南河内地域広域行政推進協議会との共同研究第1回現地調査 「南河内の現場と実情を知る」を実施しました

2008年12月にスタートした南河内地域広域行政推進協議会と阪南大学国際観光学科との共同研究(テーマ:南河内地域における地域資源や人材を活用した地域(観光)振興)による第1回現地調査が、4月18日(土)に実施されました。

研究代表者の本学教員の足立照也副学長、谷口廣之国際コミュニケーション学部教授、足立・谷口両ゼミ生7名と南河内地域広域行政推進協議会(南広協)メンバー14名により、葛井寺(藤井寺市)→富田林寺内町地域(富田林市)→観心寺(河内長野市)を巡りながら、南河内地域の観光スポットの現場と実情についての現地調査が実施されました。葛井寺(西国三十三箇所第五番札所)では、春季大法要、観音もちまき行事、国宝である十一面千手観音菩薩のご開帳日に重なり、境内には、屋台も並び多くの参拝者がつめかけていました。

富田林寺内町(大阪府唯一の国の重要伝統的建造物群保存地域)では約2時間、旧杉山家住宅等の代表的な周遊のモデルコースを巡りました。最後の訪問地である観心寺では、国宝である如意輪観世音菩薩のご開帳日とあって、参拝者が多数列をなす中、菩薩像の見学を行い、その後、近接する楠公首塚、後村上天皇陵等を約1時間巡りました。各地の見学の際には、地元の南広協メンバーによるガイドが行われました。今回の現地調査内容に関しては、次回以降の共同研究会において、報告および調査結果を利用した提案が行われていく予定です。

南河内地域広域行政推進協議会(南広協)との共同研究

南広協では、平成20年度事業計画の中に、行政・地域・大学との連携のあり方についての調査、研究を進めることを掲げており、従来の民間コンサルタントを利用した研究、調査の方法から、研究機能、ノウハウをもつ大学との共同研究方式を取り入れることとなり、今回は特に観光を地域振興にどのように活用していくかとの課題を掲げた結果、本学国際観光学科への共同研究の依頼が行われ、共同研究テーマを「南河内地域における地域資源や人材を活用した地域(観光)振興」として、本年1月23日(金)の藤井寺市役所における研修会開催を機にスタート。冒頭、吉兼秀夫教授が「魅力ある地域づくり〜観光は百薬の長」をテーマに基調講演を行いその後、今回の研究代表者である足立照也、谷口廣之教授、南広協事務担当者を交えての研修会が実施され、各市町村における観光振興に関する取組みの現状、今後の共同研究の具体的スケジュールについて話し合われました。今回の共同研究は平成22年の3月末まで実施され、その間、研究代表者の2名の教員をはじめ国際観光学科教員と南広協のメンバーが、研究会での講演やゼミ生を交えた各種の調査研究活動を展開しながら、最終的には、研究成果を南広協所属の各市町村行政の現場へフィードバックしていく予定です。

※南広協とは:南河内地域の広域行政の推進を図り、広域行政圏計画の策定及び当該計画に係わる事務事業についての連絡調整を行うことを目的として、昭和55年に南河内6市3町1村で設立。現在の構成市町村は、藤井寺市・河内長野市・松原市・羽曳野市・富田林市・大阪狭山市・太子町・河南町・千早赤坂村。主な活動内容は・広域行政圏計画の策定・各種審議会の開催・広域課題における調査、研究・ホームページや小冊子による南河内地域の情報の発信。