2015.9.28

国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第4号」 よりよいオープンキャンパスをめざして

国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第4号」 よりよいオープンキャンパスをめざして

よりよいオープンキャンパスをめざして

 2015年のオープンキャンパスは9月6日の日曜日に幕をとじました。本キャンパスで開催された他学部のオープンキャンパスと並行して、国際観光学部はホームグランドの南キャンパスで高校生たちを迎えました。緑に包まれた閑静なキャンパスの環境は、国際観光学部の魅力のひとつです。学びの場にふさわしい環境の中で、学部の魅力をさらに味わってもらおうと、フィナーレは南キャンパスで実施するのが恒例となっています。
 8月のオープンキャンパスが終了したのち、学生スタッフは話し合いました。「どうすれば9月のオープンキャンパスをより一層盛り上げることができるのか」「次はどのような情報を高校生たちに伝えたらよいのか」と、課題は少なくありません。ミーティングでは、学年の壁など関係なくアイデアが飛び交い、「手作りのパンフレットを制作しよう」「去年にはなかった新コーナーを設けよう」などと、話がまとまりました。国際観光学部らしい、手作り感のあふれる、アットホームなオープンキャンパスにするため、全員が力を合わせて取り組み、手ごたえを感じました。
 本年度のオープンキャンパスは終了しましたが、「今年は参加できなかったけど、来年はぜひ参加しよう」と考えているみなさまのために、南キャンパスでのオープンキャンパスを紹介します。(湯栗未名実)

 ※この活動は、阪南大学給付奨学金制度によって運営しています。

学生たちが本音でお伝えします

 フウの並木に包まれた南キャンパスの建物はひっそりとたたずみ、落ち着いた顔を見せていますが、エントランスに入ると、雰囲気はガラリと変わり、「こんにちは」の元気な声。学生スタッフが笑顔で迎えてくれます。受付のテーブルには、大学の冊子はもちろん、南キャンパスでしか手に入れることができない冊子も積まれています。なぜならそれは学生スタッフが考案し、制作したものだからです。名づけて「国際観光学部完全ガイドBOOK」。ページをめくると、先生方のプロフィール、ゼミ活動の詳細、大学生活の時間割、南キャンパスの魅力、食堂のおすすめメニューなど、キャンパス生活に欠かせない情報が満載されています。在学生たちが実体験をもって編集したものですので、国際観光学部をめざす高校生には、役立つこと間違いなしです。資料がすべて入る大きさのトートバックもプレゼントされますので、持ち運びに困りません。
 案内するのは、緑のスタッフTシャツを着た学生たち。希望をすれば、キャンパス内を隅々まで案内します。在学生の「ナマ」の声も聞けますので、大学生活に不安を感じている高校生は一気にモヤが晴れます。阪南大学がどういう大学で、国際観光学部がどういう学部か。学生たちは言葉を飾ることなく、本音でお伝えするよう心がけています。

交流の場となる扇形の食堂

 南キャンパスの食堂は、主に国際観光学部の学生が利用します。食堂の広さは本キャンパスに及びませんが、5つの学部のうち1学部の専用ですので、ゆったりと食事を楽しむことができます。食堂の平面が扇形になり、木々の茂る庭に向けて窓が広がっていますので、緑に囲まれて食事ができます。しかも、どのテーブルに座っても食堂内が見渡せるのがありがたい。友達どうしはもちろん、先輩や後輩があいさつを交わし、アットホームな雰囲気を作っています。先生方も職員の方々も食堂をよく利用しますので、授業やゼミのことを気軽に質問できます。交流の場となる食堂は、南キャンパスの魅力のひとつです。その食堂を体験してもらおうと、オープンキャンパスでは、高校生や付添いのご両親に利用していただきました。メニューは10種類以上。学生に人気のカツカレーは、もちろんメニューに入っています。メニューにはアレルギー食材や栄養価、カロリーなどが記載されていますので、安心です。この配慮に感心するご両親もいらっしゃいました。

