12月14日(水)、教員や公務員(行政職)を志望している学生を対象に、「教員や公務員を目指す学生に求められること~GIGAスクール構想やキャリア教育の視点を踏まえた松原市の取組み~」のテーマで松原市教育委員会美濃 亮教育長にご講演をいただきました。
 冒頭で、文部科学省が推進するGIGAスクール構想※実現に向けた松原市の取り組みについて実例を交 えた説明がありました。松原市の小中学校では、教育教材「SNSノートおおさか」を作成し、情報モラルについて学ぶ教育教材として活用している現状や松原市が開設している教職員専用のICT活用ポータルサイトでのICT活用の取り組みについての事例を紹介いただきました。教育長の講演の途中では、実際に「SNSノートおおさか」の教材の一部を使用して、参加者同士でグループワークを行い、情報モラルの意識の異なりを体感することができました。
 講演会の後半では、コロナ禍においてオンライン授業を実施するまでの準備や課題などについてご報告をいただきました。
 また、松原市が令和3年より実施している「松原市アドバンスト・インターンシップ」(以下、AIMと表示)について説明がありました。AIMは、従来型のインターンシップではなく、参加者がチームを組んで教育に関する課題を設定し課題解決に向けた政策を提案するという画期的なインターンシップとなっています。
 今回の教育長の講演会では、阪南大学生が教員や公務員を目指すにあたって必要な情報リテラシーの重要性や松原市が目指すキャリア教育のあり方について知ることができ、また、「大学生はチャレンジすることが大事」という熱いメッセージもいただきました。講演会最後の質疑応答では、教育長に対して鋭い質問をする参加者もおり、この講演会の内容に対する関心の高さが窺われました。
 今回の講演会を通じて、教職を目指す学生には、教育現場の動きを、また、公務員を目指す学生には、課題を見出し、それを解決するための調整・実行力など何を身に付けるべきかを考える良い機会になりました。

※GIGAスクール構想とは、文部科学省が提唱する、1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、子供たち一人一人に公正に個別最適化され、資質・能力を一層確実に育成できる教育ICT環境の実現を目指すものです。