2010.7.23

第2回松原ブランド研究会を開催

松原ブランド研究会目的・目標

 当研究会は、松原市および南河内における地域ブランドの創設・育成・発展に資するため、現在の地域名産品が直面している課題について、産官学に加え、広く一般の市民の皆様にも参加を呼び掛けることで、そうした課題解決へと向けた施策を練り上げるとともに、ビジネスとして成立するビジネスモデルを構築することになります。また、地元の生産物を生かした地産地消の観点から新たなブランドを創造することで、この地域の街起こしの起爆剤ともなるような人が集い語らう場としてのビジネスの立場からの場のブランド価値の創造もおこなっていくことになります。こうした過程でさまざまな意見を収集し相互に交流するとともに、地域ブランド創設へ向けた実態調査や研究、報告をおこないながら、具体的には松原ブランドという地域ブランドを立ち上げることで地域の活性化に貢献することが第一義的な目標であり、 続く段階としては松原市の名前および南河内の地域を全国区にすることを最終的な到達目標としています。
7月23日に第2回松原ブランド研究会が開催されました。今回の研究会は、松原市及び南河内で特産品の生産に携わっていらっしゃる方々を訪ね、南河内発の地域ブランドについて考えることを目的としていました。当日はうだるような猛暑にも関わらず、22名の会員が参加され、訪問先でのお話にメモをとりながら熱心に聞き入るとともに、積極的な質問も出されました。

和食にもマッチした「河内ワイン」

 まずはじめに訪問させていただいたのは、羽曳野市にある「株式会社 河内ワイン」です。一面に広がるブドウ畑を抜けると静かな佇まいのワイナリーがみえてきました。さっそく金銅専務の案内で河内ワイン館の見学をさせていただいたあと、河内ワインを試飲しながら、会社の歴史や「河内ワイン」の特徴などをお聞きしました。
 羽曳野市が位置する生駒・葛城山の麓はもともとぶどう作りに適した地域であり、河内一帯のぶどう生産は昭和初期には全国で1位を占めるほどでした。昭和9年の室戸台風でぶどう棚は大打撃を受けますが、これを契機に農業振興策としてワイン作りが始まりました。昭和10年に創業者である金銅徳一氏によって金徳屋洋酒醸造元が設立され、昭和53年に河内産ぶどう100%使用の『河内ワイン』が発売されました。その後社名も「株式会社 河内ワイン」へと発展し、現在も原料はすべて国産ぶどうで、輸入ぶどう果汁は一切使用しないというこだわりです。伝統を活かしつつも新しい可能性に挑戦し続け、和食にも合うワインを開発されています。

世界一の合鴨「河内鴨」へのこだわり

 次に、松原市で合鴨の生産・販売をされている「有限会社 ツムラ本店」におじゃましました。お伺いすると、いきなり津村社長の自信に満ちたお話ぶりに参加者一同、圧倒されてしまいました。明治初期から脈々と受け継がれた伝統をそのままに、アヒル合鴨の孵化・飼育から加工・卸・販売までの一貫生産が貫かれています。無農薬飼料と環境のよい畜舎で平飼いされたツムラさんの鴨肉はすべての人の舌をうならす絶品です。それは餌の種類・飼育方法・加工処理・鮮度管理までまさに究極へのこだわりによってでき上がっていることがわかりました。この究極の合鴨は他の追随を許さない「河内鴨」ブランドとして広く認知されています。見学会の参加者からはこんなにおいしい「河内鴨」をもっと量産してはどうか、という質問も出ましたが、ここまでこだわった製法だからこそ実現できる安全性と良質の肉を量産することはできないというお話でした。津村社長は「うちの河内鴨は日本一高いが、間違いなく世界一おいしい合鴨です」という自信に満ちたお話に参加者一同、納得しました。しかし、これほどの良質の肉のお値段としては決して高くはないでしょう。

さらなる松原ブランドの発展を期して

最後に「備前焼割烹 八馬」で懇親会を行いました。今回見学させていただいた「河内ワイン」さんも「ツムラ」さんもそれぞれ独自ブランドして高い地位を確立されていることがわかりました。その上で松原ブランド研究会としてはこうしたそれぞれのブランドを結びつけていくこと、また新たなブランドの確立のためにさらに地域の特産品を発掘・開発していくことが重要になっているということを確認し、今後も引き続き研究を進めていく決意を新たにして、お開きとなりました。