2018年2月8日-2月11日、アメリカのニューヨークで開催された国連本部模擬国連に、本学の学生5名が参加しました。

国連本部模擬国連とは、ニューヨークの国際連合にて開催される模擬国連(Model United Nations)で、世界各国から1,000人を超える学生が集います。各国の大使を模して、実際の国際連合の会議のように議論や交渉を重ね、現代国際社会が抱えている問題の解決策を導く会議です。進行はすべて英語で行われ、国際社会の様々な課題を深く理解できるグローバル人材の育成を目標としています。

議会の終盤には、議会を通じてまとめあげられた解決案を採択するための投票も行います。また、議会を行うミーティングルームは、国連総会シュミレーションルームと、国連安保理シュミレーションルームがあります。それぞれのルームにて議会の進行や規則も異なり、可能な限り実際の国際連合の議会を想定して執り行われます。

今年度は、“人権問題” 、“倫理的団結に向けて”、そして“サウススーダン情勢”、の3つが大きなテーマとなっていました。国内でも毎年6月には、日本英語模擬国連(JEMUN)が開催されており、今回の海外での模擬国連経験を、次回の国内模擬国連にて活かしていきます。また阪南大学内でも、2017年度に阪南大学模擬国連(HUMUN)が開催されました。

NY MUN highlight !!! Hannan(参加学生制作)

参加学生レポート

上野 雄太

まず始めに、今回の国連本部模擬国連参加に賛同してくださり、多くのサポートをしてくださった阪南大学職員の方々、阪南大学教授の方々、阪南大学後援会の皆さまに、心から感謝致します。本当にありがとうございました。
私自身は、大学1年生の6月から模擬国連に携わり、この大学生活4年間で6度の模擬国連に参加しました。その中で、今回の国連本部模擬国連は、2度目の海外での模擬国連となり、前回の海外模擬国連で味わった屈辱を晴らすべく、絶対にリベンジするという気持ちでいっぱいでした。1年前は阪南大学初となる海外模擬国連への参加を果たしたものの、現場で感じた自身の英語力不足は、今でもはっきりと記憶しています。しかしながら、今回の国連本部模擬国連では、自ら積極的に発言し、議会をリードする場面を作り出すこともできました。
模擬国連にて、最も要とされる最終決議案の条文にも、私自身の考案が採択され、32条項のうち2項が条文となりました。阪南大学生が海外模擬国連へ参加できる環境を整えてくださった方々に深く感謝し、今後も、この活動を継続して行っていけるように努力して参ります。

西岡 潤

今回の模擬国連は、人生初の海外経験でもありました。これまで私は4回の模擬国連イベントに参加してきましたが、このニューヨークでの模擬国連は最もタフなものでした。日本ではない環境で初めて過ごすという私生活面でももちろん留学で感じるであろうカルチャーショックを経験することができ、世界中の模擬国連イベントのなかで、最も最難関の国連本部模擬国連への参加からは、経験してきた自分のなかでの模擬国連のやり方が中々通用しませんでした。
英語を使って相手の意見を聴き、自分の意見を述べることはできたとしても、相手の述べる意見の内容自体が、理解困難なものばかりでした。特に困難なものとしては、あたかも本物の国連かのように、国の代表代表という形で、会議のなかでも相手国とのリアルな関係性を意識しながら発言していくという力が僕のなかでの模擬国連のやり方から、遠ざかっていたものでありました。
しかし、圧倒させられているだけではなく、なにかチームに貢献出来るものはないかと模索し、スポンサーという、全ての決議案に対して反対意見としての干渉ができるポジションを担当し、チーム全体としての意見を基として置きながら、国連のリアルな関係性を意識しての投票、コメントを発言することができました。それまでにとても準備しておかねばならない資料や、意見が多くはありましたが、最も充実した模擬国連になりました。
留学したことはなくても、模擬国連を通して私は異文化交流、異文化理解、国連本部というものを経験出来たこと、また、それらを支えてくださったことに対して、本当に感謝しております。
同様に今後もこの世界模擬国連に参加し、ますますの結果を残せるように精進して参ります。

岡口 真希

私はイギリスで1年、留学経験があります。イギリスも負けず劣らずのメルトポットだったのですが、ニューヨークは、それ以上でイギリスにはない経験ができ、さらに海外の文化を学びました。ニューヨークはやはりビル街で私には忙しい街という感じがしました。特に電車の中でのパフォーマンスは初めて見たので驚きとこれがアメリカなのかという自由さに感動しました。
模擬国連では自分より若い子が第一言語が英語ではないという同じ環境ではあるのに、すらすらと英語を話して、堂々として自分の意見をいう姿は私ももっと勉強しなくてはという気持ちになりました。様々な国から学生が来ており、休憩時間にはお互いの国のことを話したり学ぶことが沢山ありました。模擬国連では今の世界の状況も把握することはもちろんですが、個人的にメトロポリタン美術館や、アメリカ自然史博物館に行き、世界中の古代の人から近代の人まで残した文化、美術をこの目で見て感じ学んでこれたことも嬉しく思います。
ニューヨークでは、阪南のチームと協力して住むというチームワークもでき、自分がしてきた留学経験とはまた違った貴重な体験をさせていただくことが出来ました。卒業前に最後の最後まで学生生活を楽しむことができました。

大部 宙

出発前にしっかりと調べた分、会議を進める上で特に困ったことはありませんでした。最初に、もう少し積極的に行動する意気込みで望んでいましたが、周りの方が積極性が高く、最初は呑まれてしまいました。すぐに立て直し、積極的に行動して一時ポリティカルリーダーとして、大きく会議に貢献できたと思います。
この会議で。私は積極性と協調性の大切さと両方のバランスの大切さに気付きました。メンバーの何人かはとてもアグレッシブで、自分の意見を曲げず、力強く主張している姿が見られました。一方、何人かはまとめ役で会議をまとめようとし、みんなにとって一番良い結果へ導こうとしていました。これらを国際的な会議の場で身を以て経験できたことは、この先の社会人生活にもとても有益であると感じます。最後には、議長にも「良く貢献してくれたね」と声をかけていただき、個人的にも良くできたと思います。

前川 和輝

I joined WIMUN 2018 conference from February 8th to 11th in New York. At the conference, there were a lot of students coming from a variety of countries. I participated as a member of Security Council.
The actual Security Council debates countries’ problems, and then it goes to find resolutions. The WIMUN conference simulates the actual conference. From the beginning of the conference, the debate was conducted very fast, so I listened carefully. The topic was conflict in South Sudan, and I gave a presentation about the country. While doing it, I was very nervous because many delegates were looking at me, but I was able to deliver my message completely.
I think it was a good experience for me. I was able to know more about what the UN does for the world, and I also made new friends. I truly believe that the great experience helped me grow in many different ways.
Thank you.

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