2015.10.15

国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第5号」 学生50人がツーリズムEXPOジャパンを体験

国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第5号」 学生50人がツーリズムEXPOジャパンを体験

学生50人がツーリズムEXPOジャパンを体験

 2015年9月26日(土)と27日(日)の2日間、東京都江東区の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で「ツーリズムEXPOジャパン2015」が開催されました。国際観光学部の学生たちは関係者として招かれ、前日の25日(金)に1回生から4回生まで、約50名が参加しました。世界各国・各地から観光関連の企業や団体が数多く集まり、国や地域の魅力を来場者に発信する世界最大級の旅の祭典です。参加した学生は現地集合、現地解散が基本。それぞれがアクセスを調べ、ホテルを手配して、イベントに臨みました。以下、広報部員である湯栗の参加体験記事と芝麻美のインタビュー記事で、会場の雰囲気や参加した学生の成果を綴ります(湯栗未名実)

※この活動は、阪南大学給付奨学金制度によって運営しています。

それぞれに工夫の凝らされたブース

 会場内では、150ヶ国あまりの国々と地域、国内47都道府県の旅や観光に関する情報が展示されています。来場者に国や地位の魅力を伝えるため、ご当地グルメを試食できるブースがあったり、土産作りを体験できるブースがあったりと、楽しいイベントやコーナーが盛りだくさん。「1日で全部回りきれるの?」と思うほどに大規模で、広いスペースに数多くのブースが並んでいます。特徴を活かし、趣向を凝らした数々の展示に見入り、つい時間を忘れて没頭しました。
 国・地域別出展ゾーンでは、それぞれの民族衣装に身を包み、ダンスや歌、演奏を披露します。初めて聞くサウンドや独特なリズムに惹かれて来場者が集まり、輪ができてゆきます。観光産業の当事者にとっては当然なのかもしれませんが、どの企業の紹介も、どの地域のプロモーションも、実にハイレベルです。着地型観光はしっかりと定着しているようです。ブースの説明はどれもこれもわかりやすく、おのずと興味がひかれます。あまり知らない地域や、初めて耳にするアクティビティも、PRの仕方がうまいので、思わず「行ってみたい」「見てみたい」という気持にさせられます。それらの手法は、プレゼンテーションですぐに活かせる技術です。貴重な学習ができました。

あらためて知る先生方のネットワーク

 最も楽しみにしていたのは「日本ゾーン」。ゼミ活動でも、地域の活性化に取り組んでいることから、国内47都道府県すべてのブースをくまなく見学しようと決めていました。詳しい話を聞くため、興味のあるブースへ行き、緊張しながらも「阪南大学から参りました。湯栗と申します」とあいさつをすると、「私、あなたの学校の森重先生と知り合いなの」との返事。あるいは「以前に滋賀県の学会で清水先生にお会いしてね」などと、国際観光学部の先生方の名が次々に出てきます。観光学会で自分たちの学部の先生方が活躍されていることに、今さらながら気づくと同時に、誇らしく感じました。そのようなお蔭もあって、私たちはどのブースでも親しく歓迎していただき、話題も広がりました。自分の聞きたいことを臆せず聞けましたので、ここでもしっかりと学習ができました。

キャリア教育に有益な環境

 ブースを回って土地の風土や地域の観光資源を知り、教科書や新聞でも知りえない情報が得られ、観光産業の当事者から話を聞くことで、理解も深まります。たわいのない疑問にも、懇切丁寧に教えてくださるので、観光学に対する関心も、よりいっそう増します。それに加えて、いい刺激も受けました。会場には観光学を教える大学や専門学校からたくさんの学生が集まり、私たちと同様、熱心にブースを回っています。大学の中にいては得られない刺激があふれています。また、「運輸・航空関係ゾーン」「旅行会社関係ゾーン」「ホテル・旅館・宿泊関係ゾーン」など、私たちが就職を望む業界の出展もなされていますので、観光産業にどのような企業が関わり、どのような業種があるのかが一目でわかります。「何となく観光に関わる仕事がしたい」という漠然とした思いだけをもって入学した1回生には、修学の目標を定める絶好の機会になることは、間違いありません。来年度からはツーリズムEXPOジャパンへの参加を国際観光学部の修学旅行にしてはどうか。そう思えるほどの貴重な体験でした。(以上湯栗)。

