大阪府内地域連携プラットフォーム主催の大学教職員研修が、9月12日に本学あべのハルカスキャンパスで開催されました。テーマは「大学教職員のストレスとメンタルヘルス ～バーンアウトに陥らないために、自分と相手を労るコミュニケーション技法～」として、大学教職員が直面する感情労働やストレス、バーンアウトへの理解を深め、日常業務で活用できるセルフケアとコミュニケーションの実践力を養うことを目的に行われました。
研修では武藤教授から、大学教職員の仕事は学生、保護者、同僚など多様な関係者と関わり、状況に応じて自らの感情を調整しながら対応する「感情労働」が中心であることが示されました。これは大きなやりがいをもたらす一方、ストレスの要因にもつながります。先生からは、感情労働の基礎理解、セルフチェックの方法、心の健康を守るための実践のポイントを交えて解説して頂きました。
具体的にはセルフケアの実践としてマインドフルネスについて解説され、参加者には余計な思考にとらわれず、今この瞬間に注意を向ける「ビーイング・モード」を体験して頂きました。また、ストレスやバーンアウトに関するチェックテストが実施され、自身のストレス状態を把握できました。対処法としては、相手の立場や気持ちを尊重する相手中心の聴き方や、自分の意見を適切に伝えるためのアサーティブな表現のコツも紹介されました。現場で直ちに活かせる内容として、日々の業務の中で取り入れやすく、心身の健康維持に役立つなど高い関心を集めました。本研修を通じて、大学教職員が自らの心身の健康を守りながら、相手を尊重し合うコミュニケーションを実践していくための具体的な様々なヒントが提供されました。