田舎の魅力が詰まる、山陰の隠れた城下町~島根県津和野町~

国際観光学部2年 磯田圭吾

 島根県の南西に位置する津和野は「山陰の小京都」と呼ばれ、風情と浪漫にあふれた城下町であり、島根県の通な観光スポットとして有名です。今回は私のお気に入りの観光地の一つ「津和野」を紹介します。
 最初に訪れたのは、天空の城として有名な津和野城跡。私一人の利用のために、スタッフの方がリフトを動かしてくれました。リフトだったため、足が浮いた状態で150メートルの高さを10分ほどかけて登りましたが、ジェットコースターよりスリリングでした。山頂に着くと、立派な石垣の城跡が急に目の前に広がり、とても驚きました(写真1)。また、山頂から見る津和野の町は絶景で、言葉を失うほど感動しました(写真2)。
 次に紹介するのは、日本五大稲荷に数えられる太鼓谷稲成神社です。京都の伏見稲荷を模して江戸時代の津和野藩7代藩主、亀井矩貞が建てたと言われています(1)。また、この太鼓谷稲成神社は全国で唯一「稲荷」を「稲成」という漢字で表記するそうで、「成」と言う字は、願望成就の「成」から来ていると言われます。そのおかげか、ここでお祈りをすると願いが叶いやすいとか。その他にも、願えば「失せ物」つまり忘れ物が出てくるご利益もあり、多くの方が参拝していました(2)。自分もなくしたものが出てくるようお祈りしました(写真3)。
 私は島根出身ですが、今回津和野を訪れて、自分のまだ知らない地元の観光地の魅力を発見し、同時にさまざまな人と魅力を共有したいと強く感じました。今回紹介した他にも、SLやまぐち号や文豪森鴎外の生まれ故郷としての魅力もあり、紹介しきれないほど魅力が詰まった島根県津和野町。ぜひコロナが落ち着いたら、ぜひ訪れてみてください。

【参考文献】

  • 写真1 津和野城跡

  • 写真2 津和野城跡から見た街並み

  • 写真3 太鼓谷稲成神社のお稲荷さん