瀬戸内国際芸術祭の調査を実施しました

 国際観光学部には、実際に国内外の現地に出かけ、観光資源や観光現場を視察したり、関係者への聞き取り調査を行ったりする「観光実習」という授業があります。今年度の「観光実習1(国内)」は2-4年生の計12名が参加しており、3年に一度、瀬戸内海の島々で開催される「瀬戸内国際芸術祭」を対象にしています。
 調査をする事前段階での学習で、各学生が各自の問題意識を明確にして、調査計画を作成しました。調査計画は、外国人観光客・日本人観光客の日本・瀬戸内に関する知識や意識を確認する、現地で購入できる観光土産の特徴や販売している人の目的を明らかにする、一般の地元住民やボランティアスタッフの芸術祭に対する感想を明らかにする、瀬戸内の島々の情報発信やインフラを明らかにする、などなど多岐に渡ります。
 学生たちはそれぞれの目的を携えて、8月4日から6日にかけて、芸術祭の舞台になっている瀬戸内の島々を巡りました。観光客、地元住民、スタッフの方々を対象とした聞き取り調査、あるいはじっさいに自分自身が観光客としてアートを体験とする直接観察による調査を実施しました。個々人で、あるいはいくつかのグループに分かれて島々をめぐり、自分たちの当初の計画に沿って、現地での状況によっては柔軟に計画の修正を行いながら、調査を実施しました。毎晩、それぞれの調査の進捗を報告しあうことで、自分だけでなく、一緒に行動する他の学生たちの調査にも関心を持つことで、協力しての調査を行いました。
 こうした実習の経験を通して、学生たちは問題発見や課題解決能力を鍛えるだけでなく、たがいの協力や助け合いを通しての協調性を身につけることが期待できます。
 学生たちの成果は、あらためて学会での発表として報告する予定です。
  • 高松港

  • 高松→直島のフェリー

  • 2日目の夜の集合写真(高松港)