経営情報学部長田上先生による「経営要素の情報化と新時代の経営学」を開催しました

あべのハルカスキャンパスでは、阪南大学の学部の特性を活かした知の財産を提供する公開講座「ハルカスアカデミー」を開催しています。

このたび2月25日(土)午後2時より、あべのハルカスキャンパスにおきまして、経営情報学部長である田上博司教授を講師としたハルカスアカデミー『経営要素の情報化と新時代の経営学』を開催いたしました。

昨今、社会の情報化が凄まじい勢いで進み、個人の生活や企業活動を取り巻く環境も大きく変革しています。まず講座では、そもそも「情報」とは何かという問いかけから始まりました。一切の事象を記号系列化するコンピュータの二進法の仕組みをわかりやすい事例を交えながら説明し、経営情報学の立場から「情報」を「ヒトとヒト、ヒトとモノ、モノとモノの間で交わされる記号化(2進数符号化)された知識」と定義し、理解のベースを共有しました。
その上で、経営の3要素である「ヒト」、「モノ」、「カネ」の切り口から、それぞれの要素に情報が融合化して形成されている今日の情報社会の現況を、身近にある社会事象やデータを示しながら解き明かしました。
特に講座の後半はインターネットの発達に伴う電子決済や電子マネー、ビットコインという電子通貨の出現に焦点を当て、経営要素の情報化によってこれまでの経営学では対処できない諸問題が現出していること、情報の融合した経営資源を前提とする新時代の経営学の構築の必要性を訴え、講座を締めくくりました。

講座終了後には受講者からたくさんの質問が出るなど、この問題に対する関心の高さがうかがえ、受講者から「難しいマルチメディアの話題をとてもわかりやすく説明してもらった」「電子マネー、電子通貨のことを理解することができた」という感想が多数寄せられました。

あべのハルカスキャンパスでは、今後も時事問題や現代社会に生かせる教養をテーマに
定期的に公開講座を開催していきます。詳しくは大学ホームページを参照してください。