本学と大阪府太子町は、地域連携及び地域活性化、知的及び人的交流、共同による調査研究及び事業の実施等を目的に2023年2月9日(木)、包括連携に関する協定を締結しました。

太子町は、聖徳太子ゆかりの叡福寺、遣隋使の小野妹子墓、推古天皇等多数の天皇の御陵、二子塚古墳、日本遺産「竹内街道」等、全国屈指の歴史資源の宝庫で、観光振興に力を入れています。

一方、本学は、社会で活躍できる人材育成のため実学教育に力を入れ、産官学の連携を推進しており、近隣の自治体と様々な分野で協力体制を構築しています。とりわけ、ゼミや実習などで地域の人々と関わり、各地域が抱える課題の解決に向けて実社会をテーマにした学びを推進しています。

このような両者の地域連携、人材育成とりわけ歴史資源のポテンシャルを文化財保護の展開とともに観光振興の展開にも活かしていきたいという双方の想いの一致から、協働による活動を推進するために本協定を締結する運びとなり、下記の通り協定締結式を実施しました。

協定締結式

■日時
2023年2月9日(木)14:00~15:00
■場所
太子町役場3階町長室
■出席者
阪南大学:学長 田上博司、研究部長(社会連携委員長)豆本一茂、
国際観光学部教授 和泉大樹
太子町 :太子町長 田中祐二、副町長 齋藤健吾、教育長 中道雅夫
また、調印後には意見交換会が実施され、今後の連携による様々な事業展開への期待が双方より述べられました。

今後太子町とは、下記のような事業の実施が予定・検討されています。

  1. 国指定史跡「二子塚古墳」及び国登録有形文化財の「大道旧山本家住宅」の活用に対する 助言及び提案
  2. 町広報事業への学生の参加(インターネットテレビ「太子TV」、広報サポーター)
  3. 産官学連携による、ふるさと納税型クラウドファンディング事業への学生の参加

【太子町長 田中 祐二コメント】

2025年の大阪・関西万博を見据え、と考えていました。今回、阪南大学との包括連携協定を機に、公民連携による取組みを進めることができることを非常に心強く感じています。歴史観光の推進や町の魅力発信、新たな特産品の企画開発をはじめ、多様な分野での連携・協力を進め、共に地方創生に取り組んでまいりたいと思います。

【阪南大学長 田上 博司コメント】

このたび、太子町と包括連携協定を締結したことを大変喜ばしく思います。2019年に聖徳太子にゆかりのある聖燈会のイベントにおいて、西方院でプロジェクションマッピングを担当教員として実施したこともあり、感慨深いものがあります。太子町は文化遺産の宝庫といってもよく、連携事業により、太子町の文化財の活用を通して町の魅力をより社会に発信することに力添えできればと思います。また、協定に基づく産官学の連携により、様々な教育・研究活動が展開されることを期待しています。