下宿生活の不安には、ひとり暮らしの学生が答えます

 「ひとり暮らしコーナー」は、学生スタッフが考案しました。国際観光学部には、北は北海道から南は沖縄まで、さまざまな地域から学生が入学してきます。留学生もいます。当然のことながら、彼らは下宿をして、たいていはひとり暮らしです。オープンキャンパスには大阪に宿泊をして参加してくれる遠方からの高校生もたくさん訪れます。彼らが気にするのは、入学後の下宿生活です。その不安や期待に回答できるのは、下宿生活のまっただなかにいる現役の学生でしょう。「おそらく…こうだろう」なんていう曖昧な表現は出てきません。回答はすべて実体験に基づくものですので、説得力があります。ひとり暮らしを始める高校生には「頼もしい先輩」がこのコーナーで相談に乗りました。
 私もスタッフの一員ですので、横で話を聞かせてもらいました。そうして気づいたことがあります。このブースは「ひとり暮らしに不安を抱えている高校生が少しでも安心できるように」と考案したものですが、意外なことに、高校生たちはそれほど深刻には悩んでいません。むしろ、ひとり暮らしに期待する人が多いのです。とはいえ、実際にひとり暮らしを始めると、楽しいことばかりではありません。下宿生活をする学生の言葉を借りると、「高校時代は魅力的に思えたけど、いざ一人で生活してみると、何かと大変だよ」とのことです。そういう警鐘を鳴らす一方で、役に立つアドバイスも忘れません。「あると重宝するグッズ」「買ったけど、結局使わなかった日用品」など、それぞれのエピソードを交えながら、アドバイスをします。
 ひとり暮らしに限らず、高校生が不安に思うこと、聞いてみたいことを丁寧に汲み取りながら、スタッフはできる限り答えています。そこで、来年の参加を予定しているみなさんに一言。わからないことがあれば、まずは学生スタッフに声をかけて下さい。もしそのスタッフが即答できなくても、よく知っている先輩や先生方のところまでしっかりと案内します。安心してお任せください。

入試を間近にした高校生

 オープンキャンパスに参加する高校生が一番気になること。それは入試のことでしょう。入試制度は大学によって異なりますし、同じ大学でも、学部によって異なることもあります。さまざまな入試があるだけに、かえって高校生は迷ってしまいます。阪南大学にも複数の入試方法があり、入試ごとに求められる学生が違います。大学案内やホームページなどに詳細が公開されているのですが、自分に合っているかどうかは、読んだだけではわかりません。だからこそ、オープンキャンパスに足を運ぶ意味があるのでしょう。参加すれば、先生や職員から納得のゆくまで話を聞くことができますし、合格者である在学生のアドバイスも受けることができます。自分にはどの入試が合っているのかも、より多くの情報をもとにじっくりと考えることができます。
 ファイナルとなった9月のオープンキャンパスでは、受験を間近にした高校生が積極的に質問し、悩みや不安をぶつける姿が目立ちました。これまでのオープンキャンパスに来て、いちど説明を受けた高校生が再訪するケースも多くありました。8月のオープンキャンパスでは、両親の横で傍観して、あまり喋らなかった高校生が、こんどはひとりで再訪し、みずから悩みを打ち明け、質問をしていました。その姿に真剣さと熱意を感じます。受験が近づけば、誰しもがそうなるのでしょう。

耳よりな受験対策情報

 この記事が掲載されるころには終了していますが、来年の受験を考えている高校2年生のみなさまに耳よりな情報をお届けします。「公募制推薦入試合格対策講座withミニオープンキャンパス」です。今年は9月26日に実施されました。入試概要の説明に続けて、予備校講師による「国語対策講座」「英語対策講座」「数学対策講座」がそれぞれ1時間もよおされ、本キャンパスのツアーや入試相談会もあります。昨年の合格対策講座に参加した高校生の合格率は平均を大きく上まわったと聞きます。
 また、高校3年生もまだ間に合うのが12月下旬に開催予定の「一般入試合格対策講座withミニオープンキャンパス」です。「勉強しなければ」と思えば思うほど、焦る気持ちばかりが先にたち、勉強に身が入らないものです。そういうときに必要なのが「いい刺激」です。真剣に合格を望んでいる学生の中に入れば、刺激を受けて、おのずとやる気も出てきます。講座では、出題傾向や攻略ポイントをわかりやすく解説してくれますので、ぜひご検討を。(湯栗)