中国政府派遣研究員が、本学を拠点に半年間の研究調査を行いました
2010年10月から2011年3月までの6ヵ月間、中国政府から文部科学省を通じて本学に対して派遣研究員受入れの依頼があり、西北大学(中国・西安市)から魏 女考古学講師を中国派遣研究員として受け入れました。
この事業は、文部科学省委託事業「国際共同研究推進のための研究者受入促進・ネットワーク強化にかかわる調査研究」に関わるもので、受入研究機関等で行われる研究に中国政府派遣研究員を参加させることにより、当該研究員の研究能力の向上と受入研究機関等における学術の発展を図ることを目的としています。
この事業は、文部科学省委託事業「国際共同研究推進のための研究者受入促進・ネットワーク強化にかかわる調査研究」に関わるもので、受入研究機関等で行われる研究に中国政府派遣研究員を参加させることにより、当該研究員の研究能力の向上と受入研究機関等における学術の発展を図ることを目的としています。
平成22年度中国政府派遣研究員
氏名 | 所属 | 本学受入研究者 | 受入期間 | 研究テーマ |
---|---|---|---|---|
魏 女 | 西北大学(中国・西安市) 文化遺産学部講師 |
国際観光学部 教授 来村多加史 |
2010年10月〜 2011年3月まで (6ヵ月間) |
中日古代の磁器文化交流の研究−日本に輸出した中国古代の磁器と日本の古代磁器との比較研究 |
中国西北大学文化遺産学部の講師をしている「魏 女」と申します。中国国家留学基金管理委員会と日本科学技術国際交流センターの援助を受けて、2010年の10月1日から2011年の3月31日まで、阪南大学で半年間の研究を行いました。日本での研究テーマは『中日古代の磁器文化交流の研究』で、日本の陶磁の発展史を中心に調査しました。日本の陶磁器が発展してきた過程において、中国の陶磁器が深く関係している時代があります。例えば、奈良・平安時代の低温釉陶(二彩、三彩)、中世の瀬戸窯灰釉陶器、江戸時代の伊万里磁器、京焼磁器などがそうです。調査研究にあたっては、図書館で文献調査を行うだけでなく、各地の博物館や美術館、さらには実際の考古発掘の遺跡を訪ねることで、日本の陶磁器の歴史をより深く追究することが出来ました。半年間の研究も順調に進み、非常に充実した研究を行うことができました。このような機会を与えていただいた阪南大学、そして関係各位の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。