2021.10.8

2021年度前期に名桜大学へ国内留学をしていた学生が帰ってきました

 阪南大学国際観光学部では、2021年度4月から沖縄県名護市にある名桜大学との間で国内留学制度を開始いたしました。
 前期では2名の学生が沖縄へ国内留学をし、沖縄ならではの観光学を学んできました。今回は、それぞれの学生たちの国内留学体験を報告します。

第1期生としての名桜大学国内留学体験記
国際観光学部2年 向井 友紀

 阪南大学国際観光学部では、2021年度から沖縄県名護市にある公立名桜大学との間で協定留学が始まりました。私はその第1期生の1人として、半年間名桜大学で学びました。

1.国内留学を決めた理由

 1回生はコロナウイルスの影響で思うような大学生活を送れませんでした。地方にある名桜大学であれば充実した大学生活が送れるかもしれないと思い、国内留学することを決めました。

2.現地での生活

 現地では大学内に位置する留学生センターに滞在していました。留学生センターには日本人約5人、外国人約50人の合計約55人が暮らしています。名桜大学は山の上の高台に位置するため、構内の至る所から美しい名護湾を望むことができます。緊急事態宣言が発出される前は、休日を中心に近くの観光地に足を運んでいました。
 大学ではゴルフ部に入部しました。ゴルフ部は体育会系の部活に当たりますが、練習日は金曜日の週1日のみで部員も5人程度だったため、とてもアットホームな雰囲気で、部活というよりはサークルに近い印象を受けました。新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の発出で、数回しか練習できなかったのが残念です。
  • 大学からは海が見える

  • ゴルフ部の練習場所である大北ゴルフ練習場

3.名桜大学の授業の様子

 2週間程度は完全遠隔授業になったものの、基本的には対面授業と遠隔授業を併用したハイブリッド授業が多かったです。この授業形態は学生が任意で対面か遠隔を選択できるというメリットがあると思います。私はといえば、せっかく沖縄に留学しているのだから、できる限り対面形式で受講するようにしていました。
 私が受講した科目をいくつか紹介します。「自然保護論」は沖縄の自然、現状等の理解を深めることを目的とする科目です。私は特定外来生物「ツルヒヨドリ」についての野外講義に参加したのですが、突然のスコールで全身びしょ濡れになったのは、良い思い出になりました。「旅行業経営論」は、旅行業界で唯一の国家資格である、(国内)旅行業務取扱管理者試験に合格することを目標とする科目です。実際、9月に試験を那覇で受験しました。10月の結果発表が待ち遠しいです。

4.国内留学を振り返って

 ほとんどの授業を対面形式で受講することができ、また部活にも入部したため、充実した大学生活を送ることができました。

5.国内留学に興味のある学生へメッセージ

 ナゴパイナップルパークやOKINAWAフルーツらんどが大学に隣接しているため、「観光」を学ぶにはこれ以上ない立地だと思います。また、名桜大学には県内だけでなく、県外出身の学生も多く通っているため、様々な文化を知ることができると思います。

名桜大学国内留学体験記
国際観光学部2年 中田 すず

1.国内留学を決めるまで

 私は2年生前期の半年間、沖縄県名護市にある名桜大学に国内留学をしました。大阪では学べないことを沖縄で学びたい、沖縄で沢山のことに挑戦したいと考えたのが国内留学を決めた理由です。私の地元は香川県高松市です。都会の観光について学びたくて阪南大学に進学してきました。大阪の観光の特徴とは異なり、沖縄は綺麗な海が有名でリゾート観光が主流です。都会の観光とリゾートの観光では、魅力の発信の仕方やターゲットの年齢層などが異なると考え、それらの違いを学びたいと思いました。
 国内留学を決断するにあたって大きく悩んだことがあります。それは友達関係です。1年生の授業はコロナの影響でなかなか対面授業がありませんでしたが、入門ゼミのメンバーと仲良くなりました。仲良くなった友達と離れることがとても寂しかったです。そのため大学の友達、入門ゼミのメンバー、家族、大学の先生など多くの人に相談をしました。阪南大学の友達からは「留学したい気持ちが大きいのであれば行くべきだよ。行かなかったら自分が後悔するよ。不安があると思うけど何事にも挑戦することは大事だと思う」と言われました。また、入門ゼミのメンバーからは「半年間離れるのは寂しいけれど頑張ってね」とメッセージをもらいました。家族からは「楽しそうだね。国内留学良いね」「チャンスだから受けてみなさい」とメッセージを貰いました。入門ゼミ担当の大谷先生からは「友人関係のこともあるが挑戦したらどう?いい経験になると思う」と言われ、高校時代のオープンキャンパスでお世話になった松村先生からは「名桜大学に行きたいって思っているなら、是非行ってほしい。名桜大学はとても環境の良いところで、名護の海が近く、のんびりと時間が流れていく良い大学だよ」とメッセ—ジをいただきました。最初は友達関係で悩んだ時期もありましたが、沢山の方々から意見や励ましのメッセージをもらったことで国内留学を決断しました。大学の友達、入門ゼミのメンバー、家族、国際観光学部の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。皆様の支えが無かったら国内留学することを決断出来ていなかったと思います。

