂温泉の吞海楼を対象にした取り組みで、若者の誘致に向けて若者の旅行へのニーズに照らし合わせて赤穂温泉地域の観光の現状や課題について発表を行いました。また。(株)関電アメニックスが運営するホテルエルシエント京都を事例に、京都に本拠地を置きながら、ゲームソフトのモチーフや収録などで京都と深い関わりのある任天堂とのタイヤアッププランの提案を行いました。今回のプランは付帯施設が少なく宿泊機能に特化した施設である点と「とまればもっとその町を好きになる」の当該ホテルのコンセプトに着目しています。
この活動では、本来は夏期休暇中にインターシップをはじめ、新たな観光資源を発掘するための現地でのフィル—ドワーク実施、国内外の他大学の大学生との意見交換会・研究発表会への参加など、多くの活動に取り組みます。残念ながら、2年連続コロナ禍のため、インターンシップ研修など大きく制限を受け、ほとんどの活動が実現できませんでしたが、このような活動経験は、学生の実践的行動力の向上に大いに役に立ち、今後の就職活動にとって大きなメリットとなり、卒業後、就職先での即戦力にも繋がるのではないかと考えます。

国際観光学部 福本ゼミ

1.福本ゼミAチーム

2年:中田杏奈、谷脇秀佳、久保並輝、倉澤良太郎、福添夢希、藤木春菜、今井柊翔
テーマ:新・大阪観光プラン-「食」体験ツアー

【発表要旨】
「大阪B&S プログラム」は、大阪に訪れる中学生・高校生を対象とした修学旅行のなかで、大阪の魅力を大学生が伝え、大学生と交流を持つプログラムです。大阪には様々な企業の発祥地等がありますが、そのなかでも日常生活に欠かせない「食」に着目し、グループで楽しく体験できる「食」に関する大阪観光プランを考案しました。大学生と共に大阪での修学旅行の思い出を作り、「次は又ここに行きたい!」と思ってもらえるように、リピーター客の獲得に繋げていきたいと考えています。今回作成した観光プランを通して、「大阪の魅力」を感じてもらうと同時に、中高生自身が新たな自分の発見や気づきとなる力添えになれればと私達は思っています。「大阪B&Sプログラム」に参画することにより、私達大学生も新たな「大阪の魅力」の一面を発見できました。今後は、参加していただいた中学生・高校生の意見を踏まえながら、大学生の視点で観光プランを再考案し、「大阪B&Sプログラム」の発展に貢献していければと考えています。
【感 想】 学生報告者:谷脇 秀佳 
 今回、私たち福本ゼミは、4学部研究発表会に参加しました。
コロナウイルスの影響により、他学部との交流が少なかったので、今回の研究発表会で他学部の学びに触れる事ができ、とても貴重な経験となりました。
 私達は、JTBの「大阪B&Sプログラム」に参画していることから、中高生の修学旅行(5~6時間滞在)で大阪を堪能し、学びにも繋がる観光プランを考案しました。私達はまず、様々な企業の発祥地である大阪の「企業」に注目しました。そのなかでも生活に欠かせない「食」に着目し、「見るだけでなく体験し、企業を知る」をテーマに観光プランを作成しました。食と言っても、お菓子や、たこ焼き、お好み焼きなど様々あり、最初は迷いました。そこで、まず私達が大阪に来てやりたい事を考えました。そうすると案がいくつか出て、中高生でも楽しみ学べる観点を大事にしながら、オリジナルカップヌードル作り・たこやきのサンプリング作りを中心に2行程を作成しました。
 今回の発表で、大阪にはまだ私達が知らない魅力があり、新たな大阪の一面を発見する第一歩になりました。今後も、有名な観光地なども踏まえながら、新しい大阪の観光地を発見していければと考えています。

2.福本ゼミBチーム

2年:白川華月、山田紀功斗、城野美音、浅井理瑚、中部恵利、北出浩太、秦美結
テーマ:新・大阪観光プラン—陸と海の魅力満載ツアー

【発表要旨】
「大阪B&S プログラム」は、大阪に訪れる中学生・高校生を対象とした修学旅行のなかで、大阪の魅力を大学生が伝え、大学生と交流を持つプログラムです。「新・大阪観光プラン」では、修学旅行で大阪に訪れる中学生や高校性を対象に、私たち大学生が主体となり、大阪の魅力や歴史を伝えながら、街歩きや交流体験を提供します。私たちが考案した観光プランは「陸と水の魅力満載ツアー」です。「水の都」と呼ばれるほど、都心部が川に囲まれた珍しい地形である大阪は、水運により経済と文化が発展してきました。そこで、大阪の魅力的な歴史深い「水」に着目した観光プラン、又その対極にある「陸」に着目した観光プラン、この二つの大阪観光プランを提案しました。本プランを通じて、高校生と出会い、そして思い出を届けることにより、再び大阪を訪れるきっかけをつくりたいと考えています。
【感 想】 学生報告者:中部 恵利
 私達福本ゼミB班は、1月29日に行われた「阪南大学4学部発表会」に参加しました。
 この発表会には、国際観光学部以外に他学部のゼミが参加しており、他学部の皆さんの前での初めての発表になりました。いつも大学の講義では使用しない、画面共有や、話のスピードなど、不安な点はいくつかありましたが、事前のTeamsでの練習が功を奏し、詰まることなく発表を終えることができました。そして、この発表を行うにあたって、ゼミ14名を2つに分けての初グループ活動にもなりました。そして私達B班は、大阪の新しいツアーを提案するべく、大阪が「水の都」と呼ばれることに注目した「水」に対する「陸」にも注目し、2つのコースを考えました。有名なスポットをあえて除き、修学旅行用に「学び」ができる施設なども組み込みました。今回の発表で指摘いただいた点を活かして、2月のNPO発表会に取り組んでいきたいと思いました。
 私達が発表したのは、JTBさんとの企画(大阪B&S)である大阪のツアーの提案です。そのために、大阪について深く調べ直したことで、大阪に新しいものが生まれ続けていることを知ることができました。これからも大阪の「魅力」を見つけていけるように活動を進めていきたいです。