2017.2.28

国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第28号」意思表示を鍛えられた 海外インターンシップ

国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第28号」意思表示を鍛えられた 海外インターンシップ

海外インターンシップ

 3回生にとっては、就職活動が気になる時期となりました。その第一歩とでも言うべきインターンシップへ参加する学生も多いことかと思います。阪南大学では3回生を対象にインターンシップの授業が設けられています。そう言う私も3回生ですので、公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)での2週間にわたるインターンシップを体験し、色々な企業や国の研修員の方と交流させていただき、とても有意義な時間を持てました。インターンシップは、受け入れる会社や団体によって内容はさまざまで、場所も日本とは限らず、海外での研修もあります。このたびはオーストラリアにあるラマダホテルのレストランで8月下旬から3週間ばかりインターンシップの研修を受けた国際観光学部3回生の中島成美さんに広報部員の安村莉緒さんがインタビューしました。(町野早彩)

※この広報活動は、阪南大学給付奨学金制度によって運営しています。

オーストラリアでのレストラン勤務

安村:インタビューの話を快く受けていただき、ありがとうございます。さっそくですが、海外インターンシップに参加された動機から伺います。
中島:もともと海外で働くことに憧れがありました。就職活動に入る前に、海外インターンシップを体験すれば、目標を決めるのに役立つかも知れない、と思い参加しました。
安村:たしかに、就活前のいい経験になりますね。インターンシップの渡航先や業種は、自分の希望が出せるのですか。
中島:基本的には、希望が反映されます。「こういうことがしたい」という、ざっくりとした内容をご担当の伊田昌弘先生やカレン先生に伝えると、希望に沿って指導をして下さいます。ただ、全員が希望通りに行けるわけではありません。国の情勢なども踏まえた上で決まります。

安村:中島さんはどうでしたか?
中島:はい。私の場合はサービス業をしたい、という思いがありました。たくさんの人と関わりを持つことで、英語を使う機会が多くもてると考えたからです。そのことをカレン先生に話すと、「サービス業で英語をたくさん使いたいなら、ホテルでの業務が外国人客との会話もあって一番」と提案していただき、インターンシップ先を決めました。
安村:そのように相談しながらインターンシップ先を決めるのですね。それでは中島さんが体験した職場や仕事の内容などをお聞かせ下さい。
中島:オーストラリア東海岸のビーチリゾート、バリナにあるラマダホテルの「ザ・ポイント」というカフェレストランです。ウェイトレスの仕事をしました。ホテル直属のレストランでしたので、ドリンクなどを客室にお持ちする業務も担当しました。
安村:レストランだけでなく、ルームサービスも体験できたのですね。素敵な内容ですね。それでは、英会話が日常であったのですね。
中島:はい、ホテルの中なので、さまざまな国のお客様がいらっしゃるのですが、すべて英語で対応できました。
安村:事前に接客業務の専門的な英語を勉強されたのですか。
中島:インターンシップの授業で会話を続ける練習はしていましたが、接客で使う英語については、自分でトレーニングしました。また、インターンシップ生の仲間といっしょにイングリッシュスペースを活用して実践的な英会話を練習しました。個人でも利用しましたね。
安村:それは実際の現場で使えましたか。
中島:はい、役に立ちましたね。

コーヒーの種類に悪戦苦闘

安村:でも、職場では、やはり苦労があったのでしょう。
中島:英語もそうですが、業務そのものも大変でしたね。店が提供するコーヒーの種類が多く、それに加え、コーヒーのアレンジにこだわるお客様もいらして、覚えるのが本当に大変でした。私はコーヒーが飲めず、コーヒーに対する基礎的な知識が全くなかったことも苦労の原因でした。オーストラリアにはコーヒーを好む文化があり、種類もたくさんあります。わからなかったときは、ホストファミリーに聞いたり、日本にいるコーヒー好きの友達に教えてもらったりして乗り越えました。
安村:英語を聞き取ることも大変なうえに、知らないコーヒーの銘柄も覚えなければならなかったのですね。聞いているだけで、大変そうですね。では逆に、嬉しかった職場体験はありますか。
中島:最終日にレストランのスタッフ全員からメッセージとバスケットいっぱいのプレゼントをいただいたことです。初めはコミュニケーションがなかなか取れず、すごく悩みましたが、最後には、泣いて別れを惜しんでくれるスタッフもいて、幸せでした。
安村:中島さんが大事にされた証ですね。業務で自分から何かにチャレンジされたことはありましたか。
中島:オーダーを聞くことです。
安村:えっ、ウェイトレスの普通の仕事では?
中島:そうなんですが、今回のインターンシップ先は、実習生を受け入れることが初めての店で、日本人学生の英会話力がわからない、ということで「オーダーはとらずに、別の業務をしてほしい」と言われたのです。でもやはり、オーダーをとれないことがもどかしく、スタッフの方にお願いしてチャレンジさせていただいたのです。
安村:しっかりと意思表示をされたのですね。
中島:こちらから勇気を出して言わなければ、実現しなかったはずですから、ちゃんと言えてよかったと思っています。

安村:まさしくチャレンジ精神ですね。ところで、休日はどう過ごしましたか。
中島:ずっとホストファミリーと行動していて、週末ごとに車でゴールドコーストに行き、ホテルに泊まって過ごしました。
安村:素晴らしいホストファミリーですね。ホームステイ先でのエピソードは?
中島:ご夫婦ともお仕事が忙しく、平日はいつも私より早くから出かけ、帰宅は夜の9時頃だったのですが、寝る前に私の部屋に来て「今日のお客さんはどうだった?」とか「お店は忙しかった?」など、毎日聞いてくれて、ハグをして「おやすみ」と言ってくれる、とても優しいファミリーでした。
安村:いい環境だったのですね。
安村:インターンシップで「これは身に付いたな」と思うことはありますか?
中島:さっきの内容とつながるのですが、意思表示ができるようになったことでしょうか。自分の思いを抑えて、人に合わせてしまう性格だったのですが、はっきりと主張できるようになりました。外国人とのコミュニケーションでは大事なことですので、その方面の仕事をめざしている人は、ぜひ海外インターンシップで意思表示を鍛えていただきたい。そう思います。
安村:とても有意義なインターンシップの体験談、参考になりました。

インタビュー後記

 大学では国内インターンシップと海外インターンシップについて、授業や手続きをサポートしています。海外インターンシップの渡航先としては、オーストラリア・韓国・ベトナムなどを勧めています。オーストラリアでのインターンシップの場合、自己負担の費用は30〜50万円くらい、ベトナムでは15万円くらいだそうで、けっして安くはありませんが、中島さんのように積極的な姿勢で臨めば、それ以上の価値をもつ経験を積めるのではないでしょうか。1回生や2回生のみなさんも、ご一考下さい。(町野早彩)