2.充実した沖縄での生活

 4月1日14:00伊丹空港を出発し、那覇空港に16:15に到着しました。そこから高速バスに乗り名桜大学留学生センターに到着したのは夜でした。その夜から沖縄生活がスタートしました。留学生センターには、5人の日本人、50人の外国人の留学生が生活しています。留学生センターは大学の敷地内にあり、通学も便利です。
 大学は坂の上にあり自然豊かです。大学の学食は安くて美味しく、日替わりランチや沖縄のメニューがあります。最初は沖縄の生活に慣れなくて買い物も大変でした。しばらくして、一緒に阪南大学から国内留学していた仲間と昼食でイオン名護店のステーキ屋へステーキを食べに行きました。行ってリラックスしました。
 4月5日にオリエンテーションが行われました。オリエンテーションで関東の大学から国内留学してきた同級生の女の子に出会いました。その後、その彼女と一緒に居ることは私にとって支えとなりました。その日から彼女と一緒に買い物に行ったり、遊びに行くこともありました。共通の趣味がありとても仲良くなりました。
 沖縄生活が始まりしばらくすると梅雨が始まりました。沖縄の梅雨はとても蒸し暑く過ごしにくかったです。コロナ禍もありなかなか観光地に行けなかったことが残念です。しかし、友人と名桜大学近くでの観光をしました。私たちが訪れたのは「ひんぷんガジュマル」と「古宇利島」です。ひんぷんガジュマルは道路の真ん中にある大きな木です。古宇利島は海が綺麗でとても癒されました。那覇市は遠く中心地でもあり、多くの人で賑わうためコロナ感染が怖くて行くことが出来ませんでした。また、観光地に行けなかった分仲良くなった同級生の女の子とカフェに訪れました。何軒か行ったカフェの中で印象的だったのは名桜大学の近くにあるおしゃれなカフェです。そのカフェは夫婦で経営しています。カフェで使われている食器は奥さんが作ったそうです。様々な形の食器が使われており料理を楽しみながら食器のデザインも楽しむことが出来ました。
 半年間に数回名護市営市場に訪れました。名護市営市場とは、商店・鮮魚店・精肉店・製菓店等があります。そこにあるみやぎ製菓の方にお世話になりました。その店でアルバイトしている方が名桜大学生で少し話すことも出来ました。店長さんと沢山話しました。店長さんは「ゴールデンウイークに10万人観光客が訪れた。東京オリンピックが始まったら沖縄に観光しに来る人が増えそうだ。それにより沖縄のコロナ感染者が増えそうだ。コロナと言う大変な時期に沖縄に国内留学しているのは凄いことだと思うよ。これが良い経験になり将来に繋がると思うよ。コロナには十分気を付けて頑張ってね。」と話してくれいました。話をするだけではなく、国内留学を応援してお菓子をサービスしてくれるなど優しく接してくださり、沖縄の人の温かみと感謝を感じました。また沖縄に訪れる際はもう一度訪れたいと思います。
 沖縄での最後は7月28日でした。その夜は仲良くなった同級生の女の子と過ごしました。最後に沖縄そばを食べに行ったり、沖縄のアイスであるブルーシールを食べに行ったりなど思い出を作りました。7月29日に仲良くなった同級生の女の子とはお別れし、11:10に那覇空港を出発し伊丹空港に13:10に到着しました。国内留学当初は慣れない国内留学で悩み苦しむことは沢山ありましたが、関東の大学から国内留学してきた同級生の女の子に出会い一緒に授業を受けたり、カフェに行ったり等コロナ禍ではありましたが充実した国内留学となりました。沖縄で学んだことはたくさんありますが、多くの優しい方々に出会ったことで、人との出会いに感謝してそれを大切にしなければいけないと思いました。