参加した平野麻衣さんへのインタビュー

 ツーリズムEXPOジャパンを実際に体験した国際観光学部2回生の平野麻衣(ひらのまい)さんにインタビューをして、参加者にしかわからない会場の雰囲気と見学の成果を聞きました。エアラインへの就職を希望している平野さんは、どのような思いや期待をもって会場に向かったのでしょうか。

 芝:ツーリズムEXPOジャパンに参加して、どんなことを感じましたか?
平野:驚くほど多くの企業が参加していました。大きく海外の企業と国内の企業でブースが分かれていました。展示の仕分けがはっきりしていますので、とても見やすく、配布されたパンフレットには、企業の個性が出ていましたね。企業によって観光の視点が違い、とても新鮮でした。
 芝:会場には多くの出店があったと聞いていますが、平野さんが興味を引かれたのは?たとえば、グルメや文化や遊びなど…
平野:どのブースにも魅力がありましたが、グルメコーナーで開かれていた「どんぶりフェア」には、とりわけ引かれましたね。そこに出品しているどんぶりは、すべてワンコインで食べられるのです。なかには店舗で食べると1800円もするものまであります。ミニサイズではありますが、その高級どんぶりもワンコインで試食ができます。もちろん、いただきました(笑)。
 芝:企業のブースにも行かれたのですね。
平野:はい、もちろん。エアラインCAプログラムの授業を取っていますので、航空方面の企業を中心に見学しました。JALのブースはとても広く、目立っていましたね。飛行機のシートが置かれていて、座ることができます。現役の客室乗務員が旧式のシートと新型のシートの違いをしっかりと説明してくれます。やはり、新型のシートのほうが座り心地がいいのです。乗客により快適な空の旅を楽しんでもらおうとする企業の強い思いを体感できました。
芝:もっとも印象に残っているブースは?

平野:私はこの夏、ハワイへ短期留学に行ってきましたので、「ハワイに関係している企業を見てみたい」という思いもあって、そちらのブースに足を運びました。いわゆるハワイツーリズムの世界ですね。ハワイのホテル会社も出展していました。オアフ島には「アウラニ」というディズニー・リゾートがあって、どの年齢層にも楽しめる場所です。初めて訪れるには、ガイドブックを頼りに行くしかないのでしょうが、展示では詳しく紹介されていますので、これから行こうと思っている人にはお勧めです。そのほかにも、ハワイの魅力を伝える観光地の資料が実にたくさん。思わず「全部欲しい」と思いましたね。帰ってきたばかりなのに、「また行きたい」という気持ちにさせられました。
 芝:学んだことを、今後どのように活かしていきたいですか?
平野:どの企業も、自分たちの会社の魅力をアピールすることに工夫を凝らしていました。アピールを受ける側にもその努力が伝わってきます。展示がとてもわかりやすかったのは、裏にある努力の結果でしょう。そのような工夫で目立ったのが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活用です。伝達の手段として社会に浸透したSNSは、今では企業が情報や魅力を発信するための大切な媒体となっていますね。若者の間ではテレビCMの効果を超えているのでは。そこで、QRコードリーダーを使い、企業のページに入ると特典がもらえる、といった手法で今後の集客につなげているのです。集客にかける努力や工夫を私も見習い、就職する会社で活かしていきたい。そう思っています
 芝:最後に高校生やこれから何かを求めようとしている学生たちにメッセージをお願いします。
平野:「観光の仕事をしたいけど、どのような業種にいこうか」と悩んでいる人、「この企業に入りたいけど、そこでどんな仕事をするか」がわからない人は、ぜひ来年のツーリズムEXPOジャパンに参加して下さい。きっと将来の進路を決めるヒントが得られます。「こんな国で働きたい」「こんな企業で働きたい」という、意欲も湧いてくるでしょう。どのような人にも想像力をかきたててくれる展示の山がそこにあります。私のようにエアラインに興味がある人は、大手航空会社と格安航空会社の違いを比べてみても面白いでしょう。とにかく、ツーリズムEXPOジャパンに行ってデメリットはありません。ぜひ参加して下さい。
 芝:ありがとうございました。

インタビュー後記

 平野麻衣さんの話はとても魅力的で、聞いている私も、ツーリズムEXPOジャパンに強く惹かれました。「就職活動はまだ先」と考えている人たちも、いろんな分野で活躍する社会人の話を聞くことは、進路を決める上でメリットになること間違いなし。インタビューを終えて、そういう気持ちにさせられました。来年は私もぜひ行こうと思っています。みなさんも、いかがですか?(芝麻美)