松原市および南河内地域における地域ブランドの創設・育成・発展を目指す松原ブランド研究会及び総会が、8月28日(木)に本学50周年記念館において開催されました。松原ブランド研究会は、設立当初より本学が事務局として運営に携わり、第54回研究会では、本学経営学部の竜浩一准教授が「中小企業とブランディング」をテーマに基調講演を行いました。近年のブランディングおよびマーケティング研究の知見を踏まえ、長期間における活動の継続性や自社ブランド化を考慮した組織体制について示唆に富む提言がなされ、具体的な事例を交えながら議論が深められました。

 第XVI期総会では、顧問である澤井宏文松原市長、松岡義則松原商工会議所会頭、平山弘阪南大学学長が出席され、澤井市長は「これまでブランド認定された商品や技術を松原市の魅力として、ふるさと納税を通じて情報発信していきたい。松原ブランド認定においても、ふるさと納税の視点を取り入れ、松原市の魅力となるものを共に考えていきたい」と述べ、松岡会頭は「地域ブランドには、消費者からの信頼、付加価値の高さ、地域活性化への寄与という3つの条件が求められる。ブランド認定事業がこれまで以上に情報発信していくことが松原の魅力向上につながる」と強調しました。本学の平山学長は「松原ブランド研究会は2010年に始まり今年で16年目を迎える。研究会は新たな段階に入り、組織体制の強化や新たな市場開拓への挑戦、そして多面的な情報発信に取り組んでいきたい」と述べ、大学として今後も地域とともに歩む姿勢を示しました。

 続いて、杉田宗聴世話人代表(本学経営学部教授)の進行で第XV期の事業報告、会計報告、会計監査報告が行われた後、第XVI期の事業計画案、予算案、組織体制について協議されました。総会の後の親睦会では、ブランド認定事業のさらなる発展と情報発信の強化など、産学官の立場を超えた活発な意見交換が行われました。
  • 基調講演1(竜准教授)

  • 基調講演2(竜准教授)

  • 松岡会頭

  • 総会会場

  • 平山学長

  • 澤井市長

  • 総会集合写真