3.名桜大学の授業の様子

 私が受講していた授業は、観光地理学・自然保護論・ホスピタリティ概論・観光交通論・島嶼環境論・観光事業論・沖縄の自然・観光産業論・沖縄学・地誌学です。島嶼環境論は完全オンデマンドの授業でした。それ以外の授業はコロナの影響によって完全オンライン授業やハイブリッド授業でした。私が受講していた授業内容を2つ紹介します。
 1つ目のホスピタリティ概論の授業担当教授はホテル勤務の経歴がある方でした。サービスとホスピタリティの違いやホスピタリティ教育、ホスピタリティ実践などについて学びました。その他にも沖縄ならではのホスピタリティ語「うとぅいむち」、「ゆいまーる」、「いちゃりばチョーデー」も学びました。「うとぅいむち」とは、おもてなし、接待、お取り持ちという意味があります。「ゆいまーる」とは、助け合う、一緒に頑張ろう、皆と同じように分かち合う、お互いさまという意味があります。「ゆい」には、他人との結びつき、「まーる」には、巡る順序があるという意味が込められています。「いちゃりばチョーデー」には「一度逢えば兄弟みたいなもの」という意味があります。類似する意味の言葉としては「一期一会」が挙げられます。
 2つ目の沖縄学の授業は複数の講師によるオムニバス形式の授業でした。首里城の歴史、沖縄における中国文化の受容、沖縄の出版文化、沖縄観光の現状と課題などについての話を聞きました。この授業を通して、沖縄の歴史・観光・文化等について深く学べたと考えます。授業はコロナの感染面のことを考えて対面授業を受けるのが不安な学生も授業を受けられるようにteamsでの同時配信を行うハイブリッド授業でした。コロナ禍のため教室は換気が徹底されており入室前はアルコール消毒や検温があり安心して授業を受けることが出来ました。飛沫感染の面で学生の発言は少なくて授業担当教授の話を聞くことが多かったです。課題はコメントシートや小テストをオンライン上で提出しました。コロナ禍のため通常とは異なった授業形態でしたが沢山の知識を得ることが出来ました。この授業を通して、沖縄の歴史や文化、観光について様々な視点で学ぶことができました。

4.視野が広がった国内留学

 国内留学した当初は沖縄の生活に慣れなくて不安な気持ちが大きかったです。しかし、関東の大学から国内留学してきた同級生の女の子に出会い、一緒に授業を受けたり、買い物に出かけたり楽しい沖縄生活を送ることが出来ました。授業はコロナ禍の中で大変な時期だったため、なかなか上手く対面授業を受けることが出来ませんでしたが、沖縄のリゾート観光や自然や文化や歴史、ホスピタリティについて深く学ぶことが出来ました。
 私は、実際に現地で学び、人との出会いを大切にすることを目標として国内留学をしました。授業で紹介された、ひんぷんガジュマルを見に行ったり古宇利島を観光したりして、実際に現地に行って沖縄の現状を見ることが出来ました。名護市営市場ではとても優しい方に出会いその出会いを大切に沖縄の観光の現状について話を聞くことが出来ました。この国内留学を通して、観光と現地に対する視野が広がったと思います。コロナ禍での国内留学でしたが、沢山の人に出会い充実した国内留学となりました。コロナが収まったら、また沖縄を訪れたいです。

5.国内留学に興味のある阪南大学国際観光学部生へ

 国内留学は、自分の視野を広げるために自ら挑戦する場だと思います。自分が慣れた場所から離れて国内留学することは不安な気持ちがあると思います。私も不安でした。しかし、国内留学先での人との出会いを大切にすることで充実した国内留学にすることができます。国内留学に興味のある学生さんに伝えたいことは国内留学で人との出会いを大切にし、失敗を恐れず挑戦をすることが大切であるということです。ぜひ、勇気を出して挑戦してください。絶対に後悔しない、得るものが沢山あると思います。私が名桜大学の授業で学んだように、同じ日本の中でも、大阪でも香川でもない、日本における多様性を学ぶことができると思います。